雄の三毛猫が稀有なわけは突然変異
様々な毛色を持つ猫。
その毛色のパターンは遺伝子座と呼ばれる
遺伝子のパターンによって決まることがわかっています。
すべての猫は2つで1対の遺伝子を受け継いでいるので、
その組み合わせによって毛色や模様が決定するといった仕組みです。
さらにこれらの遺伝子情報は、
染色体も影響しているのです。
三毛猫のオスは3万匹に1匹といわれ、
非常に珍しい事で知られています。
三毛猫を作る色の遺伝子のレシピはww、Oo、SS(Ss)ですが、
各遺伝子の具体的な指示内容としては
・ww「全身真っ白にならなくてもいいですよ」
・Oo「細胞によって黒か茶色でいきましょう」
・SS「全身染めないで白い部分も作りましょうか」
となり、結果、白黒茶色の三毛猫が出来上がります。
![三毛猫のオスがとても珍しいのはなぜか 雄の三毛猫が生まれるメカニズム](https://i1.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2024/04/486359223c22c9ae1b93f7f652f68c66-1.jpg?resize=450%2C523&ssl=1)
毎日新聞より
人間も同じですが、猫の性別も染色体の数で決まります。
オスが「XY」でメスが「XX」です。
そして三毛猫の色の決め手となるOoはX染色体にしか存在できないのです。
つまりオス猫はOかoのどれかひとつしか持てないため、
ww、O(あるいはo)、SS、となり、
似たような配列でもこの場合は茶か黒のブチ猫になります。
なのでオスの三毛猫は突然変異的に誕生したもの、と言ってよいでしょう。
兵庫県の動物保護団体で三毛猫の雄の里親募集。
その珍しいオスの三毛猫が兵庫県の動物保護団体に保護され、
家族を募集しています。
保護しているのは、兵庫県宝塚市の動物保護団体「ペットアダプションセンター宝塚」。
保護犬や保護猫を迎えたくても一歩を踏み出せない人が
気軽に相談できる窓口として設立された団体で、
多くの保護団体やボランティアとのネットワークを持っているのが特徴です。
保護しているオスの三毛猫「みけお」は生後11カ月ほど。
![三毛猫のオスがとても珍しいのはなぜか 雄の三毛猫が生まれるメカニズム](https://i0.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2024/04/66c19942ab4ba346fdb64ccc04cde373-4.jpg?resize=500%2C376&ssl=1)
ペットアダプションセンター宝塚よりみけおくん
市内の住宅のベランダ下で野良の母猫が育てていた
5匹の赤ちゃん猫のなかの1匹で、住民から保護してほしいと依頼があったそうです。
みけおと一緒に保護したきょうだい猫たちは、
今はみんな新しい家族の元で暮らしているそうです。
「ペットアダプションセンター宝塚」では、
みけおも新しい家族に迎えられて幸せに暮らしてほしいと願っています。
![三毛猫のオスがとても珍しいのはなぜか 雄の三毛猫が生まれるメカニズム](https://i1.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2024/04/44d29d2792be3bad9a9ed98c7bbb20d6-2.jpg?resize=500%2C385&ssl=1)
ペットアダプションセンター宝塚よりみけおくん
ですが珍しい存在であるだけに、
万が一にも譲渡後に販売されたり再譲渡されたりすることがないようにと心を砕いています。
このため「ペットアダプションセンター宝塚」では、
みけおの家族になってくれる人として
「現在猫と暮らしYouTubeなどで猫についての情報発信をしていて、
みけおについても伝えてくれる人」、
そして「動物愛護についても時々発信してくれる人」を探しています。
みけおを通じて、動物愛護に関心をもってもらえたらとの思いからです。
ペットアダプションセンター宝塚への連絡はメール(westwind_net@yahoo.co.jp)で。
オスの三毛猫だから欲しい、飼いたい、というのではなくて
みけおと一緒に楽しい猫ライフを送れる方の元に譲渡されることを願っています。
猫の毛の色の不思議。親と一緒の色柄じゃないのはなぜ?
猫と言うものは、その形そのもの、生き方そのもの、
つまりすべてがかわいいのであって、
それは毛色で左右されるものではありません。
野生型の毛色を持つキジトラからサバトラと茶トラが生まれ、
![三毛猫のオスがとても珍しいのはなぜか 雄の三毛猫が生まれるメカニズム](https://i1.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2024/04/0e4aae38a1f5494592124a884058f7cb-1.jpg?resize=500%2C316&ssl=1)
東京書籍「トラねこのトリセツ」より
同じくキジトラから黒や白や、サビや三毛が生まれます。
親猫とまったく違う色の子猫が生まれることがあるのは、
劣性遺伝子が孫の世代以降に飛び超えて受け継がれるためなのだそうです。
![三毛猫のオスがとても珍しいのはなぜか 雄の三毛猫が生まれるメカニズム](https://i2.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2024/04/dda9bb331e5adc2b5a3ca1088fa71280-2.jpg?resize=500%2C532&ssl=1)
東京書籍「トラねこのトリセツ」より
そのため、親がキジならキジ、親が黒なら黒など、
親子で同じ毛色が生まれるとは限らないと言う事になります。
そしてそれが猫の毛の発現の不思議さでもあります。
今日のヒメちー
ヒメのママは三毛猫でした。
兄弟たちは茶トラと茶白、キジ白です。
遺伝子的に言うとww、Oo、SS(Ss)ーXXですね。
つまりどんな色の子も生まれてくるということです。
まあ、難しいことはヒメにはわかりませんし、
どうでもいいことなのですが、
今日はねぇやん、一つだけいいことを言っています。
猫はどのような姿かたちでも、可愛いのです。
たとえ写真の腕が悪く、このような色合いの写真になったとしても…。
そうねー、おちりだけでも可愛いわー。
尻尾だけでもかわいいわ。
でもお顔があるともっと可愛いかも…。
こうですかね。
うん、らぶりーの最上級よ。
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