ナミアゲハのお母さん、絶賛産卵中
毎年うちのせとかちゃん(みかん)に産卵しに来るナミアゲハ蝶。
今年は全然記事にならないけれど、来ないのかって?
いいえ、来ています。
見張りのタヌキ、いいえ、ヒメちーは今日も大活躍中。
ヒメちーが乗っているのはテレビの裏にあるお立ち台。
昔のテレビは猫が乗れるような作りだったけれど、
いまのテレビは薄型で乗れないから。
それでも乗ろうとする不思議。
テレビに乗るのは猫の本能です。
ばしーん。
ばんっばんっ
捕まえられません。
せっかくちょうちょさんが来たというのに。
ちょうちょさんの動きが早すぎてブレブレ。
せとかの葉に産卵中。
ナミアゲハ蝶のお母さんは一回に約100個の卵を産む。
一か所にまとめて産むんじゃなくって、
飛び回りながらあちこちに産んでいく。
一か所に産むと絶滅しちゃうかもしれないからね、リスク回避ってやつ?
うちには今、大きいのから小さいのまで6本のせとかがある。
これは全部食べたせとかの種から発芽させたもの、それを挿し木で増やしたもの。
せとかって大型のかんきつだからすごく大きくなっちゃうのよ。
なので大きくなったものは幼馴染の家にもらってもらったりしてる。
大きく育ててよそにやっちゃうと言う悲しさよ…。
ナミアゲハのお母さんが頑張って卵を産んでいるのは分かるのですが…。
それでも触りたい猫心。
ああ…あとちょっとなのに…。
ナミアゲハ蝶の産卵期は3月〜10月。年に3回〜4回ほど産卵します。
成虫の寿命は約2週間なので、
1匹がその期間に数回産卵するということではなく、
3月の卵は6月には成虫になり卵を生み、
その卵は9月には成虫になり卵を産む。
そして9月の卵は越冬して翌春に成虫になり、卵を産むというわけ。
なのでバンバン産みに来る。
なのに、ねぇやんちのナミアゲハちゃんの成長記録がないのには訳がある。
ナミアゲハ蝶って、さなぎになる時、結構な距離移動するのね。
そのまま育った鉢でさなぎになる子もいるのだけれど、
発見できないほど遠くに行く子もいる。
で、去年のさなぎちゃん。
どうやらうちの下のお宅のベランダの天井でさなぎになり、羽化した子がいたらしく、
下のお宅の孫さんが夢中になっちゃって。
以前、収穫したせとかをお裾分けしたこともあるし、
ベランダでいろんなものを育ててるのはうちだろう、ってことで訪ねて来られて。
うちで育っても、実を言うとわたしは虫が苦手…。
ヒメちーは喜ぶけれど、喜んでくれる人が他にもいるなら、と
葉の多い鉢を餌用に一鉢と、うちで産卵したものは、
枝ごと下のお宅に渡してるの。
ナミアゲハ蝶のお母さんは一回に100個の卵を産むと書いたけれど、
そのうち、孵化できるのは2割ほど。
これは第一形態と呼んでる幼虫。
第二形態になるまでさらに2割ほどに減ってしまう。
第三形態になれるのはさらにその二割。
第四形態、さなぎに無事になれても、ここからもまだ試練が。
変なとこでさなぎになっちゃう子とか、うまく羽化できない子とか。
100個の卵のうち、蝶になれるのは一匹くらいなんだって。
なかなかに過酷な世界よね。タヌキも見張ってるしね。
そういう訳でねぇやんちでのナミアゲハちゃんの成長記録は無し。
上手に育てて、たくさんのちょうちょになってるといいねー。
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