【猫は神である】古代エジプトには猫の形をした神様がいた【バステト神】

 

 

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猫愛が溢れすぎてとうとう猫を神様にしてしまった古代エジプト人。

 

古代エジプトでは、猫は自力で神様の座を手に入れました。

 

自力で、と言っても、人に戦争を仕掛けたわけではなく、

その愛くるしさから、いわば

「人を洗脳した」と言っても良いでしょう。

 

 古代エジプト人の猫愛は常識を逸脱してた。

「ライオンの頭と月の形をした目を持ち、光と闇を司る」

強さの象徴であるライオンに似た姿を持ち、

またその「瞳」は闇を切り払う力があるとも考えられていたようです。

猫の瞳孔は、明るい場所では細く、暗い場所では大きくなりますよね。

このような瞳の動きを、闇の中でも希望の光を取り込む力に例えたようです。

ちなみに当時、猫を殺した者は死刑でした。

火事が起こったときは、猫が火の中に飛び込まないよう

人間が壁となり、血眼で防いでたようです。

そして飼い猫が死んだときは、

嘆き悲しんで「眉毛を剃り落とした」といいます。

もちろん猫の遺骸はミイラにして手厚く葬られ、1890年に

イギリスの探検家が発見したミイラはなんと30万体にものぼったそう。

CNNニュース 猫のミイラ

 

 町やミイラまで作ってしまったエジプト人の猫愛

遂には、聖地として古代エジプト人はブバスティスという都市を作りました。

このブバスティスという街の名前は、バステトの家という意味で、

この都市では特に猫たちを手厚く扱い、

とても大切にしたといわれています。

有名なエピソードでは、高貴な人々だけに使用された埋葬方法のミイラが、

たくさんの猫たちに使用され、埋葬されていたのがこのブバスティス。

CNNニュースより

 

古代エジプトのミイラは、

高貴な人々が再び生き返ることを願って施された埋葬方法です。

ブバスティスの人々は、

亡くなった猫たちが再び自分たちの側に帰ってきてくれることを願って、

特別手厚く葬ったのかもしれません。

その証拠に、猫たちの食事として

死後の世界で食べられるようにミルクとネズミと一緒に埋葬されています。

「戻ってくるときに猫たちがお腹が減っていたらかわいそうだ」という気持ちで

食事を捧げた古代エジプト人の気持ち、なんだかとっても良く分かります。

 

 

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バステト神ってどんな神様なの?

 

イエネコの発祥の地と言われている古代エジプト。

古代エジプトでは、猫はペットでもあり、神でもありました。

古代エジプトでもその美しさを余すことなく発揮していた猫の神・バステト神は、

どんな神様だったのでしょうか?

バステト神は、「太陽神・ラーの目」として人々の行いをじっと見守り、

時には罰する者とされていたようです。

Wikipediaより

 

大英博物館のバステト神も、瞳をガラスで再現されているように、

「猫は特にその目に不思議な力を持っていると考えられていた」のかもしれません。

パステト神 大英博物館蔵

 

吸い込まれてしまいそうな猫の瞳の美しさに、

神々しさを感じることがあるのは現代人の私たちも、

古代エジプト人も同じなんですね。

古代エジプト人たちは、猫の前では悪さは絶対にできなかったのかもしれません。

その後、バステト神は「家を守る神」としての顔も持つようになります。

子孫繁栄と人々を病気などから守る力を持っていると考えられていたようです。

これは、猫たちは一度にたくさんの子どもを産むこと、

そして時には病原菌などを持ち込むネズミなどの害獣や、

伝染病を媒介する害虫を猫たちが勇敢に倒してくれる姿に、

人々は大いに助けられてきたことに由来しているのでしょう。

猫たちに命を救われた古代エジプト人たちは、

さらに猫たちとバステト神の力を信じ、大切にしていくようになります。

古代エジプトの女神、バステト神は猫の姿をしていますが、

このバステト神のモデルとなった猫種はなんでしょうか?

ガチャガチャにあるパテスト神。

これだとスリムな黒猫ちゃんよね。

 

 

アビシニアン?エジプシャンマウ?バステト神のモデルは誰?

 

手足が細長く、引き締まったスマートな体つきは

アビシニアンやヤマネコを思わせますし、

アイラインと神秘的な眼差しはエジプシャンマウを思わせます。

エジプシャンマウは近年のアメリカの改良種ということですが、

エジプトのイエネコの血が入っているだけあってエキゾチックな面立ちです。

ほっそりとした体に、黄金に輝く毛並み、

大きな瞳が印象的なアビシニアンは、

古代エジプト時代から存在したとも言われる猫です。

パステト神のモデルになったとされる

「エジプトのイエネコ」はエジプシャンマウなのでしょうか?

それともアビシニアンなのでしょうか

エジプト シャルム博物館蔵

 

パステト神の像はスリムな体つきから

パステト神のモデルはアビシニアン説が濃厚であるとも言われています。

 

 結局のところモデルは…。

パステト神のモデルになった猫は、

エジプシャンマウでもアビシニアンでもなく、

世界最古の飼い猫の起源とされている

「リビアヤマネコ」だったのではないでしょうか?

それが女神像ということで女性的でスマートにデフォルメされていたのでは。

リビアヤマネコはすべての家猫の先祖。

いわば、エジプシャンマウもアビシニアンも

リビアヤマネコから派生したもの。

猫の神様の像を作ろう、と思ったときに、

それぞれの猫の可愛い所を詰め合わせちゃったのではないかなー、と思います。

神様ってしょせん空想の物だし。それも許されるのではないかと思います。

パステト神のモデルは誰だったか。

答えは当時の人しか知りませんが、いずれにしてもロマンを感じますよね。

 

 

今日のヒメちー

 

飼い猫業務のほかに、神様業務もあるので大変です。

まあ猫の神々しさにかなう生き物はいませんのでね、

仕方ないです。

ヒメちー、神々しいってどんな感じ?

…えっと…

こんな感じですかね。

キリッ

それはライトを背負っただけのような…。

ここのうちの人間は注文が多いので大変です。

ヒメちー、神様としてねぇやんたちを導いてねー。

 

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