【猫草はおやつ?】猫が「猫草」を食べる意外な理由

 

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ネコ科なのに草を食べる珍獣。

 

ヒメちーは肉食獣の猫でありながら、主食は草です。

いや、キャットフードも食べるけれど。

キャットフードを欲しいとねだられたことはありませんが、

猫草を欲しいとねだるのはいつものこと。

どちらかと言うとキャットフードは生きるために仕方なく食べている、と言った感じさえ受けます。

なので猫草は切らさないよう栽培しています。

肉食獣でありながらなぜ猫は「猫草」を食べるのか?

諸説あるなかでもよく知られているのが、

毛づくろいで飲み込んだ「毛玉」を吐くためという理由です。

 

 猫草を食べること食べない子がいる

先住猫のもーちゃんとちゃーこさんは、

猫草にほとんど興味がなく、

買ってきてもほとんど食べずに枯れてしまうだけだったので

初めはヒメちーにも猫草を与えていませんでした。

生後5か月くらいになった頃、

あまりにも食欲がない事を気にしたままちゃんが

「整腸作用」を期待して買ってきて与えたところ、

もりもりもりもりと恐ろしい勢いで食べたのをきっかけに

猫草は常備するようになりました。

 

 猫草は嗜好品?

そもそも猫に草は必要なのかと調べてみると

・暇つぶし
・なんとなく
・食感が楽しいから
・すっきりするから

上記のような理由が出てきます。

ライオンのような大型ネコ科動物も、草を食べることが確認されています。

中には

・猫が自分の体の毛を舐めとって、胃にたまった毛を吐くために刺激になるように食べることがある

という記述も見られますが、獣医師の見解によると

食べても食べなくても、毛玉を吐く子は吐くし、吐かない子は吐かない

との見解もあるようです。

と、言うことは、完全に嗜好品?なのかしら。

その昔は整腸作用があるといわれていたようですが、

今は大きな期待を持つものではない、という位置づけのようです。

ところがこの猫草。正しくは燕麦。

おいしいから食べているという説が持ち上がって来ました。

 

 

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『猫が猫草を食べる理由を明らかにすること』の研究

 

2024年7月に「ペット栄養学会」で優秀賞を受賞した

獣医学博士である和猫研究所所長、岩崎永治さんは、

「旨みや塩味があり、ちょっとおいしいから」という理由で、

猫が猫草を食べている可能性の研究を発表。

さらに、2024年11月に開催された「ねこ医学会」(JSFM)の

猫の集会(年次大会)にて、さらなる研究を発表。

その発表内容によると

猫が好むといわれるイネ科やマメ科の草の多くは

苦味や渋味がなく、旨みやコクがある。

逆に、食べない草には苦味や渋味があった、というものです。

なかでも、カラスノエンドウはこの味覚パターンにぴったりでした。

驚いたのは、イネ科でもマメ科でもないスギナも、

なぜかカラスノエンドウの味覚パターンにぴったりだったこと。

確かに、スギナも猫が食べるという話をよく聞きます。

ネズミムギは猫草に数えられますが、成熟したものは苦味があるようで、猫は好まないとのこと。

岩崎永治さんの研究は猫が猫草を食べるのは、

毛玉や寄生虫を吐き出すため、足りない栄養を補おうとしているなど、

様々な説がまことしやかに言われていますが、

実のところハッキリとした理由はわかっていません。

この『猫が猫草を食べる理由を明らかにすること』を

大きな研究テーマのひとつと目標としているそうです。

 

 猫は「肉」だけで生きていけるが…

肉だけを食べて生きていけるはずの猫ですが、

なぜかイネ科やマメ科の植物を好んで食べるという謎の習性があります。

そこで、ウサギの百倍も苦味を感じやすく、

苦味が大嫌いなはずの猫が口にするからには、

猫草は苦くないだろうという仮説を立て、この仮説を調べるため、

猫が庭で出合いそうな野草の味を調べたそうです。

インテリジェントセンサーテクノロジー社の『TS-5000z』という味覚センサーを使用し、

株式会社ベジテックに分析を依頼したのだそう。

 

 

 「非常食」や「おやつ」の可能性?猫はグルメだった?

 

イネ科やマメ科の植物は植物の中でもタンパク質が多く、

比較的栄養が豊富な植物と言えると思います。

猫草の代表である『燕麦エンバク』や『大麦オオムギ』は麦科の植物。

実はオートミールなどと言えばわかりやすいでしょうか。

植物の中ではたんぱく質も高く、旨味成分も豊富、

植物にしてはおいしいのかもしれません。

やはり猫が食べる草は苦味と渋味が少なく、旨味がある。

つまり、ちょっとおいしいことが条件と言うことなのでしょうか。

猫ってグルメ…。

 

 鍵を握るのは「ネズミ」!?

仮に草を食べることで栄養が取れたとしても肉食動物としては肉を食べたほうが効率的です。

ただ、野生では常に獲物を捕えられるわけではありません。

イネ科やマメ科の雑草はそこかしこに生えているので、

もしかしたら、猫のお腹が減った時の非常食(あるいはおやつ)として、

猫の体が受け付けるようになっているのかもしれません。

あるいは、野生猫の主食であったネズミやウサギが好んで食べるのが

イネ科やマメ科の牧草であることも理由のひとつかもしれません。

特に猫はネズミを丸呑みにしますから、ネズミの消化管内に含まれる植物が、

猫にとって毒であればひとたまりもありません。

猫は進化の過程で、ネズミやウサギが主食とする植物に

適応していった可能性も十分考えられるのですね。

 

ところで、この「猫草」として有名な燕麦。

実はオーガニックベジタブル専門店などでは人も食べることができます。

わたくし、ねえやん、食べることの興味は人一倍。

当然燕麦も食べてみました。

青臭い中にほんのりとした甘みのある草でした。

もしも猫草が「おやつ」「嗜好品」という位置づけであるならば、

ヒメちーは食事をとらず、おやつで満腹になってしまうわがままっ子と言うことでしょうか…?

 

 

今日のヒメちー

 

あ~ん。

もりもり。

やはり猫草はフレッシュに限りますね。

もりもりもり。

ぱくぱくぱく。

猫が猫草を食べる理由ですか?

あ~ん。

それは…秘密です。

猫の行動を人が読み解くなんてこと、

絶対叶わないことなのでしょうか…。

 



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