日焼けの今昔
「夏休みに海水浴で真っ黒に日焼けをすれば、冬になっても風邪をひかない。」
ままちゃんたちの子供の頃は、こう言われていたそうです。
夏休み明けには、真っ黒に日焼けしていればしているほど良いとされ、
夏の間に何回皮がむけたのかを競い合ったりしていたそうです。
恐ろしい事に、「日焼けコンテスト」なる物もあって、
夏の間にいかに日焼けをしたかが、ステイタスだったらしいです。
が、時は流れ、わたしが生まれたころには、
「紫外線は害」と言う考え方が主流になり、
乳幼児にも日焼け止めを塗ることが推奨されていたそうです。
時代によって、もてはやされたり、
邪険にされたりするお日様の力。
最近では、健康のために、日光を浴びると良い、と言う研究結果もあるようです。
…いつの時代も浴びすぎは注意。
別人、いえ、別猫になってしまいます。
日光浴で病気の予防
日光浴でビタミンDを増やす。
日光浴をすることで、体内でビタミンDが作られます。
ビタミンDはカルシウムのバランスを整え、
骨の健康を保つ効果があります。
健康維持に必要とされる多くの重要な栄養素は
日々の食事から摂取することが可能です。
ただし、ビタミンDは食事だけからでは十分な摂取が難しいとされています。
そのため、ビタミンD不足を防ぐためには食事以外の方法によって摂取することが必要です。
ビタミンDは人の体に欠かせない栄養素でありながら、
日本人のうち8割は十分な量のビタミンDを摂取できていないといわれています。
・骨粗しょう症予防
ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨の強化に役立ちます。
・認知症予防
ビタミンDは認知症になるリスクを半減するといわれています。
・糖尿病予防
糖尿病は膵臓からのインスリン分泌が低下する病気です。
ビタミンDはこの膵臓に働きかけ、インスリンの分泌を促します。
日光不足が人に与える一番のデメリットはビタミンDの生成量が減ることです。
ビタミンDが不足すると、カルシウムが十分に吸収されず骨が弱くなります。
また、ビタミンDによって防げるさまざまな病気のリスクが高まることもデメリットです。
日光浴で脳内のセロトニンを増やす
セロトニンとは神経伝達物質のひとつで、
ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きをします。
別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。
・うつ病の改善
セロトニンが分泌されることでストレスが軽減されます。
結果として、うつ病や睡眠障害、パニック障害などの改善に役立つ場合があります。
・生活習慣病の予防や改善
セロトニンを増やすには、日光浴や適度な運動、
バランスの良い食事を摂ることが必要になってきます。
セロトニンを増やす習慣は生活のリズムを整え、
結果的に生活習慣病の予防や改善に繋がります。
日光浴で体を温める
日光浴をすることで体温が上昇します。
・免疫力の向上
人間の平均気温は36.5度~37.1度とされています。
日光浴や運動によって体温が1度上昇すると、
通常時と比べて免疫力が最大5~6倍になるともいわれています。
・筋肉が付きやすくなる
体温が上がると血流が良くなります。血流がよくなることで筋肉の増大も期待できます。
気になる、シミ。予防しながらの日光浴。
日光浴と言うと、切っても切り離せないのが紫外線。
代表的な紫外線による人体への悪影響には、
日焼け、シミ、しわ、皮膚がん、白内障、
免疫機能の低下などが挙げられます。
日焼けはさらに、しすぎると皮膚のやけどの症状も。
紫外線は「四害線」などと言ったりもするそうです。
紫外線にはA、B、Cと3種類あり、
紫外線AをUVA、紫外線BをUVBと呼びます。
このうちの日焼けを起こす紫外線Aは無害だと言われていますが、
紫外線B、Cは有害。
ですが、波長の短い紫外線Cはほとんど地球に届いて来ません。
問題は有害な紫外線B、通称UVBなのですね。
紫外線Bは「有害紫外線」とも呼ばれるそうです。
では、有害な紫外線を浴びずに、日光浴する方法はあるのでしょうか。
日光浴のポイント
・時間帯は午前中がオススメ!
