猫は顔が入れば通り抜け……られない!
猫は顔が入った場所は通り抜けられる、と言いますが、
正しくは
「猫は顔のひげの幅があれば通り抜けられる」です。
顔のひげセンサーによって、通り抜けられる幅を計って、
狭い所でも安全に通り抜けられるようになっています。
たいていの猫の場合、顔の幅よりもずいぶん長いひげを持っています。
が、ここで疑問がわきませんか?
太ってる猫も、痩せてる猫も、
ひげセンサーの幅は一緒なのか?
猫のひげの長さは一般的に、長さは5~10cm、個体差があり、
若い猫ほどひげが長く、老猫ほど短くなると言われています。
が、体の体積が増える=太ると長くなる、と言う報告はされていません。
同じ個体では、体重3キロの時も6キロの時も、
ひげの長さは同じと考えていいと思います。
ひげの長さでギネスブックに載った猫
フィンランドで2001年に生まれたメインクーンのミッシーのヒゲは、なんと19cm!
当時3歳だった2005年に測定され、見事ギネス記録に認定されました。
ミッシーの写真を見てもわかる通り、特に体が大きいわけではありません。
ではなぜ、優秀なひげセンサーで計ったはずの幅を無視して通り抜けようとして、
引っかかってしまう猫が居るのでしょうね。
それには様々な理由があると思います。
猫が絶対に通り抜けられない所に顔を入れてしまう理由
好奇心に勝てなかった。
猫は好奇心旺盛な生き物。
例え、通り抜けられないと知っていても、
その先に、何か面白い、興味を引くものがあったとしたら…。
ついつい顔を入れてしまうものなのかもしれません。
とてもお腹が減っていた。
野生下においては、いつも空腹と戦いながら過ごしています。
目の前を獲物が通りすぎて…。
追いかけて狭い空間に入ってしまった。
お腹が満たされていれば、スルーすることもできるでしょうが、
とにかく今はお腹がぺこぺこ。
慎重な生き物である、と言われる猫も、
空腹の前には理性のタガが吹き飛んでしまうのかもしれません。
外敵に襲われていた。
猫は小動物の捕食者でもありますが、
自分より体の大きな生き物にとっては捕食される側。
敵に襲われ、身を隠す場所がうまく見つからず、
慌てて入り込んだ場所から出られなくなることもあります。
悲しいことですが、自然界では食うか食われるか。
いつも安全に実を隠せるところがある、というわけでもないのです。
太ってしまった。
猫は顔にあるひげセンサーで、通れる幅があるかどうかを判断します。
ところが太ってしまったからと言って、
ひげセンサーが伸びるわけではないのです。
(やせていたころは)入れたから、今も入れるだろう、と
入ってしまったため、結果、体が閊えて通り抜けられなくなるのです。
ちょっとだけおまぬけさんですね。
そもそも猫は、自分が痩せている、とか太っている、とかの認識はないのかもしれません。
番外編
自分の身幅がわからないのは、猫だけではありません。
この鶏の運命は…。
ちょっと想像したくありませんね。
今日のヒメちー
ヒメちーは毛が豊かなのでちょっと顔の幅があるかのように見えますが…。
もしかしたら閲覧注意かもしれません。
衝撃的な事実を公開します。
…
顔の毛を撫でつけると別の生き物!
顔の幅は意外と狭いのです。
撫でつけただけでこの変わり様。
もしかして毛刈りなんてしちゃったら…。
小顔ですが何か?
顔の幅が狭くても、体も細いので、
いろんな狭い所に入り込めるんですね。
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