【女性はこどもを産む道具ですか】異次元の少子化対策と子育て支援策に思うこと。

 

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少子化対策は異次元でも現次元でもからくりだらけ。

 

岸田首相が「異次元の少子化対策」を表明してひと月。

異次元ってそもそも良くわからないけれど、

こういった言葉に注目する人たちがいるのは確か。

だから無駄な、中身を伴わない、タイトル詐欺のような発言が多く出るのだろうね。

ただ、異次元と聞くと、現次元=3次元ではない

所謂2次元の世界、とか思ってしまうわたしはオタク寄り。

日本が少子化と言われてから早26年。

1997(平成9)年に子どもの数が高齢者人口よりも少なくなったので、

この年以降を少子社会と呼ぶことになった。

けれどその前、わたしが産まれた年にはもうすでに

少子化、と言う言葉はあったそうです。

日本では1990年の「1.57ショック」をきっかけに、

少子化現象が注目されるようになったそうです。

それ以降、年を重ねるごとに

○○ショックは更新され、

1992年以降は増加と減少を繰り返しながら、

ゆるやかな減少傾向で今に至ることとなりました。

 

 倍増に隠された罠

岸田文雄首相が掲げる「子ども予算倍増」について、

木原誠二官房副長官は21日夜の報道番組で

「出生率が上がってくれば倍増が実現される。

効果がなければいつまでたってもできない」と述べた。

子どもが増えれば児童手当などの対象者数が増えるので、

結果的に「倍増」が実現するとの考えを示したものだ。

また、「子ども予算は、子どもが増えればそれに応じて増えていく」と語り、

「もしV字回復して出生率が本当に上がってくれば、

割と早いタイミングで倍増が実現される」と述べた。

「予算を倍増」と聞くと子供、少子化にかかわる政策の予算が倍になるのかと思ったら、

倍増って、今いる子供、

もしくはこれから生まれる子供に倍の予算を、って言うんじゃなくって、

倍生まれれば結果的に倍になる、というからくりらしい。

 

 少ない現役世代でたくさんの高齢者を支える肩車型社会

肩車型社会とは、

高齢者1人を支える現役世代が限りなく1人に近づいた社会のことを言います。

時代を遡ると、1960年では高齢者一人を支える人数は11.2人となっており、

この時代は『胴上げ型社会』と言われています。

この時代の後から少子高齢化が進み、

2020年は高齢者1人を支える現役世代の人数が2.06人となっています。

現在は、胴上げから大きく人数の減ったことで

『騎馬戦型社会』と言われるようになりました。

騎馬戦って3人の馬で一人の将を支えてるから騎馬戦ですらないけれど。

そしてこのまま、出生率の改善がなく、高齢者の寿命が伸び続けると

2060年頃には高齢者1人を支える現役世代の人数が1.3人になると予想できます。

まさに肩車をしている状態ですね。

1970年ころの高齢者の数は人口に対して7パーセントほど。

2005年に20%を超え、2022年は29.1%になりました。

少子化とは、少子高齢化社会であるともいえます。

支える人の数はどんどん減り、

支えられる人の数は増える一方。

これでは破城してしまうのも仕方ありません。

 

