『違いは古代から』日本人と外国人、病気の時に食べるものの違いで消化能力の差を知る。

 

 

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日本人と外国人では「消化に良い」に違いがある?

 

先日の、「もちもちのパン」の記事で、

 

イタリアでは柔らかく湯がいたパスタは消化に悪いと敬遠される、と書いたところ、

硬いパスタのほうが消化に悪そう、とのコメントをいただきました。

実はこれ、書いていてわたしも思ったのです。

たとえば日本人は、風邪やその他の体調不良、

胃の調子が悪いときなど、

軟らかく煮たお米の「おかゆ」や、

消化に良いおうどんなどを食べます。

手打ちの角がしゃっきり立った讃岐うどんなどは食べません。

これは日本以外の国ではどうなのか。

やっぱり柔らかくしたパスタを食べたりするの?

 

 

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日本人と外国人、胃腸の消化能力の差は紀元前から。

 

食生活の欧米化が進んだとはいえ、

欧米人に比べて日本人の体型は、小さく、細い印象があります。

古来、狩猟民族を先祖に持つ欧米人が好んで食べていたものは、

たんぱく質や脂肪が多く含まれる動物性の食品です。

一方、日本人は気候的に稲などの穀類がよく生育するため、

米を主食とした農耕民族でした。

また、仏教の伝来にともない肉食が禁止された影響もあって、

繊維質の多い食品が主となってきました。

このような、食文化の違いが体型に大きく影響している可能性が指摘されています。

食文化の違いは、胃腸の機能にも影響していると考えられています。

欧米人の胃は、動物性食品の消化・吸収のために、

胃酸分泌が比較的旺盛で、頑丈であるといわれています。

また、腸が短いのは、たんぱく質を分解する際に作られる有害物質を

早く体外に排出するためであるといわれています。

一方、日本人は、消化に良いものを主食としてきましたので、

比較的繊細な胃といえます。

また、腸が長く、繊維質の多い食物を吸収するために

時間をかける構造となっているようです。

そもそもの胃腸の構造が違うので、

消化に良い物の考え方も違うということですね。

 

 

病気の時に食べるものの違いで消化能力の違いを知る

 

胃腸が不調の時、何を食べるか。

日本だったら、だいたいの方は「おかゆ」と答えますよね。

では日本以外の国ではどうか。

 

 世界の回復食-フランス

フランスでは、多くの人が” jambon puree” と答えます。

英語で言えば、ham and mashed potatoes です。

マッシュポテトに、刻んだハムを混ぜ込んで作られるもの。

これだけ聞くと消化によさそうではありますが、

このマッシュポテトにはバターとかチーズを混ぜ込んでいるので、

カロリーはおかゆよりずっとあり、また弱った胃腸にはヘビーに感じます。

 

 世界の回復食-アメリカ

当然ながら、アメリカ人には『風邪の食事=お粥』のような発想はありません。

では、何を食べるかと言うと、『チキンヌードルスープ』です。

各家庭によって若干違いはあるものの、大まかに言うと、

チキンスープストックを鶏肉を割いたもの、

野菜、麺(エッグヌードルが多い)で煮たものです。

チキンスープはアメリカ人にとって、日本人にとってのお味噌汁のようなもので、「おふくろの味」。

鶏肉からタンパク質が取れ、滋養たっぷり。優しい味の身も心も温まるスープです。

でも、風邪で胃腸が弱ってる時に、鶏肉なんて…と、思いませんか。

いやいや、無理。消化が大変じゃないのと。

そこはガッツリ肉食系のアメリカ人。

一説によると、欧米人はアジア人に比べると、

元々肉食であった食文化の違いから、より肉を消化する酵素を多く出す体質らしいです。

身体の構造が、もう遺伝子レベルで違う訳です。

日本人には海藻を分解する酵素があるそうですが、

そんなものでは到底太刀打ち出来そうにありません。

 

