【ことわざ】好奇心は猫を殺す・好奇心は猫をも殺す。物騒すぎることわざの意味と由来は?

 

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好奇心は猫をも殺す(こうきしんはねこをもころす)の意味と真実。

 

イギリスのことわざ(en:Curiosity killed the cat)の訳。

英語に「Cat has nine lives.」

(猫に九生あり・猫は9つの命を持っている/猫は容易には死なない)ということわざがあり、

そんな猫ですら、持ち前の好奇心が原因で命を落とす事がある、という意味。

転じて、『過剰な好奇心は身を滅ぼす』と

他人を戒めるために使われることもあります。

 

 

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動物の本能でもある警戒心

 

動物が野生の環境で暮らしていくためには、

警戒心を強く持つ必要があります。

そうでなければ、あっという間に敵に襲われ、

食べられてしまったり、縄張りを奪われたりするからです。

家で飼われている猫は野生動物ではありませんが、

このような野生の一面を失わずにいるため、

「警戒心が強い」と思われる行動をとることがあります。

あ、誰か来た。

警戒警報警戒警報!

ささ、お客さんですよ。

 

 猫が警戒するのは未知のもの

猫は何に対して警戒しているのか?実は、それは「未知のもの」といえるのです。

例えば、猫を檻の中に入れ、

その檻を見知らぬ部屋の中に置いて扉を開けてみたとします。

すると、猫はすぐに外に出てくることはありません。

檻の中にとどまったまま、じっと警戒して様子をうかがい続けることでしょう。

緊張をほぐすために毛づくろいをしたり、周囲を眺めたりしながら、

猫はその場所が安全かどうかを見定めます。

そして、少しずつ、そろそろと出てきては引っ込むということを

繰り返しながら外へと出てくるというのが、猫の行動パターンなのです。

 

 警戒心の次に訪れる好奇心

そんな警戒心でいっぱいの猫ですが、

一度室内を探索し終えると、だんだんと大胆さを見せて、

周辺の様子を調べ始めます。

これは、猫が周囲を警戒していると同時に、

強い好奇心を感じているからだと考えられます。

臆病であることは、野生の世界で生き残るために大切な要素です。

しかし、臆病だからといって安全な巣穴に永遠にこもりきっていては、

獲物を狩ることはできません。

探索心と警戒心を併せ持ち、その時々でどちらの性質も見せるというのは、

猫の特徴であり、生存戦略でもあるのです。

 

 

未知のものを警戒!その正体とは

 

未知のものを警戒する(新しいものを怖がる)のは、

「ネオフォビア 」と呼ばれる兆候で、

猫だけではなく多くの動物が持っている特徴です。

neophobia

これまで接したことのない新奇な環境や体験、
初対面の人などに対して、不安や恐れを感じる心理的傾向・兆候のこと。
「新奇恐怖症」と訳されることもある。猫の心理的傾向を指す場合も多い。

        Weblio辞書より

 

「水の入ったペットボトルは猫よけになる」と言い、

ペットボトルに水を入れて置いておくことがよく見られました。

猫は、「見慣れないもの」である水が入ったペットボトルを警戒して、

その場所へ近づかなくなります。

しかし、それにはいつか慣れてしまいますから、

この方法でいつまでも猫を排除し続けることはできませんでした。

不安や恐れを感じなくなってしまったら、

それはただの障害物です。

「お客様が来ると、猫が奥の部屋から出てこない」というのは、

飼い猫によくある行動です。

警戒心が強く、見知らぬものにストレスを覚える猫は、

友好的にお客様を歓迎することは少ないのです。

こうした猫の警戒心を「臆病」ととらえる人もいるかもしれませんが、

「臆病であること」は、猫が生きていくために必要な性質でもあるのです。

 

 

慣れた所もパトロール

 

猫は、毎日自分の縄張りをくまなくチェックしています。

それは外猫だけでなく、家の中で飼われている猫も同様です。

人間にとってはいつもと同じ家の中に見えたとしても、

猫にとっては、「スリッパの場所が違う」

「昨日とは違う食べ物の匂いがする」

「ポットがいつもの場所にない」など、毎日たくさんの変化があるのです。

慣れた所であっても、こうして常にパトロールし、

未知なるものがないかチェックしているのです。

ごそごそ…ごそごそ…

怪しいものがないかチェックしてるだけです。

本能です。

 

 縄張りに未知なるものがあったときは

もし、縄張りに未知なるものがあった場合、

猫は警戒し、それがどういったものなのかチェックします。

しかし、人間は時々、猫のチェックが行き届かないような場所に

新しく買ってきた物を飾ったりします。

すると、猫は未知なるものをチェックできずにイライラして、

「トイレではない場所でおしっこをする」といった“反撃”に出たり、

ストレスによって、普段はしないいたずらをしたりします。

これは、猫にとっても人間にとっても不幸なことでしょう。

猫の新しいものへの探求心と警戒心を知ることで、

なるべく平和に共存できるようにしていきたいものです。

ちょっと猟奇的な、「好奇心は猫も殺す」と言うことわざ。

イギリスのことわざが元になった、好奇心が強すぎると

身を滅ぼすことになりかねないという意味をもつ語。

過度な好奇心は身を滅ぼす原因になるから、

あまり興味本位で首を突っ込みすぎない方がいいという意味の言葉。

西洋では猫はしぶとい生き物である(“A cat has nine lives.”と表現される)とされており、

そのしぶとさも、好奇心のままに行動していては、

命がいくつあっても足りないということです。

比較的安全な家の中で暮らす猫の場合は…。

存分に好奇心は満たしてあげるとよいのかもしれません。

満たされました。

ヒメちーの場合は、いち早く、「怪しい未知のもの」を確認することで、

探求心は大いに満たされるようです。

 

  

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