 少子化の原因と言われているもの。

少子化の要因はいくつかありますが、その中でも

女性の社会進出による未婚化や晩婚化、

晩産化の影響は大きいと考えられています。

女性の社会進出を促したのは国なのだから、

社会進出した女性が結婚、出産が遅くなっても当たり前だよね。

男女雇用機会均等法が成立したのは1985年。

子育て支援の体制が十分でないことなど、

仕事との両立を阻害する要素があったにもかかわらず施行された。

丁度、わたしのままちゃんたちの世代の女性が当てはまる。

このころの女性は、いきなり男女は平等だから、

残業もし、出張にも行き、男性と同じように働きなさい、と言われた。

女性も立派な納税者である、と。

この時社会に出た女性の産んだ子供たちが

今、結婚適齢期と言われるわたしたち世代だ。

この時代をきっかけに少子化が進んだのはグラフを見れば明らかだ。

この時に、大規模な少子化対策を行っていればよかったものを、

目先のことしか考えず、

「まあ、そんな事言って、女性はいづれか結婚し、子供を設けるだろう」と

放置していた当時の政権に責任があると思う。

女性の社会進出が悪い、とは言わないけれど、

一言だけ言わせて。

政府がわたしたち女性に求めてることは、

社会に出て働きなさい。たくさん納税するんですよー。

結婚しなさい。

子供を産みなさい。いづれか子供も納税者だから。

子供はちゃんと育てなさい。

あ、ちょっとは受け皿用意しとくけどあとは自己責任でね。

女性もバリバリ、ずっと働いて納税してね。

働けー、子を産めー親の介護をしろー、

納税だけは忘れないでね。

という事。

これってなんの罰ゲーム。

こんな人生は無理ゲー。

少子化の原因を、女性だけに押し付けないでほしい。

 

 

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異次元過ぎた少子化対策

 

異次元の少子化対策を、と旗だけ掲げても

建築途中なのかまだ外観さえ完成していない分譲マンションのようなもの。

マンションならばいづれか完成するだろうけれど、

この政権下で異次元と呼べるほどの革命が伴う少子化対策が、

本当に施行されるかはまだわからない。

N分N乗方式を取り入れようと、野党は意見を出してるけれど、

この方式で行くと大幅な税収減になるそうだ。

目先のことしか見ない政府には無理だろう。

N分N乗方式でフランスでは出生率が向上しているらしいけれど、

ここはフランスじゃない。

旗だけがむなしくひらひらしているのを見て

これではまずい、と思ったのか、

各地方自治体では独自の少子化対策を行っている。

これには驚いた。

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朝日新聞デジタルより

足立区なんて、大学生に給付型奨学金3600万円よ。

医学部にも行けるわね。

別の意味で驚いたのは、中野区の

「両親が離婚調停中の子に10万円」。

これは離婚調停中で児童扶養手当の申請ができない

「実質ひとり親家庭」に、手当相当額の児童1人あたり10万円支給、というもの。

これには助けられる方は大勢いらっしゃることでしょう。

子供一人に10万円…。

もしも子供が3人いたとして、

離婚調停→取り下げ→離婚調停→取り下げ

ってやって行けばずっとお金が手に入っちゃうね。

これは異次元過ぎた。

地方では、税金使って育て上げた子供が、

結局都会に吸い上げられていく、という悩みもあるそうだ。

成人してからどこに住むかは個人の自由、というのは当たり前だけれど、

地方の苦悩も忘れてはいけない。

残念ながら本当の少子化対策になることって、

この中にはないように思う。

第二次ベビーブームと呼ばれた、

1970年代の暮らしをモデルにしてはどうだろう。

その頃、社会はどうだったか。

その頃、女性はどうだったか。

その頃、子供を取り巻く環境はどうだったか。

働き続けることを選ぶのも自由。

ただし受け皿は用意してあげて。

女性が社会に進出したことで、

保育業務が生まれ、家事代行が生まれ、

経済が回ってるじゃないか、という考え方もあるけれど、

じゃあ、なぜ、その業界は常に人出不足なんだろう。

そしてなぜ、男性の社会進出で生まれた業種ではないのだろう。

女性が「生活のため」に働かなくてはならない世の中では

子供を産み、育てるのには限界がある。

男性中心の政治が悪い、とは言わない。

女性で国会議員になる人って、ご自分で子育てしたことのない人たちだもの。

お手伝いさんがいて、何不自由のない暮らしをしている人たちに

下々の女性のなにがわかるだろう。

対策が遅すぎた、と書いたけれど、

まだまだ取り戻せる位置に居るのではないかな。

 

 

今日のヒメちー

 

ねぇ、ヒメちー、9500年、繁栄を続けてきた猫族として

何か妙案はないかしら。

え?猫にそれを聞きますか?

ねぇやんそうとうキテますね。

難しい事ばかり考えていると、パンクしますよ。

そういう時は…。

とりあえず寝ましょう。

寝て解決できるようなことならいいんだけどねー。

未婚女のヒガミかもしれないけれど、

お前らのせいだー、働けー子供産めーって、

サラウンドで聞こえてきちゃうのよね。

わたしが子供の頃の児童手当、というものは

ひと月5千円、3歳までだったらしい。

この児童手当、節目ごとのお祝いとを全部貯金してくれていたままちゃんには感謝。

けれど、「手当をやるから子供を産め」という、

今の子供手当は生活に消えてゆくものなのではないだろうか。

 

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