いろいろと誤解されがちなSDGsを見直そう
この間見ていたテレビで、
「SDGsなラーメン店」と言うのをやっていた。
なんじゃそら、何でもSDGs、SDGsって言えばいいと思って。
と思いながら見ていたら…。
「あまりにも美味しすぎて、スープの一滴も残さないからSDGsである」と言う事だった。
これには脱帽。
でも確かにそうかもしれない。
SDGsって結局なに?
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
そもそもどう発音するかというと、
SDGs(エス・ディー・ジーズ)です。
時々エス・ディー・ジー・エスと読まれる方がいるようですが、
最後はGoals(ゴールズ)の略です。
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、
国連加盟193か国が2016年から2030年の
15年間で達成するために掲げた目標です。
持続可能な開発目標と言われてもわかりづらい。
そもそも開発って何?
「Development」と言う言葉には、
発達、発展、成長、進行、進展、進歩。
開発、開拓、作成、現像、展開など様々な意味があるんですね。
『開発』にしちゃったからよりわかりづらいのでは。
これは日本語と英語のニュアンスの差でしょうか。
SDGsって結局環境問題でしょ、と思ったら大間違い。
正しく知ることで、実現できることだと思うのです。
具体的にSDGsってなに?
SDGsには、17の大きな目標と、
それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。
これ以外に17目標それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、
合計で169個あるので169のターゲットと言われています。
一番はじめの「1. 貧困をなくそう」の具体的なターゲットです。
1.1 | 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。 |
1.2 | 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。 |
1.3 | 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度および対策を実施し、2030年までに貧困層および脆弱層に対し十分な保護を達成する。 |
1.4 | 2030年までに、貧困層および脆弱層をはじめ、すべての男性および女性の経済的資源に対する同等の権利、ならびに基本的サービス、オーナーシップ、および土地その他の財産、相続財産、天然資源、適切な新技術、およびマイクロファイナンスを含む金融サービスへの管理を確保する。 |
1.5 | 2030年までに、貧困層や脆弱な立場にある人々のレジリエンスを構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的打撃や災害に対するリスク度合いや脆弱性を軽減する。 |
1.a | あらゆる次元での貧困撲滅のための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの多大な資源の動員を確保する。 |
1.b | 各国、地域、および国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを設置し、貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援する。 |
このように細かく制定されていて、とても全部覚えるのは無理。
SDGsと聞くと、環境への配慮、ととらえられがちですが、
質の高い教育が、すべての問題解決のカギと言われています。
教育と言っても、大学受験とか、少しでもいい学校に行こう、とかそういう話ではないです。
勉強が出来ても、社会的常識を身につける事が出来なければ、
実現は不可能です。
SDGsと言う言葉のイメージからしり込みしてしまう現実
環境問題を語るときに、SDGsは外せません。
けれど、環境問題だけではなく、
何やら難しそうで、実践できないと思われがちです。
先日、ホッキョクグマの受難の話を描いた時に、
「自分にできる事は何だろう」と言うコメントをいただきましたが、
割と簡単です。
すごくぎちぎちに目標を決めると、実践って難しくなるもの。
でもほんの少し、小さなことを一人一人が実践することで、
小さなことが大きな事につながると思うのです。
一日一時間、テレビを消す。
一日一時間、暖房を付ける時間を遅らせる。
ごみは出したらお終いではない。きちんと分別する。
当たり前だけれど、もしもできていない、と思う事があれば、
それをすることも立派なSDGsです。
日本の食料廃棄問題。
SDGsのターゲットの1つに、
2030年までに小売・消費レベルにおける
世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させることが盛り込まれています。
国際的な食品ロス削減の声が近年高まっています。
日本では実に、国民一人当たり、
1日におにぎり1個分の食品が捨てられています。
日本国内の食品ロスの量は年間およそ643万トン(平成28年度(2016年)の農林水産省の推計)。
643万トンという数字は、ピンと来ないかもしれませんが、
毎日毎日、おにぎり約1億個分に相当する量が捨てられているのです。
ひとりだとおにぎり365個。
到底その手に持てる重さではありません。
国連が、「貧困で食べるものが不足している人々」に
必要な「食品供給量」として試算しているのが320万トン。
なんと世界で必要とされている食品の2倍の量を捨てている国、
それがわたしたち日本の実態なのです…。
食事を残さない。必要な量以上買わない。
それも立派なSDGs。
これならわたしにもできる。
そう言うわけでこれからももりもり食べるわよー。
今日のヒメちー
さあ、ヒメちーも、環境に配慮して、
自分のご飯は残さず食べるのよー。
そうは言っても…
ヒメは少食なんですよね。
ヒメちー、あまりにもフードを食べないから、
もういっそご飯は鰹節と煮干しだけにした方がいいのかしら。
…悩むわ…。
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