世界最古のネコはマヌルネコ
マヌルネコは「世界最古の猫」といわれ、
約600万年前から存続している個体です。
![マヌルネコ](https://i0.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2022/01/eb22bf7a906b7f73af3d68cd620dade7-4.jpg?resize=500%2C334&ssl=1)
神戸動物王国HPより
個体数減少のため準絶滅危惧種に指定されている小型のヤマネコです。
野生ではシベリア南部から中央アジアにかけての標高の高い乾燥した岩場に
群れを作らず単独で生息しています。
マヌルネコは「猫」ではありますが、
わたしたちが通常「猫」と呼ぶものとは系統が異なります。
およそ590万年前に、マヌルネコの属するヤマネコの系統と、
イエネコの系統は枝分かれしています。
イエネコの祖先と言われるリビアヤマネコが、
もっとも古くからいるイエネコと言っていいと思います。
![リビアヤマネコ](https://i2.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2022/01/73357858ca124b7efabe529e511aab24.jpg?resize=388%2C482&ssl=1)
リビアヤマネコ フランス Parc des Félinsより
人類史上で最初に登場する飼い猫
第18王朝6代目のファラオ・トトメス3世(BC1479~1425)の時代に
活躍した建築家「Puimre」は、
「Nedjem」(意味:かわい子ちゃん or 星)という名の猫を飼っており、
これは「人類史上で最初に登場する猫の名前」としてギネスブックにも載っています。
クレオパトラがいた時代は紀元前69~30年。
クレオパトラが猫を寵愛するのに、何の歴史的疑問はありませんね。
クレオパトラが愛した猫の種類は?
エジプシャンマウ説
古代エジプトの話は真偽不明なところがありますが、
エジプシャンマウが発見されたのは第2次世界大戦前のこと。
イタリアに滞在中のロシアの王女が、カイロから1匹のイエネコを取り寄せ、
イタリアの猫と交配させました。
その後、1954年ごろにアメリカに持ち込まれ、
いまではアメリカ猫協会CFAにより、公認猫として認定されています。
エジプトのカイロで発見されたイエネコから、
繁殖・改良されたのがエジプシャンマウとされています。
![エジプシャンマウ](https://i1.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2022/01/1e46e6b63fae03c6658158e6b75e7322.png?resize=500%2C336&ssl=1)
猫図鑑より
エジプシャンマウの「マウ」とは、古代エジプト語で「猫」の意味です。
エジプシャンマウは名前の通り、
エジプト出身の美しい模様が特徴的な猫です。
古代エジプトの壁画に描かれているスポット模様の猫は、
エジプシャンマウの祖先ではないか?と言われているほどです。
![ナクトの墓](https://i1.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2022/01/5a4fb64f27b059a3fa27c0f3d799735f.jpg?resize=436%2C473&ssl=1)
ナクトの墓展示室より
アビシニアン説。
古くから現代に至るまで、
アビシニアンの起源についてはさまざまな研究がなされてきました。
原産国はエジプトまたはエチオピアだという説や、
インドからイギリスに渡った猫が祖先であるという説など、実にさまざまです。
![アビシニアン](https://i1.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2022/01/be662fdfc047b8590438d9258dd2a6c6.jpg?resize=500%2C376&ssl=1)
猫図鑑より
①エジプト説
古代エジプトの壁画や出土品に、
アビシニアンとよく似た猫の姿が書かれていたことに由来する説です。
②エチオピア説
アビシニアンの名前の由来となった説です。
エチオピア(アビシニア)を訪れたイギリス兵が
現地から連れ帰った猫がアビシニアンの祖先であるとされています。
③イギリス(インド)説
近年の遺伝子研究で、インド大陸ベンガル湾に土着していた猫と
アビシニアンの関連性が指摘されたことにより浮上した説です。
この祖先猫がインドからイギリスに渡り、
品種改良された猫がアビシニアンであるとされています。
アビシニアンは東南アジア原産説もあるようですが、
詳しくはわかっていません。
1887年に書かれたクレオパトラの絵ですが、
この絵に描かれているのはオセロットのようなヤマネコのような…。
エジプシャンマウに近いですが、その耳の小ささからヒョウ科のなにかにも見えます。
![有罪の囚人で毒を試すクレオパトラ(1887年) アレクサンドル・カバネル](https://i2.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2022/01/b197c18f3d5e319a89c94d0bb7fcbb52.jpg?resize=500%2C286&ssl=1)
有罪の囚人で毒を試すクレオパトラ(1887年) アレクサンドル・カバネル
これは作者の方の主観が大きく影響しているので、有力な証拠とは言えません。
エジプシャンマウも、アビシニアンも、
そのくっきりとしたアイラインとクレオパトララインと呼ばれる模様から
どちらの猫も、クレオパトラに関連付けて、
『クレオパトラに愛された猫はわたしよ』論争を繰り広げていますが、
実は、ヒメちーにもあるんです。
これはキジ柄の猫にはほとんどあるもの。
では、本当にクレオパトラに愛された猫はどちらなのか…。
わたしが出した結論は、
「どちらでもいい」です。
どちらの猫がクレオパトラの寵愛を受けていたとしても、
猫にとってはどうでもいい事。
「猫」が、「古くから愛されていた。」それでいいと思うのです。
なんだか尻つぼみな検証に終わってしまいましたが、
かの絶世の美女、クレオパトラに愛された猫は実在した、と言う事で。
今日のヒメちー
ヒメにはちょっとどうでもいい事ですが、
クレオパトラに愛されたと言う猫族が寒いと言っていますよ。
うむ。良きに計らえ。
はあー、あったかい。
エジプトって寒くはなかったんでしょうかね。
エジプトは確か温かい国…。
こう言った気候の良さもあって、
猫族はエジプトで発展していったのかも。
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