猫にも白髪が生える？突然生えてくる白い毛の謎

金色の髪の毛の人や、茶色、灰色の髪の毛の人も多く見かけます。

このような髪色の人たちは、髪の毛の中のメラニンの量が少ないのです。

金色の髪の人は、メラニンがとても少なく、

灰色の髪の人は、メラニンがほとんどふくまれていません。

つまり、髪の毛の色は、髪の毛の中にふくまれるメラニンの量で決まっているのです。

メラニンをつくっている細胞は、

髪を生みだす毛母細胞にメラニン色素を受け渡すことで毛髪に色を与えています。

このメラニン色素が何らかの原因でつくられなくなると、

毛髪は色を失い、光を反射して白く見えるようになります。これが白髪です。

白髪にはメラノサイト（色素形成細胞）が残っているにも関わらず

メラニン色素の合成を行っていないタイプ（休止型）と

メラノサイトそのものが非常に減少、あるいは欠失しているタイプ（欠失型）があります。

白髪の多くは欠失型です。

白髪は、髪の毛の中に空気が入るためにできるものなのです。

透明なストローの中に、墨汁が入っているかどうか、と想像すると、

わかりやすいかもしれません。

猫に白髪が生える原因

人に白髪が出来る原因の多くは、

加齢や「IRF4遺伝子」と言う、

メラニンに作用して髪を白くするはたらきをもつ遺伝子がかかわっていると言われています。

そのほかには栄養不足であるとか、ストレスであるとか…。

では、猫にできる白髪はどうでしょう。

猫に白髪？と思われるかもしれませんが、

特に、猫の場合は目や口、耳の周りなどに白髪が発生する事が多く、

人のように、頭に生えてくる場合があります。

被毛の色が濃い猫の場合は特に目立ちます。

猫に白髪が生える原因は、

人間に白髪が生えるメカニズムとほぼ同じと考えられています。

毛は、メラニン色素と呼ばれる色素細胞によって着色されて生えてきます。

このメラニン色素を生成、供給する働きを持つ

色素形成細胞であるメラノサイトの機能が低下する事によって、

うまく着色されなかった毛が、白髪として生えてきてしまうのです。

　猫の老化による白髪

猫も人間同様、加齢と共に色素細胞の機能が衰えます。

それが原因で白髪になることがあります。

人間でも「若白髪」という言葉があるように、

若いうちから白髪が生える個体も稀に存在します。

また、白髪の生え方にも個性があり、

広い範囲で全身の被毛の色が薄い色に変化したり、

耳や口の周り等の一部に真っ白な被毛が生えたりする事があります。

　生活習慣による白髪

人間の場合、不規則な食生活による栄養不良等によって白髪が増える場合があります。

食べ物と、白髪の関係は未だはっきりと解明されていない部分もありますが、

猫も全身を健康に保つだけの栄養が足りていない場合、

白髪が発生する事もあるかもしれません。

と言うのも、生命維持に関わりのない被毛は、

栄養を行き届ける際に後回しにされてしまうからです。

子供の頃に栄養が不足していた猫は大人になっても、

あまり豊かに毛が生える事はありません。

野良猫の被毛は、汚れもあるのでしょうが、

艶よく保たれてもいません。

　精神的ストレスによる白髪

これも、人間ではよく聞くお話しですね。

人間の場合、精神的ストレスによって血管が収縮し、

血行が悪くなる事が分かっています。

頭皮の血行も同じで、そのため、

メラニン色素が十分に行き届かず、白髪になると考えられています。

その為、毛に栄養が行き届かなくなり白髪になると考えられています。

これらは、猫にも言える事で、環境の変化を好まない猫にとって

ストレスになる可能性がある事が原因となって白髪が生える事があるようです。

　年齢による白髪

加齢によって白髪が生えるのは、

ごく自然な事でもあるので特に心配する必要はありません。

ただ、若いのに突然白髪が増えた、一部だけ白髪が生えている等、

心配な場合はかかりつけ医に相談してみるといいですね。

ヒメちーは三歳を過ぎたころから、

頭頂部に白いものがちらほら…。

加齢によるもの、としては少し早い気がします。

お恥ずかしながら、まったくストレスを与えていないと言う自信はなく…。

やっぱりヒメちーの場合はストレスかしら…。