動物が火を怖がるという定説は嘘?火を使う事で別れた進化

 

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火は文明の証?人が火を使うようになり、劇的に進化した生活

 

火を使う動物は、人しかいないと言われています。

人の火の発見が、文明の始まりになったとすら言われています。

人も長い時間をかけて進化をしてきましたが、

ある日突然、火を使うようになったわけではありません。

人が、自分で火をおこす方法を知ったのは、およそ45万年前だと考えられています。

太古の人は、山火事や火山の爆発で、火を知ったといわれています。

始めのうちは、落雷による山火事などで自然に発生した火を、

木の枝に移して住みかまで持っていった。

そして、その火を消さないように、とても大切にしていたようです。

人が火を使用したことをはっきり伝えるもっとも古い遺跡は、

75万年前のイスラエルのゲシャー・ベノット・ヤーコブ遺跡。

焼けた種、木、火打ち石が発見されています。

火打ち石はいくつかの場所に集められており、焚き火をしていたと推定されています。

手斧や骨も見つかっているので、焚き火を囲んで木の実や魚などを焼いて食べていたのでしょう。

この佐藤健のCM、これを見ると人の進化に火が欠かせなかったことがよくわかります。

 

 

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人以外の動物が火を恐れるという俗説は嘘だった?

 

昔の映画とかで、野宿というか野営をするときに

狼とかの凶暴な野生動物に襲われない様に

焚き火の火を絶やさない!ってシーンがあったと思います。

火を消して暗闇がやってくると、そこはもう野生動物のフィールド。

焚き火から火の付いた薪を取り上げて野生動物にみせると、

十字架を恐れるドラキュラが如く、動物たちは恐れて逃げていく…。

そんなシーンを、子供の頃から何度も見てたので

「動物は火を恐れる!」って刷り込みを受けたのかもしれません。

でもいきなり火を向けられたら、人だってびっくりしますよね。

実際は火は動物を寄せ付ける合図になってしまっていることもあるようです。

火がある=人がいると言う図式を認識してしまっている野生動物もいます。

 

 動物が火に近寄らない理由

「動物が火を怖がる理由」は、ずばり慣れていないからです。

野生動物が火を目にするタイミングは

山火事のときくらいなので、ほとんどの個体は

火を見たことがないといえます。

そのため、動物視点からすると火はゆらゆら光って、

しかも近づくと熱くて危ないぞ…!と感じ、

進んで近づいていこうとしない =火を怖がっているように見える、

というわけですね。

野生動物は基本、

「生きるため&子孫を残すため」以外はリスクのある行動をとらない。

と言っていいでしょう。

わざわざよくわからない火に飛び込んでいくのは

火の熱さを判断できない昆虫くらいのものです。

飛んで火にいる夏の虫と言う言葉にも表されるように

蛾などの虫は火に入って行くことがあります。

これは「火」と「月光・太陽光」を区別できていないからと言われています。

 

 

火を恐れない野生動物。

火に好んで近づいて行ってしまっては、

山火事が起こるたびに個体数を大幅に減らしていくことになります。

人のように高い知能を備えていなければ繁栄することは難しいでしょう。

逆に言えば、

火に慣れている動物(ペット含む) 知性の高い動物であれば、

火を怖がらない個体も存在しています。

例えば、人と親和的な猿の集団は

人が焚いているたき火に近寄ってくることがありますし、

サーカスでライオンやトラが火に飛び込んでいけるのは

慣れからくる要因が大きいと考えられます。

愛知県犬神市の日本モンキーセンターのニホンザルの亜種は、

1959年の伊勢湾台風後、飼育係が廃材を燃やしていることに興味を持ち、

以後、焚き火にあたるようになったそうです。

このセンターのサルたちは職員用の焚き火にもよってくるという話です。

日本モンキーセンターHPより

 

また好奇心旺盛な犬や猫も火を怖がらずに近寄っていきます。

冬場、ストーブの揺らめく火を恐れずに

ストーブに張り付いて暖を取る姿を見かけますね。

また、カバやサイは好奇心が旺盛で、火を見ると近づいていく習性があるようです。

サイは「森の消防士」と呼ばれるくらいで、

火を見つけると、火を踏みつけて消すこともあるようです。

 

 道具は人の物だけではない

道具や言葉もかつては人間だけのものと考えられてきましたが、

人間以外の動物も道具を使うことがあるし、

鳴き声で意思の疎通をすることは観察されています。

だから火を使う動物がいても不思議はないことなのかもしれません。

とはいっても木をこすり合わせて火を起こすのは、人間でも大変です。

山火事など自然に発生した火を持ってくることならどうでしょう。

この場合でも火を保持するためには定期的に燃えるものを補給する必要があります。

話を猿の話に戻すと、猿は飼育員が焼いた焼き芋を食べたりもしているようです。

これがもう少し進むと猿が自分で火にサツマイモをくべ、

焼き芋をつくったりするようになるかもしれません。

サル科の生き物は大変知能が高く、手先が器用です。

棒などの道具を使って餌をとることもできます。

芋を焚き火に放り入れて、しばらくしてから棒で取り出す。

そのくらいならば猿でも出来ないことはない気がします。

もしかしたら、焼けた肉のおいしさに味を占めた肉食動物たちも

火を使って獲物をこんがりと焼いてたべる、なんて事も…。

人と動物の進化の違いは、食が理由なのかもしれません。

焼いた肉を美味しいと思う人。

思わなかった動物。

もしも動物たちが、人と同じように焼いた肉を美味しいと感じたら、

火を使うように進化していたかもしれませんね。

動物が火を扱えていたら、こんな未来も…。

ヒメちーの食事だって、

こうだったかもしれません。

イエネコは最初から火を恐れずに、積極的に暖を取ろうとしますが、

それは、かまど猫として、火に慣れ親しんだご先祖様のおかげかも…。

 

 

今日のヒメちー

 

ねぇやんの妄想話に付き合わされて、今日はもう疲れました。

「ひ」は「ひ」でも

ヒメはお日様に当たります。

ヒメちーってばそんな事言って、

ストーブの火が大好きなくせに。

 

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