初物を食べると長生きする・初物２種
今年お初―！
とうもろこし、甘ーい。
しかも一本１００円と、夏の値段と一緒。
どこ産だったか見るの忘れちゃったけど…。
とうもろこしってハウス栽培してないよね？
沖縄とか、九州産かしら？
美味しいとうもろこしを作ってくださってありがとうございますー。
もう一個初物。
さくらんぼ。
これは山形産佐藤錦。
うんと前にサクランボ狩りに行った時、
ハウスの中に樹があって、
ハウス栽培な事に驚いたっけ。
初物とは？
先日スイカを食べた時、
「初物は長生きするって言うから、
ままちゃんにうんと食べさせてあげてねー。」
って言ってもらったの。
初物を食べると長きするって、聞いたことがあるけど、
初物ってどんなものを差すの？
なんでもその年最初に食べるものは初物よね。
結構初物ばかりじゃない？
それとも、旬のものって意味かしら？
広辞苑によると、
・その季節に初めて出来た穀物、野菜、果物など。
・その年に初めて食べるもの。
・まだ誰も手を付けていない物。
となっています。
意外と範囲広いのねー。
初物(はつもの)とは？旬との違いや長生きできる理由も！
その季節に初めて収穫された農作物や、
魚介類などのことを「初物」といいますが、
この習慣は江戸時代に定着したもののようです。
初物禁止令
例えば「初物」と言えばすぐに思いつく、
人気の初鰹などは朝早く海で釣られたものが
早飛脚などで当日に江戸に運ばれ、
最初に味わう事が出来るのは天皇や将軍家、力のある武士だったそうです。
縁起のよい食べ物や、粋なお金の使い方を好む江戸っ子ゆえ、
町民が次第に財力をつけてくるようになると
「お上よりも先に食べる」という初物に対する
江戸っ子の粋が沸き起こり、それが徐々に加熱して
食品の高値を引き起こしてしまいます。
みかねた幕府が「初物禁止令」を出したのは１８４２年のこと。
初物ブームは治まりますが、
生産や冷凍技術などが進化した現代から見ると
江戸庶民の食に対する熱い思いを感じますよね。
江戸時代に生まれたことわざ
江戸時代には、
「初鰹は女房を質に入れても食え」や
「秋茄子は嫁に食わすな」と言うことわざも生まれました。
「秋茄子は嫁に食わすな」については、のちに、
科学的根拠があることがわかっています。
「初物七十五日」
初物にまつわることわざの中に
「初物七十五日」ということわざがあります。
初物を食べると寿命が延７５日間日間長生きできるということわざです。
これはある死刑囚の話が由来となっています。
江戸時代、死刑囚に対して
「死ぬ前に食べたいものがあればそれを叶えてやる」という制度がありました。
その死刑囚は少しでも長生きしようと考え、
その時期に無かった食べ物を望みました。
そしてその初物が出るまで７５日間多く長生きできた、
という話から来ています。
少しでも長生きしようとするための初物の所望の話が、
いつの間にか初物を食べると「７５日長生きできる」という
ことわざに変わっってしまったようです。
初物と旬の違い
「初物」と「旬」は同じ意味であると勘違いされがちですが、
初物と旬との違いは、
「初物」はその季節に初めて収穫、漁獲された食材のことをいい、
「旬」はある食材がほかの時期よりも新鮮でおいしい食べごろの時期という違いがあります。
言い換えれば、この２つの違いは、
初物は季節の初めに収穫された農作物や、
初めて獲れた魚介類などのことで「はしり物」とも言い、
旬は食材がもっとも美味しく食べられる「出盛り時期」のことをいいます。
また旬には食べる物だけでなく、
何かを行うに最も適した時期という意味もあります。
例えば「もみじ狩りの旬」などといいます。
「初物」と「旬」意味の違いがあっても、
どちらもみずみずしい生命力が宿っていて
元気が出る食べ物には変わりありませんね。
まるで「毎日が記念日」。のような、初物の定義。
それでも縁起の良い、とされてるものは
ありがたくいただきましょうね。
ヒメちーにも初物？
ヒメちーが興味津々なのは、
今日買ってきた、ぱぱちゃんが会社のマスクストックを入れるための箱。
下にちゅ～るがあるから匂ってるわけじゃ…ないと思う。
とりあえず前足を入れてみる。
なんだかこの箱小さいです。
掘ると大きくなるかもしれません。
大きくならないんですけど。
そう言えばヒメちーは「初物」が大好き。
買ってきたもの、珍しいものや宅配便で届いたものは、
真っ先にチェックしに行く。
これってある意味、「初物」を楽しんでるってことよね。
ねぇやんは７５日、長生きしなくってもいいから、
７５日分、ヒメちーと長く一緒に居たいな。
初物、いっぱい食べなくっちゃだわ。
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