ジオラマ食堂を体験して、猫の保護活動を考える。 | ヒメとまいにち

ジオラマ食堂を体験して、猫の保護活動を考える。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

 

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ジオラマ食堂から、猫の保護の大変さを思い知る

 

一口に保護、と言っても、食事を与え、寝るスペースを用意すればいいと言うものではない。

ケージに入れっぱなし、と言うのであればそれでいいかもしれないけれど、

猫の自由な行動を尊重すると

例えば猫風邪とか、病気などあっという間に広がってしまう。

手入れをしようにも、この子はやったけ?

この子はまだ?と言う状態になってしまう。

ジオラマカフェの子たちは、お世辞にもあまりきれい、と言う状態ではなかった。

毛が固まってしまってる子や、

ふけだらけの子。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

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さすがにノミやダニは駆除済みだけれど、

もう少しお手入れを…と思ってしまう。

けれど、少人数の運営者とボランティアさんで回るわけもない。

店内はカフェスペースと、

保護猫スペースに分かれてて行き来できるのですが、

カフェスペースの独特の臭気の中食事をするのはなかなかの苦行。

これは圧倒的におトイレの数が足りていない、お掃除が間に合わないから。

この、食事をするためのテーブルの奥に猫のおトイレがあります。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

スペースの問題。人手不足の問題。

ケージの中も、収容猫数オーバーでは?と思う場所もあった。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

あ、決してジオラマ食堂の批判記事を書くつもりではないんですよ。

理想は清潔で広々としたスペースで、

単頭飼いのように猫が過ごすこと。

ただ、猫がたくさんいるだけ、という状況。

けれどそれは絶対に無理。

人によってキャパが違うのもあるけれど、

きちんとお世話をしようと思ったら、

多分人一人に5匹程度のネコが限界だと思う。

ジオラマ食堂は完全にキャパオーバー。

小競り合いが起きるのもそのせいかもしれない。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

それでも運営の人は十分やってくれていると思う。

 

 

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保護猫施設の運営

 

ジオラマ食堂は、ランチタイムは食事とワンドリンクが付いて二時間2800円。

定員は30名。

わたしが行った時はいっぱいだったけれど、平日のお客の入りはどうなんだろう。

食事は軽食とか冷凍食品的なものが出てくるとばかり思っていたけれど、

きちんと店内で調理されたものだった。

から揚げは熱々ジューシー、ナポリタンは具だくさんで、

ケチャップではなく、ちゃんとトマトソースから作られていることが分かる。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

ティータイムはケーキとドリンク、二時間で2800円。

定員は同じく30名。

ディナータイムは食事とワンドリンク、二時間で2800円。

定員は30名。

この料金の中には猫のおやつ代金と「入場料:500円」、

「保護猫基金寄付:200円」を含みます。

その他に「もふもふチケット」と言うのがあり、

もふもふチケットは、5時間5千円。8時間7500円。

猫たちとゆったりとした時間を過ごしたい人向け。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

猫さんたち、結構なハードワークね。

定休日もあるし、人がいても寝る子は寝るから、休息は足りてるのかな。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

他にYouTube収入もあることでしょう。

他人様の懐具合を計算するのもいやらしいことだけれど、

毎日定員数いっぱいにお客が入ったとして、週に120万円ほどの収入。

パッと見ると、「なんだぼろ儲けじゃん」と思ってしまうかもしれないけれど、

この中から、猫にかかわるお金をねん出する。

大儲け、と言うわけにはいかないのでしょう。

参考までに、「猫カフェ」の平均利用料金をググったら、

1時間あたりの料金は、1500円程度が相場だそうです。

おやつは別途購入。

対してジオラマ食堂はおやつも料金に含まれます。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

ジオラマ食堂は利用料金が格別に安いことがわかります。

店内は猫ファーストの、ひとにはちょっと暑いくらいの気温。

もっともっと、潤沢にお金があれば、

保護スペースを広げることもできるでしょう。

手入れを行き届かせることもできるでしょう。

けれど、これが精いっぱいなのだと思います。

過去にはジオラマ食堂で猫パルボウイルスが蔓延したこともあり、

お客は土足で入店することはできません。

愛媛県松山市から殺処分寸前の個体33頭を受入れた際、

感染した猫が混ざっていたからだそうです。

蓋をされたダンボールに詰められた状態でこの輸送は行われたそうです。

生き物なのに…。

保護の大変さと、運営の大変さを思い知りました。

 

 

ジオラマ食堂にやってくる猫たち

 

ジオラマ食堂の猫は、人慣れしてる子から、

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

人というだけで悪魔を見るような目で見る子まで様々。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

近隣で野良猫として保護された子や、

中には遠く福岡で保護され、たらいまわし的にやってきた子、

店の前に置いて行かれていた子もいるそう。

実は動物病院には捨て猫、捨て犬は多いのだと聞きます。

捨てる人も、「ここなら面倒見てくれるだろう」という心理があるらしい。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

なんて自分勝手な心理だろう。

それでも川に投げてしまったり、

絶対に助からないような状況ではないことに感謝をするべきなんだろうか。

捨てる人がいなくなれば、TNRが行き届けば、

保護猫カフェなんて存在、要らなくなる。

猫の幸せがどこにあるか。

もしかしたら、外で自由気ままに過ごしたいよ、と思っているかもしれないけれど、

すべての猫に、快適な環境を与えてあげたい。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

ジオラマ食堂は今年中に、今の場所の近所に移転計画があるそうです。

もう少し、スペースをとることができると良いのだけれど。

近くならばボランティアに名乗り出ることもできるけれど、無理。

今のわたしにできることは、寄付をすることくらいでした。

自分が手を汚さないのに、理想論だけ押し付けるな、とお叱りを受けそうですが、

これは頭にお花が咲いた、夢見る夢子ちゃんの発想なのだろうか。

 

 

今日のヒメちー

 

猫にとって理想のお世話人の数。

これは難しい問題です。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

うちのように、大人が三人いても

実質一人しか機能しない場合もあります。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

あ、ままちゃーん。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

うちでは、ご飯をくれるのも、

撫でてほしい時に撫でてくれるのも、かまってほしい時にかまってくれるのも、

一緒に寝てくれるのもままちゃんひとりですからね。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

猫だって、いつでもなでなでウエルカム、と言うわけではないのです。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

はあ~よきよき。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

痒い所に手が届く、と言うのはこういうことでしょうか。

常にべったりを望む子も、

普段は一人でいたい子も、いろんな望みを持った猫がいます。

それをくみ取り、お世話せねば、ですよ。

ジオラマ食堂 猫保護活動 保護猫

…ねぇやんの愛は押しつけがましいという事ね…。

理想論だけじゃ、やっていけない現実がある。

けれど、なにか、できることは無いだろうか。

 

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コメント

  1. 保護してくれる優しい人たちがいる一方、平気で捨てたり、多頭飼いして結局は投げ出してしまう人たちもいっぱいいる。
    こうして保護されただけでもいいと思うべきなのか…難しいね。
    でも一匹でも不幸な猫さんが出ませんように、と祈るしかないね…。

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