あんこ×バター、異なるテイストの絶妙な組み合わせ。
あんバター大好き。
甘いあんことしょっぱいバター、どうしてこうも合うんでしょう。
実はわたし、5年前まであんこが食べられなかった。
うちではあんこを食べていたのはぱぱちゃんといもーとだけ。
わたしとままちゃんは、
あんこを食べようとも思わなかったし、
お土産でいただくお饅頭なんかも避けて生きてきた。
ところが急に食べられるようになり、
食べ始めたら、これがまた美味しいこと。
食べなかった時代の自分を悔やむほど。
まあ食べられなかった理由に心当たりはあるのだけれど、
長くなるので割愛。
で、このあんことバター。
よく考えるとあんこは和菓子の代表。
バターは洋風の料理や洋菓子の材料。
この、出会うことのない二つが、いつ、どうやってであったのか。
あんバターの歴史について調べてみると、
北海道と名古屋の両方にたどり来ます。
あんこ×バター、発祥はどこ?
そう言えばあんバタサンを食べた時、何か書いてあったはず…。
あんバタサンのパッケージを見てみると
「昭和20年代のおわりごろ。柳月の職人さんたちが
当時は邪道といわれた「あん」と「バター」を合わせてみた」という文字が。
札幌市のパン業界では柳月のあんバタサンをきっかけに
ムーブメントが起きたそうです。
北海道では有名なベーカリー“ペンギンベーカリー”でもあんバター商品が販売された他、
“どんぐり”や“ボストンベイク”、“ブーランジェリーコロン”、
“ブルクベーカリー”など、人気店でも2〜3年前から、
現在に至るまであんバター商品が続々登場していることが判明しました。
あんバターの発祥は、昭和20年代の終わりごろの柳月?
あんこの材料の小豆も、バターの原料の牛乳も、
北海道では多く生産しています。
あんバターは北海道では理にかなった食べ物なのかもしれません。
一方、名古屋発祥説。
名古屋の喫茶店には必ずメニューにある小倉トースト。
あんことちょっとしょっぱめのバターが絶品です。
大正10年、1921年頃に名古屋にある喫茶店「満つ葉」で
当時の客の学生たちがバターを塗ったトーストを
ぜんざいに浸して食べるようになり、
それを見た店主が最初からトーストに餡を乗せた小倉トーストを考案し、
誕生したものが「小倉トースト」だといわれています。
名古屋では大正10年。
北海道では昭和20年代の終わりころ。
比べるとやはり、名古屋の小倉トーストが発祥と言っていいようですね。
この神がかり的な美味しさのあんこ×バター。
偶然の思い付きとはいえ、
チャレンジしてくれたお客さん、それを商品化した「満つ葉」の店主。
この方たちには感謝しかありません。
混ぜない美学的あんバターの楽しみ方。
わたしは「混ぜない美学」と言う言葉をよく使います。
これは言葉通り、混ぜないこと。
あんこ×バターも、
すでにまぜられていて、後はトーストに塗るだけ、
のような便利な商品が売られています。
初めからバターとあんこが混ざっているもの。
わたしは混ざってないものを自分で載せるのが好き。
あんことバター。これに尽きます。
混ざっていないと食べる部分によって味に差が出るじゃないか、と言われてしまいそうですが、
混ぜない美学的にはそのちょっとの差が美味しいのです。
定番のいちご×バターなども、
混ざって売られてるものよりも自分で別々に塗ったものの方が好き。
バターの塊を見ると気分が上がってしまいます。
もしもバターが重たくてあまり得意じゃない、と言う方でしたら、
代わりにマーガリンで試してみてはいかがでしょう。
あんバターの発祥はおそらく名古屋である、と書きましたが、
これ、バターではなくマーガリンを使っているお店もあるのだとか。
他にもパンにバターを塗って焼いてから餡を載せるもの、
餡とバター、どちらもパンと一緒に焼いてしまうものなど、
お店によっても特色があるようです。
楽しみ方は自由形、という事ですね。
今日のヒメちー
あら。
あんバターどら焼きが落ちてる。
美味しそー。
中のあんバターちょっと凶悪な顔してるけど。
これは…。
まずいです。
食べられてしまいます。
早く逃げないとです。
ねぇやんは食べ物のことになると見境ないですから。
や、やあねーヒメちー。
あんバターの事考えてたらちょっとお腹がすいちゃっただけよー。
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