ヒョウ・チーター・ジャガー…ネコ科動物はよく似ている
「ヒョウとジャガーの違いは?」と聞かれたとき、
とっさに答えられるでしょうか。
ヒョウ・チーター・ジャガーなどネコ科の動物は、よく似ていて判別がつきにくいもの。
淡い黄色の体毛に斑点があるのは共通。
「ヒョウ柄」と言われると一部の方にはとても人気の柄。
ところがこのヒョウ柄、実はヒョウでない柄もちらほら…。
こちらは参考画像です。
今にもがおーと言う咆哮が聞こえてきそうな恐ろしい顔。
ところがよく見ると…。
斑点の模様から、体はチーターであることがわかります。
顔は…ジャガーかヒョウか、難しいところです。
けれどたいていの人は、違和感なく「ヒョウ柄」として
こちらの服を着ることでしょう。
よく似ているようで実はちょっと違う、
ヒョウ・チーター・ジャガーの見分け方をご紹介します。
ネコ界のスーパーカー、チーター。
約3秒で時速0キロから96キロまで加速できるとされ、
世界最速の哺乳類といわれているチーター。
狩りの名手であることから、狩猟豹(しゅりょうひょう)や
猟豹(りょうひょう)とも呼ばれるっ子とがあります。
チーターはオスの場合で体長110㎝~140㎝と、
ヒョウやジャガーと比べて小ぶりな体つきをしています。
体重も40㎏~65㎏(オス)と、俊敏な動きに適した体格です。
ヒョウやジャガーと同じく体には斑点がありますが、黒の割合が多いのが特徴です。
分類上はネコ科チーター属に分類されています。
本種のみでチーター属を構成し、ネコ科動物には珍しい、昼行性です。
ヒョウとジャガーはともにヒョウ属ですから、
そもそも属性が違うのでありながらよく似ている三種。
見た目の特徴としては、小さめの頭と、
目から口にかけて描かれる黒いライン。
黒い斑点には模様はなく、ここが大きな見分けポイントです。
木登りの名手ヒョウ。
食事から休息、子育てまで、生活のあらゆることを樹上で行っています。
体長はオスの場合で140㎝~190㎝、体重は40㎏~80㎏ほどです。
メスはオスよりもひとまわり小さく、100㎝~120㎝程度となります。
ヒョウの生息域はネコ科の野生動物のなかで最も広く、
アフリカ大陸からロシアのアムール川領域まで幅広く分布しています。
木のうえでの生活が中心ということで、テリトリーの大半はジャングル。
草原で暮らす種と森の中で暮らす種とに枝別れしたとき、
森で暮らすことを選んだ種です。
ヒョウも体に斑点がありますが、
背中や体の側面の斑点は中心がオレンジ色っぽくなっています。
これが梅の花のように見えることから、
梅花紋(ばいかもん)という名前で区別されています。
ヒョウといえば、ヒョウ柄模様が有名です。
しかし仲間には体毛が長くモノトーンのユキヒョウや、
黒くほとんど柄のでないクロヒョウも存在します。
戦士・ジャガー
名前からして強そうなジャガーは、
体長120㎝~180㎝、体重60㎏~130㎏。
がっしりした体格を活かした肉弾戦が得意です。
ライオン、トラに次ぐ大きさで新大陸では最大の大きさを誇ります。
ジャガーの外見はヒョウに似ていますが、
雌雄共に体は頑丈で、ヒョウよりも体は大きく、がっしりとしています。
また、頭部も大きく、足も太く、尾は短く、体の半分ほどしかありません。
食欲旺盛で、カメの硬い甲羅を噛み砕いてしまうほど強靭な顎をもっています。
生育域は狭く、現在は南米のみに分布しています。
ジャガーにも梅花紋(ばいかもん)がありますが、
オレンジ色のなかにさらに黒い点があることで区別されます。
ヒョウ・チーター・ジャガー、似ている三種のネコ科、区別まとめ
大きな特徴の違いはというと、チーターは足が速く、ヒョウは木登りが得意。
そしてジャガーは食いしん坊で強靭なあごをもっていました。
見分け方としては、大きさの違いもありますが、
斑点の模様によって判別することができそうですね。
ヒョウは豹柄のイメージそのままに、梅の花のような模様があります。
ヒョウに近い柄をしているのがジャガー。
ジャガーの場合はヒョウ柄の輪のなかに、いくつかの斑点が見られます。
チーターは斑点のみということに加えて、
「ティアーズ・ライン」と呼ばれる目の下の黒い線が特徴です。
いかがでしたでしょうか。
ヒョウ、ジャガーはヒョウ亜科。
チーターはネコ亜科。
ネコ属の中にもベンガルと言う、ヒョウとよく似た柄を持つ個体がいますが、
ヒョウとは遠縁です。
これで今日からあなたも「ヒョウ柄マスター」。かも。
今日のヒメちー
ヒメは高いところが得意です。
家具のぼりの名手と言っていいでしょう。
…と言うことは…。
ネコ族はヒョウに一番近いのでしょうか。
ぶぶー。
残念。
イエネコは一番近いとしたらチーターね。
ジャガーとヒョウはライオンのように
「がおー」と吠えるけれど、
チーターは猫に似た「にゃー」に近い声を出すのよ。
体の構造的にもチーターと猫は近い種かも。
ヒメは一人っ子ですし、
他の猫も他の動物も知りませんが、
ヒメって実は足が早かったりするのでしょうか。
それは…どうなんだろう…。
犬は全体的に足が速いと言われてるけれど、
中でもグレイハウンドと言う犬は時速約69kmで走るんですって。
チーターの最高時速は時速121kmと言う記録があるから、
チーターが地上最速の動物で間違いないと思うんだけど…。
猫は…。そもそも猫って気まぐれさん過ぎちゃって、
こう言うの正確に測らせてくれないでしょ?
気持ちだけは世界最速でいるといいのかも。
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