【古代エジプト】猫はいかにして神の座に上り詰めたのか。

 

 

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古代エジプトの地で神になった猫

 

古代エジプト文明の中で、猫と言う動物は特異な地位を占めていました。

それは現代で言う「愛玩動物」という概念を超え、

ほとんど宗教の信仰対象と言ってもよいような強大なものだったようです。

エジプトで王朝が始まる以前の紀元前3800年頃にはすでに、

ネコ科動物(恐らくはイエネコの祖先種)が

人間と密接な関係にあった可能性があります。

新王朝時代(紀元前1540~1196)になると、

猫は女神ハトホルの化身の一つとみなされるようになり、

wikipediaより

 

「Nebethetepet-ネベトヘテペト」という名を与えられて

神格化されるようになりました。

 

 猫族恐るべし。同時にペットとしての地位も。

また同時に、猫は王族の間ではペットとしても寵愛されていたようです。

当時のエジプト富裕層では、

ヒヒ、ライオン、ガゼルなどの野生動物を飼いならすことが、

一種のファッションだったようです。

その風潮がヤマネコの家畜化を促したという側面もあるでしょう。

現在は取引は禁止されていますが、アラブの富裕層はライオンや虎、

チーターなどの猛獣をペットとして飼っていますね。

面白画像集より

 

猫はこのような経緯で、エジプト文化の中に入り込んできたものと考えられます。

 

 

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猫のエジプトでの家畜化と神格化。

 

キプロスの遺跡を除き、最も古い猫の家畜化の証拠が発見されているのは、

古代エジプト文明です。

紀元前4000~5000年頃のエジプトでは、

ネズミやヘビ(猛毒を持つコブラなど)などの害獣駆除の為に、

猫が家畜化され始めたと考えられています。

どこの国の猫の歴史も、

害虫駆除としての役割が大きかったようです。

 

エジプトにおける猫が全盛期を迎えるのは、

「バステト神」と結びついて崇められるようになる第22王朝時代です。

バステトは太陽神ラーの娘。

猫の女神として知られています。

メスの猫はパステト神。

オスの猫は太陽神ラーの象徴とされていました。

wikipediaより

ベルリン新博物館所蔵

 

しかしこのバテスト神、初めは猫ではなく、

雌ライオンの頭部を持った姿で崇拝されていたようでした。

ベルリン新博物館所蔵

 

紀元前1000年頃に、猫の姿あるいは

猫の頭部を持つ人間の姿とされるようになったと言われています。

 

  アフリカのおばさんから、神の地位を奪い取った猫

そもそも古代エジプトでは猫の前に奉られていた動物が

猫たちのアフリカのおじさん、おばさん、「ライオン」でした。

しかし、ライオンは飼いならすのは脅威だったため、

ライオンに代わる新しい信仰の対象として、

とりあえずネコ科だし見た目も大体似ている「猫」にしよう!

ということになったのかもしれません。

これがエジプト神話において豊穣を司る

「女神バステトの化身として崇められたネコ様」です。

エジプト・シャルム博物館蔵

 

また「バステト神」とは、ファラオの守護者、

家の守護者といった役割を持つ、エジプト古来の神です。

有名な「スフィンクス」も、古代エジプトにおいては

ファラオの顔とライオンの体を持つ神聖な神とされているなど、

古代エジプトの信仰にはネコ科の動物が深く関わっていたようです。

 

 

戦争の秘密兵器は…猫

 

古代エジプトでは激しい猫愛にまつわる逸話も残ってます。

紀元前525年、エジプトはペルシア人によって征服されていない唯一の帝国でした。

難攻不落とされたエジプト征服をもくろんだペルシアのカンビセスは、

砂漠を横断してはるばるエジプトの前哨地ペレシウムにたどりつきます。

ペルシア軍はエジプトに対し、秘密兵器を持っていたのです。

その秘密兵器とは・・・

なんと「ネコ」!!!!

ポール=マリー・レノワ 『ペルシウムの戦いでのカンビュセス王』(1872年制作)

 

「カンビュセス王はエジプトの神聖な生き物である猫を盾にして戦った」

という伝説をもとにしているこの絵画、

猫を放り投げていますね。

投げられた猫の救助に手をかけてしまい、

結局戦いには敗れたのだとか。

また、ペルシア軍の兵士たちは「ネコ」を盾に縛り付けて戦い、

エジプトの兵士たちは「ネコ」が可哀想すぎて成すすべもなく、

あっという間にエジプトは陥落、ペルシア軍の勝利に終わった、とも言われています。

面白画像集より

 

こうしてバステト崇拝は、戦争に勝利したペルシア帝国による禁止令により、

その長い歴史に幕を下ろしました。

罪のない猫を斬りつけるのは普通に可哀想な話ではありますが、

そもそも戦争というコト自体が人同士で傷つけあうもの。

自分の命を犠牲にしてまで、なぜ猫を優先させたのか。

それは、当時エジプトでは猫を神様として崇めていたため、

古代エジプト人は猫を傷つけるわけにはいかなかったのです。

 

 猫はいかようにして神の座に上り詰めたか。

エジプトで猫が崇拝されるようになった経緯については諸説あるものの、

つまりは

「エジプトの人々が、家畜として共に過ごすようになった猫の魅力に魅了された」

ということなのかもしれませんね。

猫はその愛くるしい姿を武器に、

自力で神の座を手にいれたのです。

 

 

今日のヒメちー。

 

猫は神です。

あがめ、奉りなさい。

神が寒いと言っていますよ。

お掃除の為にちょっとストーブ消して、

窓開けてただけなのに、この寒がりアピール。

それにしてもいいおちりっぷりよね。

これって、がりがりんちょでこんなにラブリーなんだもの、

もしもヒメちーが5キロくらいあったら、どんなに可愛いか…。

人のおちりばっかり見てないで早くストーブつけてください。

全く。この家の人間と来たら、

神に対する態度がなってないですね。

ははー。ただいま。

ヒメちーのおちりを堪能しつつ、あったまりましょうね。

 

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