イギリスだけじゃない。日本にもあった!猫の銅像とその物語。

 

 

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日本に猫の銅像ってあるの?

先日の、英国の猫の銅像の話を読んでくださった方からのコメントで、

「日本には猫の銅像はないの?」と言うものがありました。

 

ワンちゃんの銅像とかはあるのよね。

忠犬ハチ公とか、南極物語のタロジロとか。

猫は…あるのかな?

調べてみると…ありました。

猫たちよ、ハチ公に負けるな!

 

 夏目漱石の猫

「吾輩ハ猫デアル」を読んだことのない人でも、

「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」という冒頭分はご存知のはず。

その吾輩のモデルとなった猫は漱石が37歳の時に

夏目家に迷いこんだ野良の黒猫だそうです。

「吾輩ハ猫デアル」を雑誌「ホトトギス」で発表したのが1905年1月。

黒猫と出会ってからすぐにインスピレーションが湧き、

「吾輩ハ猫デアル」を書きあげた、とされています。

1908年に黒猫が死ぬまで可愛がったようで、

墓を建てたり、死亡通知を出したりしたそうです。

また、亡くなる直前の様子を「猫の墓」という随筆に書き残しています。

ふらっと迷い込んだ黒猫。可愛がっていたものの四年足らずで虹の橋を渡ってしまう。

漱石にたくさんのインスピレーションと、

猫愛を残していってくれた黒猫の銅像が、

文京区向丘、夏目漱石旧居跡(通称・猫の家)にあります。

夏目漱石旧居跡(猫の家)

夏目漱石旧居跡(猫の家)

 

実は夏目漱石はもともと犬派だった、と言う説もあり、

猫との写真は残っていませんが、

愛犬との写真は残っていました。

猫の魅力にどっぷりとはまっちゃったのでしょうか。

 

 萩原朔太郎の猫

自身の作品に度々猫を登場させていた萩原朔太郎。

さぞかし猫好きか、と思いきや、

萩原が飼っていたのは、「トコ」と「ノネ」という犬でした。

実は猫派ではなく犬派だったのです。

自ら飼うほどの猫好きではなかった萩原。

しかし神秘的な動物として猫に心惹かれていたからこそ、

作品に猫を登場させることで、猫愛を表現していたのかもしれません。

詩集『月に吠える』には、『猫』という詩が収録されています。

屋根の上で2匹の黒猫が、「おわあ」「おぎゃあ」などと会話するシュールな作品です。

猫の目線から人間を風刺する手法が使われているため、

漱石の『吾輩は猫である』にも通じる作品といわれています。

さらに第二詩集のタイトルは『青猫』。

広大な都会にたたずむ作者が求める幸福を、青い鳥ならぬ青い猫になぞらえました。

さらに詩だけでなく、『猫町』や『ウォーソン婦人の黒猫』など、

猫を主題とした短編小説も残しています。

大井町に住んでいた萩原の生誕130年を記念し

大井町緑地児童遊園(通称猫公園)には、

「青猫」にちなんで作られた猫のブロンズ像「花子と太郎」(中村辰治作)があり、

猫をテーマとした作品が飾られています。

品川区役所HPより

 

 大佛次郎の猫

横浜に生まれた大佛次郎は、

終生変わることのない愛情を故郷・横浜に寄せていました。

没後、遺族から蔵書や遺品の寄贈を受けて、

1978年5月1日、大佛次郎の愛した横浜に大佛次郎記念館が開館しました。

この大佛次郎記念館にも猫の銅像が。

現在は残念ながらマスクでご尊顔は見られず…。

大佛次郎記念館Twitterより

大佛次郎記念館Twitterより

 

大佛次郎は「猫は一生の伴侶」と語るほどの愛猫家で、

いつも十数匹の猫に囲まれた生活の中から

童話「スイッチョ猫」が生まれました。

猫を題材とした多くのエッセイや、小説、童話を残しており、

『赤穂浪士』に登場する上杉家家老千坂兵部も猫好きの設定にしているほど。

野良猫を含め面倒を見てきた猫の数は500匹を下らないという。

晩年、猫を5匹までにすることや、

猫に対して贅沢をさせないことを遺言で残したが、

残された夫人も夫の影響で猫好きになっており、遺言は守られなかったそうです。

夫人が亡くなった後、残された猫たちは、

大の猫好きお手伝いさんによって貰われていったと言う事です。

また、現在も、大佛次郎の猫好き精神は受け継がれ、

館内のいたるところに、地域猫がのんびりと暮らしているようです。

大佛次郎記念館Twitterより

 

横浜なんて30分で行ける場所なのに、こんな素敵な場所があるなんて知らなかったー。

コロナが収束…はしないかもしれないけれど、

市販薬として販売されるコロナ治療経口薬が

アメリカで承認されたと言うし、

きっと、自由に出歩ける未来は近い…はず。

 

 

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由来はわからず…の猫たちの銅像

2018年「ライオン像」で知られる日本橋三越本店に

期間限定で登場した「ネコ像」

府中公園・府中市「彫刻のあるまちづくり」事業17作品の中の一つ。

「木蔭にて」

府中市HPより

東京都渋谷区恵比寿台座CATビルには

「古流曙会会長 家元 たまの会」 猫像

日本中のあちこちで、

猫が大事にされてきた証と言ってもよい猫たちの銅像。

お近くの方はぜひ足を運んでみてくださいね。

 

 

今日のヒメちー

ねぇやんがえらくならないと、

ヒメの銅像は立たないってほんとですか?

えーっと…

半分正解かな…。

だって、ほら、せっかく立てても

飾るとこもないし、見てくれる人もいないでしょ?

Σ(゚д゚lll)ガーン…

でもほら、前に羊毛フェルトでヒメちー作ったでしょ、

それでいいんじゃないかって言ってくれた人もいるし…。

ねぇやんもそう思うのよ、うん。

ほら、もーちゃんとちゃーこさんとちびヒメちーもいいでしょー。

なんなら全身像も。

この子ヒメに似てないので嫌です。

えー、ひどーい。

でもさー、銅像ってそういうものよね?

 

  

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