犬と猫、言葉は通じるのか。外国の犬や猫と日本の犬や猫、コミュニケーションの取り方は?

 

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言語によるコミュニケーションとしぐさによるコミュニケーション

 

言語によるコミュニケーションを取るのは、人間だけだ、と言われています。

ひとは、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、と

住んでいる地域によって異なる言語を有します。

そして残念なことに、お互いのコミュニケーションを図るためには

相当な努力を必要とします。

ひとと同じように動物の言語にも国による違いや方言はあるのでしょうか?

同じ種族でも、出身地によって会話がかみ合わないようなことはあるのでしょうか。

ひとにとっては、犬はワンワンと鳴き、

猫はにゃーと鳴くだけ。

これはひとの耳にそう聞こえるだけで、

実は複雑な言語になっているかもしれません。

犬や猫の側だって、

人間ってなんで奇声を発しているんだ、くらいにしか思っていないかもしれません。

鳴き声のパターンは多くないように感じますが

鳴き方で共通する感情で理解し合えるのでしょうか?

 

 

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方言と外国語。コミュニケーションの足かせにはなるのか。

 

例えばサルなどのわりと高等な文化を持つ生き物では、

生息地や群れにより文化の違いがあることがわかっています。

逆に近種のもの同士で例えば「敵が来た」ときの鳴き声

(悲鳴であると同時に仲間に危険を知らせる)は共通であることもわかっています。

アフリカのサバンナではキリンとシマウマが一緒に草を食べている光景が見られますが、

キリンは遠目が効くので遠くの敵を。

シマウマは近くに寄ってきた敵を発見するや警戒音を出し、

全員が一斉に逃げる…という分業をしていると言われています。

横浜ズーラシア公式HPより

 

また、動物によっては

「生まれたときから側にいたものしか仲間ではない」という群れもあります。

例えばニワトリもそう。

大人同士をいきなり一緒にすると大げんかが始まります。

動物のお医者さんより

 

仲間とのコミュニケーションがとれず、

結果仲間と認識されず群れに入れない、

ひどいと敵とみなされ攻撃されることもあります。

動物界において、群れ特有の伝達手段があるようです。

これはつまり、方言、もしくは外国語と言ってよいのかもしれません。

 

 

動物に言語は必要ない?最強なのはボディランゲージ

 

様々な生物で、ヒトの言語に相当する情報伝達に関する研究と実験が行われています。

鳴き声を持つ生物の多くが、「所属する集団」独自の鳴き声を持っています。

人間にとっては聞き分けられないようなものも多いですが、

録音して精密に分析をしてみると、

同じ状況でも地域ごとに異なる声を出しているというケースがあります。

これは方言や言語と同様のものだと言えます。

ひとと生活を共にしている場合、単純に単語だけでなく、

仲間の動物や人間の顔の表情や言葉のトーン、

中には臭いでお互いの感情を察することができるようです。

異なる国同士の犬や猫は、

コミュニケーションが取れるのか、と言う疑問。

犬や猫はもともと言語を解さないので、コミュニケーションに言語は必要ないのです。

原始的な基本的な部分の意思表現が通じればいいので、

それは国に限らずそれほど変わらないと言っていいでしょう。

例えば、ですが、

知らない犬同士が出会いました。

<怯え>うなる・ほえる(威嚇)・尻尾を後ろ足の間に入るように下げる・身を固くし低くする

<興味>相手の顔より低い位置から、自分の鼻先を相手に向ける・においを嗅ぐ

<服従>腹をみせる・目をそらす

<交友>尻尾を振る・体を密着させる・舐める

のようなボディランゲージと言ってよい行動で、

コミュニケーションをとっている現場を見ることができるはずです。

きっとそれと同じように、犬と猫、異なる種族間でも

意思の疎通は測れると思います。

カーミングシグナルと言われる、

犬や猫の気持ちを表しているというしぐさがあります。

 

むしろ、言語を使う分だけ、

会話に頼った意思疎通をせざるを得ない人間のほうが

ある部分では退化しているのかもしれませんね。

 

 

言葉の意味が分からなくても通じる感情

 

人間の「言葉」と動物の「言葉」の決定的な違いは、

その抽象性にあります。

たとえば「危ない!」と叫んだとき、

人間の場合は、大人の男性の太くて低い声でも、女性の甲高い声でも、

子供の舌足らずな発音でも、

音声学的には周波数とか全然ばらばらなのに、

「危ない!」という意味がちゃんとわかります。

それは言語が抽象性を持っているからです。

その代わり、日本語の「危ない!」は、外国人には意味が通じません。

一方動物の言語は、もっと具体的で絶対音感的なものです。

つまり、「危ない!」と言いたいときには、ある特定の波長、特定のリズムで

甲高い鳴き声を、あるいは低く唸る声を何回も上げる、みたいな形で伝えます。

その波長やリズムは、おおむね遺伝的にプログラムされているため、

日本の動物も外国の動物も、種が同じならほぼ通じると言われています。

これは普段から意思の疎通がとれている、

ひとと動物の間でもお互い理解できていると思います。

その代わり、人間の言葉のような抽象性はないので、

理屈っぽいややこしい難しい話とかはできません。

動物界の勢力戦争において、

談義を交わすことはないのです。

けれど匂いで、今日のおやつは美味しかった、と言う会話はできているのかもしれません。

 

 

今日のヒメちー

 

ねぇやんはまたくだらないこと考えていますね。

犬とだって外国の猫とだって、

それなりに意思の疎通はできているものなのですよ。

ねぇやんのように話が通じない人間とだって

何とか頑張っているじゃないですか。

えー。

そんなに頑張らなくったって、

ねぇやんとヒメちー、ちゃんと意思の疎通できてるよね?

…できてると思うのならば

寝るのを邪魔しないでください。

え。

こ、これはわざとよー。

ほら、コミュニケーションもたまには遠回りしたっていいじゃない?

ねぇやん少しでもヒメちーとお話長くしたいんだけどな。

 


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