どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクション
両国にある「江戸東京博物館」では、
その名の通り、江戸の浮世絵、絵画などを多数所蔵し、展示しています。
江戸東京の歴史と文化を振り返り、
未来の都市と生活を考える場として平成5(1993)年3月に開館しました。
菊竹清訓の設計によるユニークな建物で、
開館以来、東京を代表する文化施設として、
徳川家康の江戸入府から現代に至る約400年間を中心に、
貴重な実物資料や復元模型・体験型資料を用いて紹介しています。
江戸特有の美意識「 粋(いき) 」にならった質の高い
資料収集・保管、展示をとおして、江戸東京の歴史と文化を継承しています。
現在は改修工事中のため丸ノ内の
東京ステーションギャラリーで「どうぶつ百景」と言う、
動物にスポットを当てた展示を行っています。
2022年にパリ日本文化会館(フランス)で好評を博した
「いきもの:江戸東京 動物たちとの暮らし」展を拡充した凱旋帰国展。
これは見たい。
江戸の頃の人と動物の暮らしについては、
何度か記事にしてきたけれど、
ぎゅっとまとめて見られる機会はそうはない。
1603(慶長8)年、江戸に幕府が置かれ、街並みが整備されていきます。
街では人々がネコや犬を可愛がり、時にゾウの見世物が話題となり、
ウサギの飼育ブームが起きました。
人々は郊外に出かけて野生の鳥の姿や虫の音に季節を感じる、
今で言うバードウオッチングのような楽しみ方も。
どうぶつがドーンと描かれた作品がたくさん並ぶ百景を想像していたけれど、
ちょっと違いました。
しいて言うなら、「人とどうぶつの関わり方を百景見せます」みたいな感じでしょうか。
人の生活にかかわった生き物として、馬にまつわる展示が多かったです。
全体像としては江戸の人々と動物との関わりを浮世絵、工芸品、
玩具等を通して紹介する展示となっており、
歌麿、国芳、芳年の浮世絵、かわいらしい今戸焼の動物や
ウズラの声を競う風流な会「鶉会之図屛風」、
江戸後期、家兎の番付等々珍しい作品も展示されていました。
当時の着物の展示も。
細かい刺繍に驚き。
1882年から1899年にかけて日本に17年間滞在し、
当時の日本の世相を伝える多くの絵を残したことで知られる
フランス人の画家、挿絵画家、漫画家ジョルジュ・フェルディナン・ビゴーは
「野良犬みたいだけど皆で世話をしている街犬猫達」を見て
日本人の情け深さに驚いた、と言うエピソードがよかった。
そのビゴーが描いた絵。
「お犬様」文化はこのころからあったの…。
これね、見たかったの。
月岡芳年 《風俗三十二相 うるささう 寛政年間処女之風俗》
遊女が愛しそうに見つめる猫。いいわあ。
驚きの展示は、武士の子供が馬になれておくための木馬。
木馬ってこういう使い方をするものだったんだ。
しっぽもちゃんとあって、ドラマでみるおバカな若様の遊び道具じゃないのにびっっくり。
目にはガラスがはめられていて、精巧な作り。
館内は写真撮影禁止のため、
どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクション公式サイト様からお借りしています。
興味を持たれた方はぜひ、
「どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクション」に足を運んでみてくださいね。
会期
2024年4月27日(土)~6月23日(日)
前期:4月27日~5月26日
後期:5月28日~6月23日
*前・後期で作品の展示替えがあります- 会場
- 東京ステーションギャラリー
(東京都千代田区丸の内1-9-1)
- 開館時間
- 午前10時~午後6時(金曜日は午後8時まで)
※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
- 月曜日、5月7日(火)
※ただし、4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)、6月17日(月)は開館
- 主催
- 東京ステーションギャラリー(公益財団法人東日本鉄道文化財団)、
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、NHK、NHKプロモーション問い合わせ03-3212-2485(東京ステーションギャラリー)詳しくはこちら
今日のヒメちー
おかえりなさいです―。
なんだかヒメちー、違う動物見たくなってるわね…。
そうでしょうかねー。
お留守番ごくろうさま。
ねぇやんの足の匂い、嗅ぐ?
いえ、ノーサンキューです。
えー、なんでよー。
ヒメちー、お出かけから帰ってきた後の
ねぇやんの足の匂い、大好きでしょー。
ヒメは今、葛藤しているのです。
お留守番はさみしい。
けれどままちゃんも楽しんだのであればそれは嬉しい。
複雑な気分なのです。
そんな複雑な感情だったのねー。
それは、ベロもちょろっと出ちゃうわけだわ。
ヒメちーにお留守番させる罪悪感もあるけれど…。
楽しい展覧会でした。
コメント
昔は今ほど動物たちへの意識っていうのがなかったのかなって思ってたですが、考えてみると昔の方が自然とより近い距離にあったのは間違いないですし、自然と共に生きるっていう考え方も意識していなくても自然と間近にあったのかもしれませんね(^^♪
ちょっとこの時代が羨ましい(*´ω`*)