イメージ崩壊!?それともイメージアップ?今と昔で全く異なる「猫の常識」

 

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昔からの「猫の常識」、今はこんなに違ってた

 

「猫は自由を求める動物」

「猫は孤独でも平気」

「猫は人より家につく」などなど、

昔から言われている猫のイメージがあります。

でも実際に猫と暮らし始めたら「本当かな?」と思うこともしばしば…。

どうやら、昔は主流だった半外飼いの猫と、

今の完全室内飼いの猫では、感じるイメージにも大きな差があるようです。

 

 

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昭和の時代の猫のイメージ。

 

昭和時代の映像をテレビで観て違和感を抱く2大ポイントは、

「いつでもどこでも煙草をスパスパ吸ってる人」と、

「外でのんびり昼寝している猫」。

ドラマや映画、アニメや漫画を見ても、

また昭和に書かれた小説を読んでも

猫と言うのは飼い猫と野良猫の区別もなく、

外で自由に過ごすものです。

道路の角を曲がったら、塀の上で猫がのんびりと昼寝をしているー。

実際に見たことはなくとも、

こういう光景が目に浮かびませんか?

わたしは平成生まれですが、

子どもの頃にはまだ、飼い猫の半外飼いは多く見られました。

毛並みがきれいかどうか、首輪をしているかどうかで、

野良猫と飼い猫を判別していました。

 

  きっかけは動物愛護管理法施行

ご存じのように日本では2005年から「動物愛護管理法」で

「猫は屋内飼養に努めること」と明記されるようになり、

室内飼いをすることが圧倒的に多くなっています。

地域で保護している「地域猫」を除いては

「野良猫」自体もあまり見かけないようになりました。

動物愛護管理法が施行されてから18年たちますが、

年配の方の中には、「猫は外を自由に歩き回りたい動物」

「閉じ込めるのはかわいそう」という見方をする人もいます。

当たり前のように猫が外にいる時代では、

飼い猫だってお外を楽しみたい、と思われていました。

が、これは人の勝手なイメージ。

動物行動学の専門家の意見は正反対です。

「猫は野性でも地上と樹上の縦方向の移動が多く、

もともと広い範囲を歩きまわりたがる動物ではない」というのです。

にもかかわらず、昔の外飼いの猫や

野良猫が外をぶらぶら歩きまわっている印象が強いのは、

食料と安全な場所を探しまわり、

自分の縄張りをパトロールする必要があるため。

必要だからそうしているのですね。

逆に言えば食料と安全さえ確保されていれば、

猫は「できるだけ動かずじっとして、

次の狩りのために体力を温存していたい」と思っているのだそうです。

飼い猫が、室内で退屈そうにしている。

お外に出してあげれば楽しめるだろう、と言うのは

ひとが勝手に作り出したイメージなのです。

 

 

ひとが思う猫と、猫の性質の違い

 

 猫は孤高の動物。単独行動が基本?

犬は野生化においても

複数の個体が寄り集まり、群れを作り生活するものです。

猫は基本的に、親から独立した後は単独で行動する動物。

そのため “孤独を好む”というイメージが強いのですが、

じつは、状況次第では集団生活も柔軟に行っていることがわかっています。

状況とはズバリ、食料が豊富にあること。

都市部などの優良な餌場などでは、

争わず、ゆるい集団生活を送っている猫たちがいます。

また野良猫では、血縁関係にある猫たちが同じ場所に住みついて、

子育てをしているメスで共同保育を行うことがあります。

ひともそうですが、猫の母親だってお乳が出ない場合も。

お乳が出なかったら、子猫の生死にかかわります。

ひとの世界のように、ミルクがあるわけではありません。

そういった猫がいた場合、

別の母猫がお乳をあげることもあるようです。

 

 猫はけんかっ早い?

猫は基本的にケンカを好まない動物。

というのもケンカで怪我でもしたら、狩りができなくなり、生死にかかわるからです。

猫が喧嘩をするのは餌をめぐってのトラブルと、

子孫を残すために繁殖行為をする時だけです。

縄張り争いはそのどちらもがかかわっている場合があります。

お互い喧嘩を望まないため、

喧嘩に発展しそうな場合でも

鳴き声だけで決着をつけようとします。

小さな子猫でも、びっくりするようなドラ声を発することがあるのはそのためです。

また、こうした鳴き声対決をするため、

「ノラ猫はしょっちゅうケンカをしている」というイメージがついたのでしょう。

本当は、鳴き声を上げて勝敗を決める、という、

実に平和的な行動なのです。

 

 仁義を重んじる平和主義者?

野良猫はたいてい、決まったえさ場付近を自分の縄張りとします。

もしも自分のえさ場に食料がなくなり、

近くに豊富な食料のある餌場を見つけたとしても

喧嘩を嫌う性格ゆえ、命の危険が迫る状況にならない限り

他の猫の縄張りを荒らすことはありません。

鳴き合いで決着がつくとすぐに、

敗れたほうは降参のポーズをとるなどして、

その後に同じ猫同士で争うことはありません。

いわばそれが、猫の「仁義」。

小さなことでキレやすい人間よりも、よっぽど平和主義者なんですね。

 

 猫と目を合わせてはいけない?

猫の目を、じっと見つめてはいけない、と言われます。

目をじっと見つめる。これは喧嘩の合図です。

そのため、猫同士すれ違っても極力目を合わせないようにします。

これは同じテリトリーで集団生活を行う猫には当てはまりません。

目を見つめ合ってもケンカに発展しないことを知っているからです。

なので、基本信頼関係のある飼い猫と、

飼い主さんが目を合わせることは何ら問題はないと言えます。

 

本来は単独生活を送る動物なのに、

臨機応変に生活スタイルを変えることができるのも、

猫が世界中で生き延びている理由のひとつでしょうね。

時代とともに変わる猫とのかかわり方。

猫がその生活を変えることができるように、

ひとのほうの常識もアップデートしなくてはならないのかもしれません。

 

 

今日のヒメちー

 

猫はただ飼い猫に甘んじているわけではありません。

もしそう見えるのであれば、

それは猫のたゆまぬ努力の上でしょう。

…更新のお知らせ通知が来ましたね…。

おっと。こっちは遅いほうのケーブルでした。

ここのうちはケーブルですらたくさんぶら下がっていて

わかりづらいです。

えーっと、ヒメちー、いったい何を?

見てわかりませんか?

アップデートには充電をたくさん使うので、

つなぎっぱなしは常識ですよ。

時間がかかりそうなので、

ひと眠りしますか。

えー。

なんだかよくわからないけれど、ヒメちー凄い。

ハイテクだわ。

もしかして猫って、こうしてアップデートしてるの?

 



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