日光浴は午前中にするのがオススメです。
午前中に行うとセロトニンを増やしやすいほか、体内時計も整います。
紫外線量は午後に増えます。
・頻度
日光浴は週3回、1日15~30分程度で十分な効果が期待できます。
夏場など日差しが強いときは、
熱中症にならないよう気を付けながら日陰での日光浴をオススメします。
日陰で日光浴?と思われるかもしれませんが、
完全な日陰などないもの。
木漏れ日程度に日に当たれば十分です。
もちろん、日焼け止めは忘れずに。
・「手のひら日光浴」もオススメ
どうしても、日焼けはいや、と言う人には、
手のひら日光浴をお勧めします。
手のひらを日光に当てるだけでも効果があります。
手のひらは体の他の部位と比べるとメラニン色素が少なく、
日焼けのリスクが低いので、日焼けが気になる方にも最適です。
手のひらを上に向けて、夏場なら15分、
冬場は30分程度「手のひら日光浴」を行ってみましょう。
日焼け止めの正しい選び方と効果的な使い方。
日焼け止め、と言っても種類も豊富で、着け心地なども様々。
ほとんどの日焼け止めには有害紫外線である紫外線Bをシャットアウトする効果があります。
日焼け止めでよく見かける、「SPF」や「PA」という表示。
これは何を示しているかご存じですか?
「SPF」と「PA」は、日焼け止めの紫外線防止効果を示す指標です
UVB対策に効果的な「SPF」
「SPF」とは、短時間で肌に赤みや炎症を起こさせ、
黒化につながりやすくなるUVB(紫外線B波)を防ぐ効果指数のこと。
1〜50+までの数値は、何も塗らない場合に比べて
UVB波による炎症をどれぐらい長い時間防止できるかを表していて、
数値が大きい方がUVB波に対する防御効果が高いことを表しています。
UVAを防ぐには「PA」
「PA」とは一時的な黒化を引き起こし、
長時間かけて肌の弾力を失わせるUVA(紫外線A波)を防ぐ効果を表す目安。
4段階の「+」マークで表示され、「+」の数が増えるにつれ、
UVAに対する防御効果が高いことを表しています。
長時間紫外線に晒される炎天下でのレジャーや
マリンスポーツなどを楽しみたいときには、
SPF50+・PA++++の国内最高値のUVカット効果を持った日焼け止めがおすすめです。
買い物など、屋外で短時間の紫外線を浴びる場合は、
SPF30・PA+++程度でも十分紫外線から肌を守ることができます。
SPF値やPA値にこだわって選べばそれでOK、というわけではありません。
汗や水、皮脂、タオルやハンカチによる摩擦でその効果は少しずつ落ちていくもの。
紫外線から徹底的に肌を守りたいなら、
一度にたくさん塗るのではなく、
2時間程度おきにこまめに塗り直すのが効果的です。
紫外線は夏場だけでなく一年中降り注いでいるもの。
日本では特に4~5月が一番紫外線が強いと言われています。
日焼けに気を付けつつ、有効な日光浴を楽しみたいですね。
今日のヒメちー
ヒメちーは今日も日光浴。
顔は日焼けしないよう、背中を向けているあたり女子力高し。
この間日光浴のこと書こうと思ったら、
ヒメちーに止められちゃったけど、今回は書ききった。
当たり前です。
乙女のたしなみですから。
はあ~~~~気持ちいい。
でも背中に入ってる日陰の線、
これ、ひとだったら見事に焼け残っちゃうわね。
猫は日焼けしないので大丈夫です。
あのねー、ヒメちー。
実は猫も日焼けするのよ。
え?
人ほど顕著な日焼けはしないものの、
猫も実は日焼けをします。
外で暮らす猫、特に黒猫はわかりやすく日焼けします。
人の髪が日焼けで赤っぽくなるように、
黒猫はだんだんと赤茶身を帯びた色になるのです。
他の柄の猫も、目に見えた変化はなくとも
日焼けはしているんですよ。
紫外線量が一番増えるのは真夏ではなく
実は4~5月ごろと言われています。
上手にお日様の恵みを取り入れたいですね。
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