【命の値段】動物園の余剰動物の行き場【ライオンの価値】

 

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動物園には余剰動物というのがいるらしい。

朝日新聞のニュース。

日本の動物園では、

百獣の王ライオンは、繁殖率も高く

寿命も10~15年と長く、また、えさの量も一日馬肉8キロを食べるなど、多い為

厄介な動物となってしまっているらしい。

朝日新聞デジタルより

朝日新聞デジタルより

2014年度からの5年間で全国の公立動物園から搬出されたライオンは14頭で、

そのうち11頭が無償で他園にもらわれていった。

このほか、たとえば熊本市動植物園は15年、

私立動物園から10万円で雄ライオンを購入。

東京都の資料では、ライオンの資産価値は10万円と見積もっている。

一方、ペットショップで20万~60万円で売られる猫もいる。

命の値段の付け方は資本主義の構造そのままで、

需要があれば高くなり、無ければ低くなる。

現状では、ライオンは、猫よりも安く取引されている。

ライオンは繁殖が容易で、一度に3頭前後を産む。

「赤ちゃん」のうちは人気があるから増やす動物園は多いが、

成長すると近親交配や闘争のリスクが出てくる。

群れで飼うには広いスペースが必要で、エサはたくさん食べる。

アースを見送った安佐動物公園の種の保存・繁殖担当課長、竹内輝明さんは

「ネコ科の大型動物であるライオンは、成長したら出さざるを得ない。

ギリギリまで置いておくと何が起きるかわからない。

受け入れ先が見つかれば、無償でもいいから出しておきたかった」と話している。

動物園で生まれ、祝福されるのもつかの間、

成長するにつれて飼えなくなり、受け入れ先を探さなければいけなくなる動物たち。

こうした存在を、動物園業界では「余剰動物」と呼んでいる。

ライオン一頭の価値は、なんとシマウマの半分で

朝日新聞デジタルより

ライオン二頭とシマウマ一頭の交換も行われているそうだ。

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世界的には減っているライオンの頭数

一方、世界全体で見ると、ライオンの数は激減していて、

全アフリカに生息するライオンの推定個体数は35,000頭。

生息域は、かつての4分の1まで減少している。

主な生息地である西アフリカの11ヵ国中、

ナイジェリア、セネガル、ベナン、ニジェール、ブルキナファソの5か国では、

成獣が250頭生き残っているのみ、という衝撃的なデータもある。

アメリカ魚類野生生物局(FWS)は、

アフリカのライオンをアメリカの法律によって保護する計画を発表している。

アメリカの絶滅危惧種法によって何千キロも離れた

アフリカに暮らすライオンを絶滅危惧種に指定しようという計画で、

未だ実行はされていないのだけれど、

これが指定されると、少なくともアメリカの動物園で、

ライオンの命が軽く扱われることはなさそう。

WWF(世界自然保護基金)の絶滅危惧種レッドデータリストには

指定されてはいないのだけれど、

人との生息地の干渉、餌となる動物の減少、

また、禁止されているはずの密漁などでも

ライオンの個体数は激減していると言っていいようだ。

人の都合で増えて、厄介者扱いされる。

人の都合で生息地を追われて、

餌の減少から、人をも襲うことも増えて、

これまた厄介者にされる。

人なんてあっという間に狩られてしまうのだし、

生息地に住んでいるわけでもない、遠い安全な地から

ライオンの個体数が減る心配をする。

甘っちょろい、といわれるだろうけれど

なんだか悲しいニュースでした。

ライオンのニュースを憂う猫

アフリカのおじさんやおばさんは大変な思いをしてるのに…

足りないとか余ってるとか、人間って勝手よね。

なんだか悲しくなっちゃった…

命の値段って何だろうね、ヒメちー。

ねぇやんもよくわからないけれど、

記事中にあった、

「「赤ちゃん」のうちは人気があるから増やす動物園は多いが、」

って言うのが、なんだかペット界と通じるものがあって、

より、悲しくなるね。

ペットと違って、捨てはしないけれど、

厄介ものとか呼ばれるなんてひどいね。

  

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