猫のひげは可愛いから生えている…訳がない。
「猫のひげってなんのためにあるんだろう」と
ふと疑問に思ったことはありませんか?
意外と知られていないのですが、
トレードマークである「上唇毛」以外にも、猫にはひげがあります。
猫のひげは口の周りだけでなく、
目の上、顎の下、頬の左右などたくさんの場所から生えています。
私たちが認識できるのは顔だけなのですが、
実は手や足にも短いヒゲが生えていて、
猫の体に50~60本のヒゲがあるといわれています。
そもそもなぜ猫にはひげがあるのでしょうか?
実は、猫のひげには秘密があるんです。
猫のひげは、人間からするとトレードマークですが、
とても重要な役割を持っています。
猫はひげによって、平衡感覚を保ったり、
微妙な空気の流れを感じて周囲の物体を感じたりしています。
猫のひげにはたくさんの神経が集中しているので
微妙な振動でも感知することができるのです。
ただの毛ではなく、触毛としてセンサーのような大切な役割をします。
中にはヒメちーのように、センサーを無視した行動をとる子もいますが…。
平衡感覚を保つ
猫はヒゲで空間把握能力や平衡感覚を保っていると考えられています。
高い所で平然としていられるのも
ひげで平衡を保っているからなんですね。
そのため、ひげがなくなってしまうとフラフラしたり、
動けなったりすることさえあります。
古くから、「猫のヒゲを切るとネズミを捕まえられなくなる」と言い、
つまり猫の能力が衰えるという言い伝えがあるほどです。
獲物の居場所を察知できる
猫は獲物の匂いや音がしたら、
ひげで風向きなどをチェックして、その居場所を突き止めます。
耳では聞き取ることができない音も、
その空気の微妙な振動をひげが察知し、
感じ取ることができるといわれています。
また、獲物にひげが触れただけで、その生死も判断できるそうです。
距離を測る
猫は狭い場所が大好きです。
そこに入れるか、通れるかはひげを広げて判断します。
ヒゲの先がものに触れることで障害物を認識することができます。
まさに猫ひげセンサーですね。
暗闇のなかでも物にぶつからずに歩ける
猫の視力は人間の約10分の1程度しかないといわれています。
暗闇のなかでも障害物を避けて歩けるのは、
ひげから得られる情報で平衡感覚を保っているからなのです。
かすかに感じる空気の変化を感じ取れるひげは、
湿度や気圧の変化なども感知できるとの説もあります。
猫のひげは空気の流れも感知できるので
暗闇の中でも何にもぶつからずに走ることができます。
目を守る
猫はヒゲが何かに触れると、反射的に目を閉じます。
それは、「反射弓(はんしゃきゅう)」という神経経路により
ひげとまぶたが繋がっているからです。
また、目の周りにあるひげは、
小さなゴミやほこりなどから目を守る役目も果たすといわれています。
この目の上のひげは、猫によっては眉毛のように見えることがあります。
猫のひげの役割・まとめ
ただ可愛いトレードマークのような猫のひげ。
猫にとってヒゲは単なるチャームポイントではありません。
猫のヒゲには生きていくために欠かせない重要な役割があるのです。
例えるなら、猫のひげは「レーダー」のような役割をもっています。
その割には、ひげの形を無視して寝ることもありますが…。
ひげがあることによって、気配をを感じることができます。
もし天敵が周辺に居れば、警戒態勢に入ります。
猫は夜行性の動物です。
猫が暗闇の中でも行動できるのは、ひげがあるからなんです。
犬はトリミングでヒゲを切りそろえることがありますが、
猫のヒゲは絶対に切ってはいけません。
まさに、「猫の第三の目」を奪ってしまうような行為ですね。
しかし、猫のひげは勝手に抜ける事があります。
「えっ?大丈夫かな?」と思われる方も居ると思いますが、
ほとんどの場合は問題ありません。
抜けた猫のひげを大切に保管している方もいらっしゃるのでは?
猫のひげを収納するケースも売られています。
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うちでは抜けたヒメちーのひげは、
羊毛フェルトに刺しています。
勝手に抜けるからと言って、不必要なものではない猫のひげ。
無理やりに抜くのはやめましょうね。
今日のヒメちー
ひげのおかげでいたずらも捗ると言うものです。
おっとっと
家猫で、獲物を取ることのないヒメちーにとっても、
いたずらには欠かせない大事なひげだものねー。
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