ことわざ・棚から牡丹餅(ぼたもち)ほんとに落ちてきたらいやな件
棚から牡丹餅とは、思いがけない幸運が舞い込むことのたとえ。
棚から落ちてきた牡丹餅が、
ちょうどあいていた口に落ちておさまることからいう。
略して「棚ぼた(たなぼた)」ともいう。
思いがけず良いことが起こるという意味の表現
・嬉しい誤算
・棚ぼた
・棚ボタ
・棚から牡丹餅
・願ってもない話
・棚からぼた餅
・ビギナーズラック
・偶然の産物、などとも言う。
故事ことわざ辞典より
棚から落っこちてきたぼたもちが
偶然しかも開いていた口に落っこちてくるってどんな…?
いろいろ無理があるわね…
まず、ぼたもちがラップもせずに棚に入ってると言う状況は、無いと思うし
ぼたもちが入るほどの大口を開けて、乙女が寝るはずもない。
…そしてヒメちーはわたしとは寝てくれない…
なんでいきなりこんな話かというと、
先日の春は牡丹餅、秋はおはぎの記事で、
猫山風太郎さんからこんなコメントをもらったから。
もしもぼたもちが落っこちて来たら…
ベットベトでしかもきっと崩れて大参事。ちっともありがたくない。
万が一キャッチできたとしても…
同じように手はべったべた。
…これを食べるか…?というと微妙。
きっと食べない気がする。
じゃあさ、棚からぼたもちじゃなくって、
棚からプレゼントの方が絶対うれしいじゃない。
棚からダイヤモンドでも、棚から金塊でもいいけど。
「ぼたもち」というのは慣用句だとはわかっているけれど、
なんでぼたもちなのかな?
あ、「ぼたもち=おはぎ」と言う事で話を進めていきます。
棚からぼたもちの由来
「棚からぼたもち」とは、
滅多に起こることがなく、思いがけない状況である、と言う事。
なぜそれが小判じゃなくてぼたもちなのかというと、
その昔、砂糖が大変な貴重品であったことに由来していて、
1692年の京都での輸入白砂糖の小売価格は、
100斤(60キログラム)あたり140匁。
現在の価格で言うと1キログラムあたり約1600円。
スーパーでだいたい1キロ140円くらいで買えるから、
12倍弱。そんなに高いかな?
ところが、1697年に長崎会所が設立されると
輸入商品に対して輸入関税である掛り物が課せられるようになり、
砂糖にはおよそ200%が課税された。
200パーセントの税金だと、1キロ4800円になっちゃうのね。
それは高価だわ。
庶民が甘いものを口にできる機会は滅多になかった昔は、
貴重品であるぼたもちが偶然口に入ることは、
貴重な甘いものプラス超絶偶然の
ダブルラッキーで、
思いがけない幸運を手に入れた状況であると言うことができた、と言う事のようです。
小判は口に入れないものねー。
ちなみにポルトガルから来た使者が、
信長に大量の砂糖を献上したのは有名な話。
棚からぼたもちならぬ棚からヒメちー。
で、現代では、というと、おはぎもぼたもちも美味しいけれど、
そんなに高価なものではないし、落っこちてきてもそんなにラッキーじゃないかも…
どっちかというと、
「棚からヒメちー」の方が貴重よねー。
ねぇやんは絶対甘いものの方が大事だと思う。
そ、そんなことないわよっ。もぐもぐもぐ…
棚からは落っこちてこないけれど、
偶然、スーパーのカゴに入ってたぼたもち、もといおはぎ。
本当よー、多分CIAの陰謀だわね。
あんこときな粉、どっちが好きかと言われたら、断然きな粉。
だってきな粉の中にはあんこも入ってるものねー。
また、英語ではBotamochi from the shelf。
そのまんまですね。
また、pennies from heavenとも言い、
こちらは天からペンスが落ちてくる、というもの。
ペンスはイギリスの通貨。
英語での表現の方がストレートになっています。
棚からよりも袋から
ヒメちー、何してるの?
「棚からヒメ」はお互い痛いので、
「袋からヒメ」を目指そうと思って。
通りすがりの足をばりっとしてあげます。
ちょっと飽きちゃったー
大丈夫よー、ヒメちーが棚から落ちてきても
ねぇやん絶対キャッチするから。
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