猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味 | ヒメとまいにち

猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味

 

猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味

 

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猫の「シャー!」には意味がある。ただ怖いだけじゃない「シャー!」の音。

 

般若のような恐ろしい形相で「シャー!」と鳴く猫。

今にも飛びかかってきそうなその表情と鳴き声は、

猫よりも体の大きい人間であっても萎縮してしまいます。

初めてその様子を見た人は、

猫ってなんて恐ろしい生き物だ、と思うことでしょう。

猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味

一般的に猫の「シャー」は威嚇を意味します。

「ガー!」「カッカッ」と言う場合もあります。

威嚇には「攻撃的」威嚇と「防御的」威嚇の2種類あり、

そのうち「シャー」は敵を少しでも遠ざけるための防御的威嚇といわれています。

猫の祖先とされるリビアヤマネコは砂漠に住んでいたため、

天敵の毒ヘビから身を守る必要がありました。

猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味

これはリビアヤマネコだけでなく、

すべてのネコ科動物にとって共通することです。

大型のネコ科の動物は吠えることで蛇を追い払うことができましたが、

しかし、リビアヤマネコはのどの構造が違うため、

ライオンのように威圧的に吠えることができず、

敵であるヘビの真似をして身を守っていたのです。

それは後世まで続き、猫たちの本能として今も色濃く残っています。

では大型のネコ科動物は「シャー!」と言わないか、と言うと…。

言うのです。「シャー!」と。

これは大型、小型に限らず、

すべてのネコ科動物に共通する行動と言っていいでしょう。

猫と暮らしていれば日常的に見る「シャー!」と言う威嚇。

大型ネコ科動物の「シャー!」を集めた動画を見つけたので、

まだ見たことないよー、と言う方は是非ご覧になってください。

BGMの音量が大きいので注意。

小さくても大きくても「シャー!」と言う時の顔は迫力がありますね。

 

 

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猫の「シャー!」にはどんな理由が?

 

猫だって無駄に「シャー!」「シャー!」と言っているわけではありません。

「シャー!」と言うのには理由があります。

 

 恐怖や敵意を感じたとき

猫は強い恐怖を感じたときや自分の身を守らなければと感じたときに、

「シャー」と威嚇することが多いです。

猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味

動物のお医者さんより

 

これらは「恐怖性攻撃行動」や「防御性攻撃行動」とも呼ばれ、

飼い主さんが自分の知らないニオイをつけて帰宅したときなど、

ニオイに対して不快感をあらわにし、唸るケースもあるようです。

 

 縄張りに侵入されたとき

猫の体臭に包まれた縄張りは、

猫にとってはストレスを解消するための大切な場所です。

猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味

動物のお医者さんより

 

このような場所に侵入者が現れたり、縄張りの痕跡を消されたりすると、

不安やストレスを感じて威嚇行動をとることがあります。

 

 なんらかの刺激やストレスを受けたとき

猫は本意ではない刺激を受けたときや、

欲求が満たされずイライラとしたときは、

「転嫁性攻撃行動」といわれる、八つ当たり行動をすることがあります。

猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味

動物のお医者さんより

 

完全なる責任転嫁です。

お腹が空いているときや大きな騒音があったときなど、

さまざまなストレスが引き金となります。

 

 飼い主さんにしつこく触られたとき

気持ちよさそうにしている猫を見て、

良かれと思いなで続けていたら突然噛みつかれた…。

我が家では日常的にあります。

気まぐれな猫の場合、自ら飼い主さんにスキンシップを求めたとしても、

触れられるのをしつこいと感じると攻撃に出ることもあります。

猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味

動物のお医者さんより

 

これは「愛撫性攻撃行動」といい、

「もう十分!」や「なでるのが下手!」という不満を表わしているとされています。

つまり猫相手には過剰にしつこくしてはいけないということ。

 

 食べ物やおもちゃをとられたとき

猫は生まれながらに狩猟本能を持っており、

くわえた食べ物やおもちゃを獲物だと認識し、

横取りされまいと威嚇することがあります。

そういったときの威嚇行動を「捕食性攻撃行動」といい、

獲物に対して条件反射的に行うといわれています

また、類似するものに「遊戯性攻撃行動」と呼ばれるものがありますが、

これは勢い余って相手に威嚇や攻撃行動をとってしまうことで

飼い主さんとの遊びがエスカレートしたときなどに見られます。

 

 病気やケガをしているとき

猫の威嚇には自分を守ろうとする防御的意味合いがあるため、

病気やケガなどで体調を崩しているときは、

「シャー」と鳴く頻度も高い傾向にあります。

たとえば、『疼痛』と呼ばれる「じっとしていても感じるような、うずく痛み」があるときは、

「疼痛性攻撃行動」と呼ばれる威嚇行動をすることがあります。

痛みでイライラしてしまい、八つ当たり的になってしまう、と言うところでしょうか。

 

 妊娠中や産後

子供を守るために、妊娠中や産後に母親がイライラしてしまうのは人も猫も同様です。

最近では「ガルガル期」などと呼ばれるようです。

妊娠中や産後の威嚇行動は「母性攻撃行動」と呼ばれる本能的なもので、

人が不用意に子猫を母猫から引き離そうとするようなことがなければ、

攻撃されることはほぼありません。

 

 

猫から「シャー!」されたらどう返す?

 

猫が「シャー!」と言う原因を探ってみると、

なんだか猫って短気なのでは…と思えてきてしまいますが、

小さい生き物は、自分の身を守るために

様々な努力行動をとらなくてはなりません。

猫は基本的にケンカを好まない動物。

というのもケンカで怪我でもしたら、狩りができなくなり、生死にかかわるからです。

お互い喧嘩を望まないため、

喧嘩に発展しそうな場合でも

鳴き声だけで決着をつけようとします。

それが威嚇のための「シャー!」でもあるのです。

もしも飼い主さんに向かって「シャー!」としてきたら…。

かまうことはせず、少し距離を置いてあげてください。

ちなみにうちのぱぱちゃんは、

ヒメちーに「シャー!」と言われると、

「シャー!」と言い返す、威嚇返しをします。

これは一番やってはならないことです。

 

ちなみに、猫の鳴き声は世界各国で聞こえ方が違いますが、

 

猫の「シャー!」を英語で表すと、

hissingとなり『シーッという音をたてる』という訳になります。

蛇の威嚇行動についても、英語では同じhissingという表現を用いるあたり、

猫が蛇の真似をしているという説は英語圏の国においても一般的なようです。

 

 

今日のヒメちー

 

シャー!

猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味

あ、これは失礼。

今のはあくびです。

危うく捏造に手を貸すところでした…。

猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味

優秀な家庭猫と言うものは、

家庭内ではそのような威嚇はしないものです。

猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味

くっ。

猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味

たとえこのようなことをされても…。

猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味

耐えなければならないのです。

まあもちろん、脱走する機会は狙っていますが。

猫の「シャー!」は蛇の真似?威嚇だけじゃない「シャー!」の意味

ヒメちーはめったに「シャー!」とは言わないのだけれど、

うちではこの行動を「毒を吐く」と呼んでいます。

なんかね、ウェッティなのよね。

これからもぱぱちゃん限定で毒を吐いてねー。

 

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