「祝日」と「祭日」の違い、説明できる?
先日、11月3日「文化の日」に
北朝鮮からミサイルが発射され、
宮城・山形・新潟の3県に全国瞬時警報システム(Jアラート)が発出された。
祝日の朝に発令された警報。
該当地区の方の混乱はもちろんのこと、
各テレビ局では緊急放送に切り替わり、
多くの国民を不安に陥れました。
新幹線やも一時止まり、多くの方の生活に影響が出たことでしょう。
幸いなことにこの日のミサイルは日本には到達せず、
日本海側に着弾したと見られています。
北朝鮮からのミサイル発射はここの所たて続きにあり、
11月3日には少なくとも3発の弾道ミサイルが発射された。
多くのミサイルは、日本海に着弾したと見られているが、
今年、2022年度は少なくとも26発のミサイルが発射され、
10月4日には過去最高飛距離、およそ4600キロを記録し、
日本の上空を超え太平洋上に着弾している。
北朝鮮のミサイル発射は日本ではなくアメリカに向けての物であると言われているが、
その北朝鮮ーアメリカの間にある日本。
いつミサイルが着弾してもおかしくない。
北朝鮮のミサイル発射でJアラートが発出されたのは今回が5回目。
精度の問題もあるのだろうけれど
「オオカミ少年」のようになってはならない。
この北朝鮮のミサイル問題は
大きく心に止めておかないといけないのはもちろんではありますが、
今日はこのミサイル問題が本題ではありません。
ミサイル発射の速報を受けて報道各局は臨戦報道体制。
原稿を作る暇もなかったのだろうけれど、
この11月3日を「祝日」と呼ぶアナウンサーと、
「祭日」と呼ぶアナウンサーがいたことにちょっと引っかかりました。
「祝日」「祭日」「祝祭日」、正しいのはどれ?
国で定められた休日のことを「祝祭日」と
呼んでいるのを聞いたことがある人も多いと思いますが、
このお休みの日は、「祝日」なのでしょうか?それとも「祭日」なのでしょうか?
日常生活でこの2つの違いを気にかける機会はほとんどありません。
そこで祝日と祭日の違いを調べてみました。
「祝日」「祭日」「祝祭日」の違い
「国民の祝日に関する法律」によると
国民の祝日は国が定めた、仕事や学校をお休みする日。
振替休日は日曜や他の祝日に被った時に、代わりの休みになる日。
と定められています。
祭日と言う言葉は出てきません。
祭日はかつて宗教儀礼を行っていた日。
祭日とは、皇室の祭典や神社のお祭りなど、宗教儀礼を行う日のことです。
もともと皇室祭祀令という皇室の祭祀(宮中祭祀)に関する法令があり、
ここで祭日は定められていました。
この時には、「祝日」と「祭日」があったわけですね。
しかし、1947年に祭日は廃止。そのため、現在では祭日はなくなっています。
ただ、名前を変えて、今の祝日に受け継がれているものもあります。
・紀元節(きげんせつ)→建国記念の日
・春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)→春分の日
・昭和天皇の誕生日→昭和の日
・秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)→秋分の日
・明治節(めいじせつ)→文化の日
・新嘗祭(にいなめさい)→勤労感謝の日、など。
「国民の祝日に関する法律」が制定された昭和23年(1948年)以降は、
「祝日」もしくは「国民の祝日」と言うのが正しいとされています。
現在は「祭日」と言う日は存在していないのですね。
それでも「祭日」や「祝祭日」と呼ぶのは正しくはないのだけれど
皇室祭祀令のなごりから、今でも「祭日」や「祝祭日」と呼ばれることもあるそうです。
以前は祭日として扱われていた休日がそのまま残っていることと、
戦前・戦中を過ごした年代の方が
そのまま「祭日」と言う言葉を使っていることから
この「祭日」と言う言葉が残っているようです。
11月3日は1947年までは明治節と言い、祭日でした。
なのでアナウンサーが「祝日」「祭日」のどちらを使っても正解だったわけです。
今日のヒメちー
人間界は大変ですねえ。
猫界は毎日が休日です。
祝日とか祭日とか、めんどくさい決まりはありません。
さて…。
それではおやすみなさい。
ぐう…ぐう…。
猫は24時間、365日、毎日休日よね。
いいなあ…。
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