ホッキョクグマの受難から地球環境について考えよう。2月27日「国際ホッキョクグマの日」

 

WWF公式HPより

 

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国際ホッキョクグマの日にホッキョクグマの受難を考える

 

2月22日は猫の日。

11月1日は犬の日。

一年365日、いつかは誰かの記念日。

kinki kidsだって、「毎日が記念日」って言ってるし。

そんな記念日だらけの毎日ですが、

2月27日は実はホッキョクグマの日。

「国際ホッキョクグマの日(International Polar Bear Day)」は

国際的な動物保護団体「Polar Bears International」が2005年に制定した記念日です。

クマは大型の食肉類で、ホッキョクグマはベルクマンの法則により、

クマ界では最大の大きさを誇ります。

クマの生息圏ではクマは捕食者の頂点。

けれど地球温暖化が叫ばれ、温暖化の影響により

氷が充分に張らない北極で満足に狩りができずに

痩せこけてしまっているホッキョクグマの映像も流されます。

北極ではここ数年、餓死したとみられるクマの死体も多く発見されています。

クリックでモザイクが外れます。

また人がホッキョクグマの生息圏に近づく過ぎた弊害で、

人が出したごみがホッキョクグマの生活を脅かしています。

AFP・BBニュースより

AFP・BBニュースより

 

 

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シロクマ=ホッキョクグマなのは日本だけ。

 

北極圏に生息し、地上最大の肉食獣とも言われるホッキョクグマ。

真っ白い被毛から日本では「しろくま」とも呼ばれます。

けれども決して外国では『Whitebear』とは呼ばれません。

ホッキョクグマが白く見えるのは実は錯覚で、

本来の被毛は透明で光を乱反射して氷上で白っぽい色に見えるのです。

白っぽい被毛は保護色となるうえ、毛髄の部分は中空になっており、

空気をためられるため保温性が抜群であることも有名です。

ホッキョクグマの他には、カシミヤヤギ、アンゴラヤギ、アンゴラウサギ、

アルパカ、ラクダなどが、被毛が中空構造になっています。

いずれも寒さに強い動物たちですね。

寒い土地に生息できるように適応してるのですね。

 

 温暖化はどうしてホッキョクグマの危機になるの?

この数十年で、北極地の海氷面積は、急速に減少しています。

北極地の気温の上昇は、秋の海氷形成を遅らせ、

春の海氷の解凍を早めます。

これはそのまま、凍りついた海での海獣捕食に特化したホッキョクグマが、

獲物にありつけない時期が長くなることを意味し、

近い将来、北極の氷とともに、

ホッキョクグマは絶滅する危険性が指摘されているのです。

ホッキョクグマは陸生でありながらほとんどを海の上、

海氷上で過ごし、また頻繁に海にもぐり、何時間も遊泳します。

餌を求めて、北極海域からボーフォート海を泳ぎ、

遠くアラスカの地にまでやってくる。

National Geographicより

 

東京-函館間の直線距離に相当する距離を、

子連れで泳ぎ、残念な事にその子供たちは死に絶えてしまう。

また、餌の減少による共食いが起き、

こうしてホッキョクグマたちは、その生息数を減少させてしまっているのです。

 

 なぜ氷が減少するとエサが取れなくなるのか。

氷が溶けて、海の部分が増えれば、

海の中にいるアザラシを捕まえやすくなるのでは?と思いますよね。

ホッキョクグマのエサとなる生き物は、主に、アザラシ、イルカ、セイウチなど。

ホッキョクグマの消化器系は、アザラシ、イルカ、セイウチなどの

脂肪質でカロリーが高く、かつ海洋生物を常食している

海洋哺乳類の摂取に適応しているのです。

アザラシもまた、地球温暖化による積雪量の減少と早春に降る雨で、

雪の下に作られた巣が破壊され子育てに大きく影響し、

アザラシ自体の個体数が減少しています。

氷が減ることによって餌となる海洋生物も減少しているのですね。

元々、ホッキョクグマはアザラシなどの海洋生物が捕れない夏の時期には、

トナカイや海鳥などの死肉、海草や木の実などを食べてどうにかしのぎます。

陸生の生物を運よく摂取しても、飢餓を満たすことは出来ません。

体脂肪が豊富なアザラシの脂肪分を大量に摂取することで、

ホッキョクグマ自身が分厚い脂肪を蓄えて、

寒さに耐える巨体を維持するのです。

このため、ホッキョクグマは餌がほとんど取れない夏の間、

代謝活動を極限まで落として「夏眠」します。

動かなくなるわけではなく、普通に歩き回るのですが、

ボーっとした夢うつつの状態でエネルギー消費を抑えて過ごすのです。

けれど、一年中『夏眠』の状態のまま過ごすのは無理。

獲物が思うように捕れず、飢餓に陥ってしまうのです。

 

 

ホッキョクグマは暖かい地域で暮らせるか?

 

基本的に、長い時間をかけて進化した生き物は、

また別の進化をするのにも長い年月がかかると言われています。

動物に比べて、ひとの進化、適応能力は非常に優れています。

ホッキョクグマは約60万年前、

遺伝的に最も近いヒグマから枝分かれしたと言われています。

この説は諸説あり、

ホッキョクグマは常に氷原で生活してきたため、

その祖先が地層に化石として残っていないため、

現在もその起源は謎が多いと言われています。

特にホッキョクグマは、クマが果たした最も劇的な進化と言われ、

極めて長い年月をかけて氷の世界に適応したのです。

そう簡単に温暖な地域での生活には適応できないのです。

適応できないと言う事は、ただ生息地が減り、絶滅してしまうということ。

近年、そのホッキョクグマとハイイログマの交雑種が発見され、

ホッキョクグマの新しい進化がとげられるか、と言われています。

ただこれはすべての解決ではありません。

ホッキョクグマたちと同じく、

アザラシなども大幅に減ってきているのですから。

すべてのクマたちが、暖かい地に適応するのと、

温暖化の影響からホッキョクグマたちを救うのと、

どちらが早く、有効的な手段なのでしょうか。

わたしたちに出来る事は、きっとあるはず。

 

 

今日のヒメちー

 

寒いです…。

こんなに寒いのに、寒くなくって困ってる動物もいるんですね…。

この寒さを分けてあげたいです。

寒い所が好きな猫っているんですかね…。

いるわよー。猫ならノルウェイジャンフォレストキャットとか、

犬ならシベリアンハスキーは寒さに強いって言われてるのよ。

同じ猫でも大違いですね…。

ヒメも寒さに強くなりたいです。

寒さに強い子は暑さに弱いと言うし、

みんなそれなりに大変ね。

ヒメちーも服を着て、暑い寒いを調節すれば?

それはお断ります。

ねぇやん決して、服を着せたいから言ってるんじゃないのよー。

人も、猫も、出来る事は頑張ろうよ。

 

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