【猫=寒がり】ではなかった。寒さに強いネコ科動物とネコ

 

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猫が寒がりなのは祖先が砂漠地帯で生活していたことに由来

 

ヨーロッパ大陸などの森に分布し、

ラテン語で「動物の母」という意味を持つミアキスを祖先に持つ猫。

 

私たちが現在一緒に暮らしている猫(=イエネコ)の祖先は

「リビアヤマネコ」という種であったと言われています。

 

リビアヤマネコは現在も北アフリカや

アラビア半島の砂漠地帯に多く生息しています。

リビアヤマネコは英語で「アフリカン・ワイルドキャット」や

「デザートキャット」と呼ばれています。

「リビア」は北アフリカにある国の名前で、

「デザート」は砂漠という意味ということから、

それぞれ生息地が由来の呼び名であることがわかります。

猫の最古の飼育例は2004年4月に報告されたキプロス島の

約9500年前の遺跡のものであるとされています。

これまで、イエネコといえば、

「最初に飼いならしたのはエジプト人、

リビアヤマネコがイエネコになった」というのが常識でした。

エジプトはご存じの通り暑い国。

砂漠もまた、乾いた大地に灼熱の太陽が降り注ぐ土地です。

それゆえ猫は寒がりである、と言うのが通説になっていますが、

実は寒さに強いと言われている猫種もいるのです。

 

 

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寒いところに住むネコ科動物の原種・サーベルタイガー

 

フランスのポアティエ大学などの研究チームは、

サーベルタイガーの一種「ホモテリウム・ラティデンス」のミイラを

発見したとする研究報告を発表しました。

シベリアの永久凍土で見つかったもので、約3万2000年前の幼体のものと推定されています。

ミイラは頭部と胸部の前部分が保存された状態で、

大腿骨と脛骨と結合した不完全な骨盤も見つかっています。

肉球などは猫そのもの。

サーべルタイガー、剣歯虎(けんしこ、Saber-toothed cat)は、

漸新世後期(約3,400万年前から約2,300万年前)から更新世にかけて栄えた

ネコ科に属する食肉獣の中で、上顎犬歯がサーベル状となった種。

その長い牙はマンモスなどの大型獣を捕食するのに向いていましたが、

長すぎる牙によって絶滅したともされるネコ科獣です。

シベリアの永久凍土と言えば極寒の地。

とても生き物の住む地に適しているとは考えられませんが、

シベリアの永久凍土は最終氷期(約2万1,000年前)に

北西ヨーロッパと西シベリアには巨大な氷床が発達し、地表を氷が覆い、

幅広く永久凍土が形成されたと考えられています。

シベリアと聞くと「非常に寒い場所」というイメージがありますが、

シベリアの夏はとても暑い日が続きます。

夏至(6月21日頃)の頃から7月下旬頃まで、日中の気温が30℃を超えることが多くなります。

つまり、日本の夏の気温と、それほど大きく変わらないのです。

冬はもちろん最低気温がマイナス60度まで下がることもあり、日本の冬よりも寒いですが。

つまりは永久凍土に覆われる前にはたくさんの動物たちが生息していたのですね。

サーベルタイガーもその一種。

南北アメリカ大陸に生息していた剣歯虎の属・スミドロンは

サーベルタイガーのマカイロドゥス亜科です。

気候が現在のようなはっきりとした特徴を持つ以前は、

世界の各地で、今は生息に適さないと言われる動物たちが生きていたのです。

2023年6月には38度まで気温が上昇し、

地球温暖化の影響も最も濃く受け、永久凍土の存続も危ぶまれています。

北半球陸域の25%程度を占めるシベリアの永久凍土。

この30年間で100万㎢に相当する面積の海氷が融けたと報告されています。

日本の面積が約37万平方キロメートル。

あら、溶けちゃったの、とはいかない大きさ。

永久凍土が溶けることによって、

永久凍土に閉じ込められていた、人類が誕生する膳のウイルスなどが拡散されてしまう危機もありますが、

同じように永久凍土に閉じ込められていた動物たちの生活を垣間見ることは楽しみでもあります。

 

 

寒さに強い猫だっている。

 

先祖は寒い地で暮らしていたと言われても

現代の猫が寒がりなのは事実。

ところが、実は寒さに強いと言われている猫種もいるのです。

ロシア原産のサイベリアン、

ノルウェー原産のノルウェイジャンフォレストキャットや

イギリス原産のヒマラヤンなど、寒い地方原産の猫は寒さに強いと言われています。

長くふさふさな毛、ダブルコートと呼ばれる トップコートとアンダーコートを持っている。

筋肉量の多い大型の体を持つ。

ベルクマンの法則では、北へ行くほど、動物の体は大きくなりますが、

猫もまたベルクマンの法則にのっとって

アフリカに生息する野生の猫「クロアシネコ」は成猫時でも1~2.5kgほどにしかならず、

サイベリアンなどは成猫のオスで約7.5~12kgにもなるのです。

つまりは「猫=寒がり」とは一概には言い切れないのですね。

寒さに強いと言うことは暑さに弱いと言うデメリットもありますが。

寒がりヒメちーには見習ってもらいたいところです。

 

 

今日のヒメちー

 

寒がりヒメちー、あったかベッドにビニールと言う

このスタイルがすっかりお気に入り。

ビニールをベッドの上から避けても避けても、

自分で運んできて入る。

もう職人技。

…悪口言われている気がします…。

あ、何するですか、めくらないでくださいよ。

「今日は出番がない」とか言わないように、

しっかり皆さんにお顔見せてー。

えー…顔って毛が短いんですよね。

鼻なんて地肌ですし。

寒いんですよねー。

ヒメちー、寒さに強くなるには大きな筋肉質の体ですってよ。

もっと食べてムキマッチョな猫目指さない?

マッチョ…。

ねぇやん、本当にマッチョな猫が見たいですか…。

マッチョな猫さんってこうですよ。

面白画像集より

 

ヒメは可憐な少女のような猫を目指したいです。

なのでこのままで大丈夫です。

寒がり女子ってかわいいイメージあるじゃないですか。

人の寒がりも実は筋肉量が関係してるのよね。

筋肉が付きにくい手足の先が冷えるのはそのせい。

筋肉皆無のままちゃんなんて暑がりの寒がりの典型よ。

それって…本当に可愛い?

 



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