 世界の回復食-インド

インドでは体調を崩したとき、キチュリKhichdiという料理を作り食べるそうです。

イエロームング豆とお米を使ったおかゆのようなもので、

ターメリック、クミン、しょうが、チリ、コリアンダーなども入っています。

具合の悪い時でもカレーを食べるのですね。

実はこれは離乳食としても食べられます。

インドでは病人も赤ちゃんも、辛い物を食べるのです。

 

 世界の回復食ー韓国

韓国には日本と同じように、「おかゆ」文化があります。

アジア圏ではおかゆを食べる国は多いようです。

が、韓国では、風邪を引いた時は、すごく辛い『キムチチゲ』を食べるのだそうです。

辛いものを食べると汗をかく。

汗をかくと熱が下がる。

これは理解できますが、胃腸にはうんと悪そうです。

 

日本では、体を温め、胃腸に優しいものを食べる、と言う習慣がありますが、

外国では「栄養のあるものを食べて回復する」と言うことに重点を置くようです。

こんなお話があります。

アメリカの方と結婚された日本人女性。

ある時、風邪をひき、体調を崩してしまいました。

旦那さんが食事を作ってくれることになったのですが、

日本にも長く住み、日本の習慣もある程度は知っている旦那さん。

お粥に梅干しや、うどんなどの日本で慣れ親しんだ

胃に優しい食べ物が出てくるものだと信じで疑いませんでした。

ところが。

出てきたのは、何とステーキとホワイトソースのパスタだったのです。

旦那さんは満面の笑みでこう言いました。

『ハニー、栄養のあるものを沢山食べて、早く風邪を治さないとね!』と。

日本でも、病気の時などに、プリンを食べることもあります。

プリンには卵、牛乳、手っ取り早くエネルギーになる糖が含まれています。

考え方は同じですが、ちょっとレベルが違いますね。

 

 

消化能力の差は幼児期から現れる?離乳食の考え方。

 

日本ではミルク、母乳だけで育ってきた赤ちゃんに与える食事のことを「離乳食」と呼びますが、

海外では補完食という考え方の国が多くあるそうです。

フランスの小児科学会のページでは、離乳食の開始のことを「多様化を開始する」と表現し、

はじめは嫌がられても、10回くらい根気強くあげてみてとアドバイスがされているそうです。

アメリカでは離乳食の開始時期におすすめの食材として

乳児用シリアルがあげられています。

栄養価に重きを置いているので、乳児用シリアルの原材料は

米・オートミール・その他全粒穀物など。

日本で食べる白米に比べ、ミネラル類やビタミン類を多く含むものを推奨しています。

日本ではどうでしょう。

最初の離乳食は、やはりおかゆです。

おかゆから、つぶした具材を入れたもの、

少し食感のあるもの、と、

少しづつ固いものへと移行します。

外国では離乳食は、栄養を補うもの。

日本では離乳食は、徐々に咀嚼、消化能力をつけるもの。

その違いがあるようです。

また、日本では離乳食作りが母親の愛情であると言わんばかりに、

手作りのものを強く推奨されますが、

海外ではベビーフードは市販のベビーフードを用いるのが一般的だと言うことです。

あ、もちろん、手作りをされる方もいますが。

 

 

今日のヒメちー

 

ねぇねえ、ヒメちー。

ヒメちーなら病気の時に何を食べる?

え。

突然なにをぶっ込んでくるのでしょう。

やはりねぇやんは油断できません。

ヒメは普段から小食ですし、

病気の時は何も食べないと思います。

猫は体調の不良を隠す生き物ですし、

 

そういう時はひっそりと、

箱に入って回復を待ちます。

えー。ヒメちー、普段から箱に入ってるから、

体調が悪くっても違いが判らないじゃない。

ヒメちーが病気の時はねぇやんにちゃんと言ってね。

おかゆならぬ特製ちゅ~る作ったげる。

 




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