猫とライオンは同じネコ科。違うのは見た目だけ?
うちでは百獣の王・ライオンのことを
アフリカのおじさん、おばさん、と呼びます。
猫は食肉目ネコ科ネコ属。
ライオンは食肉目ネコ科ヒョウ属。
属性に差はあるものの、同じネコ科。
この猫とライオン、見た目は大きく違いますが、
同じネコ科だけあって、しぐさや習性は似ているところが多い。
猫とライオンで同じところと違っているところをそれぞれあげてみます。
猫とライオン、共通している点。
夜行性で捕食者である。
猫とライオンの似てる所は「夜行性」だということです。
猫とライオンはどちらも夕方になってから行動はじめ、夜になると活発に動き始めます。
ライオンは夜に狩猟をし補食することもよくあります。
猫は室内飼いだと狩猟などはできませんが、ネズミ取りとして飼育されてきた記憶からか、
夜中に活発に走り回ることもあります。
これはライオンと同じで、狩猟をしているつもりで活発に動き回っていると言われています。
これらを踏まえると猫とライオンは同じ猫科で夜行性というところは似てる所ですね。
肉食。他の動物の獲物を横取りする事もある。
猫とライオンの似てる所は「肉を食べる」ということです。
現在のイエネコは様々な動物性たんぱく質を含むフードを主な食糧としていますが、
自然化では他の動物を捕食します。
一方ライオンも狩りをして動物の獲物を捕まえて食べます。
また、猫をたくさん飼っていると餌を取り合いする姿も見られますが、
ライオンも同様に獲物を横取りして喧嘩をすることがあります。
夜に活動する以外はほとんど寝て過ごす。
猫は1日14~18時間眠るといわれ、日中も寝てばかりいる印象があります。
同じネコ科のライオンやトラも、1日に13~16時間眠ると言われています。
動物園などでは寝てばかりのライオンしか見られないこともあります。
これは肉食動物に共通する特徴で、
狩りに備えて力を蓄えるための行動です。
ジャンプ力がある
イエネコであっても自身の体高をはるかに超えるジャンプ力を見せることがあります。
ライオンも同じです。
野生下では時に、ジャンプして高いところの獲物をとらねばなりません。
短距離走が得意
全身がバネのようにしなやかなネコ科の動物は、短距離走が得意です。
これは、足が速い草食動物を一気に捕らえるためのもの。
その代わり持久力はありません。
狩りは瞬発力の見せどころです。
毛づくろいする
舌でぺろぺろと体を舐めたり、前足を使って頭を毛づくろいする習性は、
猫だけでなく実はさまざまなネコ科動物がやる行動でもあります。
多くのネコ科動物の舌にはざらざらとした細かい突起がついており、
毛づくろいに適した形をしているのです。
これは自分の体だけではなく、
他の動物へも行うことがわかっています。
そのほかにも
オスはある程度大人になると群れから出ていく。
メスは複数のオスとの子供を同時に宿すことができる。
子孫を残す為、他のオスとの間に生まれた子供を殺すことがある。
箱に入るのが好き。などなど…。
箱に入るのが好きなのは猫とライオンだけじゃなくって、
他のネコ科の動物たちもですが。
猫とライオン、違うところ
体の大きさが違う
猫とライオンでは、基本的な体のつくりは同じですが、
圧倒的に体の大きさが違います。
一般的な猫の大きさは3-6キロ。
一方でライオンは体長140-250センチ、
体重は150-250キロになります。
その重さのため、ライオンは木登りが上手くなく、
猫は木登り名人です。
大人のオスとメスの外見の区別。
ライオンは一目でオスメスの見分けがつきます。
オスには特徴のあるたてがみがあり、メスにはありません。
一方で、猫はよく見ないと性別は分かりません。
ライオンは単一の毛色、猫は様々。
ライオンは同じ種類のライオンであればどの個体も同じ被毛をしています。
生息地や年齢によって多少の違いはありますが、単一色と言ってよいでしょう。
猫はトラ模様からブチ、三毛などバラエティー豊か。
また、被毛の長さもペルシャをはじめとする長毛、
アメリカンショートヘアなどの短毛、
スフィンクスなどの毛のない個体もいます。
威嚇する時の鳴き声。
ライオンは「がおー」と吠えて威嚇します。
猫はシャー!と鳴き声とも呼べない音を出して威嚇します。
尻尾
ライオンのしっぽは長く、用途は不明ですが先にふさがある。
猫は長いしっぽ、ジャパニーズボブテイルなどの短いしっぽ、
かぎ状のしっぽ、また尾の無い個体もいます。
綺麗好き
猫もライオンも毛づくろいが好き。
猫は性別関係なく毛づくろいするのに対し、
ライオンは基本的に同じ性別同士でしか毛づくろいをしないと言われています。
群れで過ごすか孤独に生きるか。
猫は一般的に群れを作りません。
ライオンはプライドと呼ばれる群れを作り、
狩りを仲間同士で連携して行います。
生息数
ライオンはその総数が減り、絶滅危惧 種(絶滅危惧Ⅱ類-VU) に指定されていますが、
猫は世界中で繫栄しています。
ライオンは人間による乱獲や, 農地・住宅地の拡大による
草原や森林の減少などで頭数を減らしています。
ライオンの総数が減少しているのも
猫の総数が減っていないのも、
いずれも人間との関わりの結果であると言えます。
猫とライオン。
似て非なるもの。
大同小異、同工異曲、五十歩百歩、人類みな兄弟。人類じゃないけれど。
ネコ科の動物は多岐にわたり、ライオンもその一つですが、
どちらが先に誕生したのでしょうね。
小さい猫から大型のライオンへと進化するとは考えにくいことから、
別の進化の道をたどった、と考えるのがよいのでしょうね。
それにしても、似すぎていません?
やっぱりライオンは「大きな猫」。
今日のヒメちー
アフリカのおじさん、おばさんと
猫が決定的に違うことが一つあります。
それは、そう…。
爪切りです。
猫は飼い主によって爪を切られます。
理不尽です。
皆さんそう思いませんか?
ヒメちー、ねぇやんわんちゃんの飼い主さんに教えてもらったのだけど、
わんちゃんも室内飼いの子って爪を切るんですって。
硬いお外を歩くから、自然と爪はすり減る。
そうでない子は切らないといけない。
きっとこれって猫もライオンも一緒だと思うのよ。
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