猫のお尻トラブル・猫の痔のお話し
よく食べ、よく寝て、良く出す。
これは健康な猫の証拠。
ヒメちーは「よく食べ」の部分はできていませんが、
食べない割に立派なう○ちを出します。
食事中の方はごめんなさいね。
立派な、というのは比較対象があるわけではないけれど、
この体でこんなもの出すんだ…というくらい。
いわゆるねぇやん比ですね。
先代のもーちゃんとちゃーこさんは
時折お腹を緩くしたものですが、
ヒメちーはうちに来てから一度たりとも、
お腹を緩くしたことがありません。
虫下ししたときも緩くなくってびっくりしたものです。
で、ここまで毎日立派なものが出ると気になるのがおちりの健康。
ヒメちーのおちりは、普段毛で見えませんが、
毛を選り分けて覗くと赤い時があります。
そう言えばう○ちをする時、なぜか鳴くことがある。
これって…痔?
猫って痔になるの?
調べたら…なるらしいです。
猫は傷を舐めて直す。じゃあ、おちりも…?
猫は怪我をした際、自分で患部を舐めて直します。
人も指を怪我した時に、思わず傷口を舐めることはありませんか。
傷口を舐めるのは人間だけではありません。
多くの動物達が自分の傷口を舐めたり、
仲間の傷口を舐めてあげたりします。
唾液ってあまり清潔ではない気がしますよね。
1mlの唾液の中には1億個以上の細菌がいるといわれています。
1平方センチメートルの皮膚の表面には1,000個程度の細菌しかいないのと比べると、
驚く程多いです。
猫の唾液には、殺菌作用や抗ウイルス作用を持っているものが
多く含まれているといわれています。
リゾチーム、ラクトフェリン、免疫グロブリンの一つであるIgAなどです。
この作用によって、傷口を舐めることで清潔を保てるのです。
少し難しい話になってしまいましたが、
うちのヒメちー、おちりを自分で舐めません。
おまたまでは舐めてることを確認してるのですが、
おちりを舐めている姿を、家族のだれ一人としてみたことがありません。
おちりを舐めることを、ママに教わる前にうちの子にしてしまったのかも…。
当然、おちりにはう○ちがこびりついてることがあります。
これは痔をさらに誘発する原因になりそうです。
猫の痔には2種類ある。
猫が患う痔には、「切れ痔」「痔ろう」の2種類があります。
排便の際、肛門に裂傷や擦り傷を負ってしまうことがあります。これが切れ痔です。
便秘の時は切れ痔になりやすいのです。
病気というよりもケガに近い状態といえるでしょう。
痔ろうは肛門嚢炎ともいわれており、
一見すると人間でいう「痔核(イボ痔)」のような状態にも見えますが、
実際にはこれらは異なるもので、
肛門周辺にある肛門嚢に炎症が起きた状態をいいます。
症状が悪化すると、肛門近くの皮膚に穴が開き、
肛門嚢にたまった膿がその穴から出てくることがあります。
これはワンちゃんには多く見られる症状ですが、
猫もなることがあるのです。
猫が痔になってしまうおもな原因は、
便秘と下痢(軟便を含む)によるものと考えられています。
便秘により、腸内に長時間とどまって硬くなった便が
排便時に肛門の周辺を傷つけてしまうのです。
また、下痢や軟便の猫の場合、便が肛門嚢に入り込み、
細菌が繁殖することで発症する場合があります。
炎症が起きた後、肛門嚢内にたまった膿が排出されるようになることで
痔の症状が現れます。
猫が肛門から出血している時や、血便が出た時、
もしくは肛門周りをしきりに気にしている時は、痔を患っている可能性があります。
切れ痔の場合、けがと同じようなものなので、
時間とともに傷が治ります。が、
傷の直りを促進するために、外用薬を用います。
猫が痔になったらどうやって直すの?
あれ?猫の唾液に傷を治す力があるのなら、
猫が自分で舐めて直せばいいんじゃない?と思いますよね。
猫の唾液には傷口の治癒を促進する作用のある成分が
含まれることが分かっているのですが、ある問題があります。
猫の舌の表面は、表面が角化している
糸状乳頭という鋭い突起がたくさん並び、ザラザラしています。
糸状乳頭は、水を飲んだり毛繕いをするのにとても役に立ちます。
また、ナイフのように獲物の骨から肉をそぎ取る時にも役に立ちます。
猫に舐められることはうれしいことですが、
続けて舐められるとこすられてヒリヒリした痛みがあります。
人間の舌にも糸状乳頭がありますが、猫の糸状乳頭はより硬く鋭く、舌表面に多く存在します。
猫の通常のけがのばあい
傷口を舐めることで唾液が傷の治癒を早める効果が期待できるかもしれません。
けれど校門周りはデリケートな部分。
外用薬を舐め取ってしまう、ザラザラした舌が
傷口を広げて悪化させてしまうといった可能性があるようです。
薬を塗ったからには、舐めとらないように
エリザベスカラーをする必要があります。
けれど、これ、相当なストレスに違いない。
だって首から上、顔周りにこんなものがついてるんですよ。
想像してみたら、到底耐えられるものではありませんね。
猫の痔の予防、対策はできるのか。
便秘が原因で痔ができてしまう場合は、まず便秘の改善をしましょう。
対策としては、一般的に、水分を多くとると良いとされています。
フードを水分の多いウェットに変える、
ウェットを食べない猫にはおやつを水分の多いものにしてみるなどの対策が取れます。
一説によると正常な猫が摂取する水分量は、
体重1kgあたり約50mlと言われています。
3キロの猫で150ml。コーヒーの小さい缶一本分です。
ヒメちーは正直こんなに飲んでいません。
ヒメちーのようにウェットフードは食べず、
好き嫌いの多い猫は大変です。
そう言った場合には、おちりを常に清潔に保つことで、
ある程度の予防はできるようです。
物言わぬ子の健康は、
飼い主の側が気を付けてあげたいものですね。
そう言うわけで、ささ、ヒメちー、おちり見せて。
ぎょえ~~~~
何するですか。
何って、ヒメちーのおちりの健康を…。
いくらままちゃんでも許しませんよ。
でもね、予防できるものはした方がいいのよ。
痔になっちゃってからじゃ、遅いじゃない?
コメント