ペンギンが足が短いって大きな誤解
ペンギンの人気の秘密と言えば、
愛くるしいよちよちとした歩き方があげられます。
羽を広げたり、パタパタ振ったり…。
なぜこんな歩き方をするのか。
この方が可愛いから、と思ってやっているのだったら、
ペンギン、恐ろしい子。
このペンギンの歩き方、狙ってやっているわけではなく
ペンギンの足の長さに関係しているのです。
実はペンギンの足は長かった。
ペンギンの足の骨は、表に見えている部分が少ないだけで、
実は体の中に足が隠されています。
ペンギンの骨格標本を見ると、
体の中に空気イスで座っているような状態、もしくは
常にしゃがみ歩きをしているような状態で足が隠されており、
骨の長さは体の3分の1ほどあります。
出典不明ですが、この画像がわかりやすいかも。
もし人が中腰のまま歩こうとしたら…。
大変歩きづらく、バランスをとるため手を広げるでしょう。
ペンギンも同じように、手に当たる羽根の部分を広げ、バランスをとっているのです。
足を折り曲げて体の中に入れるなんて、
なぜペンギンはそんな苦しいマネをするのでしょう。
水中で生きるペンギンは、独特の進化を遂げてきました。
ペンギンは鳥類ですが、主にペンギンのエサとなるのは
海の中にいる小魚たち。
深く潜ると水圧がかかるので、体がへこまないように
足の骨が補強代わりにもなっているのです。
また、足を外へ出さないことで、水への抵抗も少なくなります。
より速く泳ぐことができるようになるわけです。
普段ペンギンは秒速2メートル、時速にすると7.2キロほどで泳いでいます。
これが、獲物である魚を捕まえる時や、
天敵から逃げる際などには、なんと時速20キロで泳ぐことができるのです。
ペンギンの中でも、最も速く泳ぐことができると言われている
ジェンツーペンギンは時速36キロで泳ぐことができるそうです。
これはオリンピックの短距離走のメダリストの速さに匹敵するそうです。
「水中を飛ぶ」と表現されるくらい
自由自在に泳ぐことのできるペンギン。
普段のかわいらしく歩くしぐさからは想像もできませんが、
泳ぐことに特化したため、歩くのは苦手だと言ってもいいでしょう。
表情では滑るように移動した方が早いとか…。
もし、ペンギンの足が隠れておらず外に出ていたら…。
颯爽と歩くペンギンの姿を見る事が出来たかもしれません。
え?ペンギンって鳥類?
空を飛ぶことのできないペンギン、
もしかして鳥類ではなく哺乳類?
それか魚類?だって泳ぐし。と思ったことはありませんか。
鳥類、哺乳類、魚類には明確な区別があります。
哺乳類は、胎生(お母さんの体から直接赤ん坊が産まれてくる)で、肺呼吸をします。
鳥類は、卵生(子を卵で産む)で肺呼吸をします。
魚類は、卵生(子を卵で産む。特に魚類は一回の産卵数が多い)でエラ呼吸をします。
ペンギンは肺で呼吸をし、殻のある卵を産み、
羽毛があるので鳥類になります。
飛ぶことができるかできないか、ではなく
ポイントは「子どもの産み方」と「呼吸の仕方」です。
ペンギンは「飛べない鳥」なのです。
ペンギンが空を飛べない理由
飛べない鳥とは、飛翔能力が欠如しており、
その代替手段として走行や水泳の能力に頼るように進化した鳥類の事を刺します。
現在ではおよそ40種存在していて、
有名なものにダチョウ、エミュー、ヒクイドリ、レア、
キーウィ、ペンギン等が含まれます。
ペンギンは18種類が確認されていますが、
すべてのペンギンが空を飛べません。
ペンギンは鳥類に分類されているのに、
どうして飛ぶことができないのでしょうか。
答えはペンギンの羽は泳ぐためのひれとして進化したから。
ペンギンの体には、ひれのような小さな翼がるので、
先祖は空をとべる鳥だったようです。
おそらく大昔、ペンギンは今のカモメのように、
空をとんできて海面におりて食べ物をとっていたと思われます。
ペンギンの先祖がくらしていたところは、
敵も少なく、かなり安全であったために
今のカモのように、ふだんは水面にうかんでくらしていたようです。
どこか遠くへ行くときにだけ飛んでいたのでしょう。
こうして水面に浮かぶ暮らしを続けていたのですが
水面近くに来る魚を捕るよりも
水中にもぐってえさを探す方がより多くの魚を捕食できると気付いたのです。
長い間水中にもぐるようになると、やがて翼を水の中で使うようになりました。
翼をはばたいて泳ぐため魚類の小さなヒレに比べ、
とても速いスピードで泳ぐことができるようになったのです。
獲物をうまく捕まえることができるようになり、また敵からもすばやく逃げられます。
こうして翼は、泳ぐのにつごうのよい形にかわっていったのでしょう。
やがてペンギンの翼は、もうすっかり空を飛ぶための道具ではなくなり、
完全に泳ぐための道具になってしまったと考えられています。
鳥はなぜ飛べるのか。
水の抵抗や圧に耐えられるように丈夫な重い骨に進化したペンギンの体。
逆に空を飛ぶ鳥の骨は、とても軽いのです。
空をとぶ鳥は体や翼の大きさのわりには、体がとても軽くできています。
鳥は見た目には、とてもふっくらしていて重そうに見えますが、
それは羽毛がふくらんでいるから。
また、骨は、中が空洞 になっていますが、
支柱のようなつくりがたくさんあるために、 軽くてじょうぶなのです。
また、体を少しでも軽くするために、
鳥はものを食べても、すぐにうんちにして外に出してしまいます。
つまり、鳥はとぶために徹底的に体を軽くしているのです。
同じ鳥類に属していても
海に潜るため水圧に耐えられるよう進化したペンギンと
空を飛ぶために徹底的に体を軽くした鳥たち。
それぞれ環境に適すよう進化したのですね。
今日のヒメちー
進化は大事ですね。
環境に合わせて常に快適に生きられるよう、
日々模索しなくてはなりません。
ヒメちーはいったいどんな進化をしたかアピールしてるの?
ヒメですか?
無駄にかまわれることの多いこのうちにおいて、
さっと手を出して反撃できるよう、手が長くなりました。
長いわー。
でも進化と言うよりはスフィンクスみたいな感じよね。
それにねぇやん、無駄にヒメちーにかまうわけじゃないから
もしかしたらその進化は無駄かも…。
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