国民的飲料、コーラは実は『薬』だった。戦争をきっかけに進化した飲み物たち。 | ヒメとまいにち

国民的飲料、コーラは実は『薬』だった。戦争をきっかけに進化した飲み物たち。

 

コーラは実は薬だった フランスでは風邪の時にコーラを飲む

 

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失敗から生まれたコカ・コーラは薬だった?

 

ジャンクフードのお供というイメージの方も多いかもしれませんが、

実はコーラを一番初めに売り出したのは薬剤師だったことをご存知でしょうか。

時は19世紀後半、アメリカ南北戦争の時代。

兵士の痛みを和らげるために用いられたモルヒネにより

多くのモルヒネ中毒者が出てしまいました。

当時モルヒネ中毒にはコカインが効果的と言われていたため、

炭酸水を使ったコカインのシロップとして発売されたのがコーラの始まり。

コーラは実は薬だった フランスでは風邪の時にコーラを飲む

薬剤師であったジョン・ペンバートン氏は

「奇跡の植物」として注目を集めていた「コカ」を使い、

ワインにコカの成分を溶かし込んだ飲み物を開発しました。

「コカ」とはつまり「コカイン」のことで、

コカの葉から抽出したコカインの成分が微量含まれていました。

アルコールとコカインが組み合わさることで、うつ状態を改善し、

活力を与える薬として人気商品となりました。

 

 禁酒運動の高まりで生まれたコカ・コーラ

しかし、当時欧米で巻き起こっていた禁酒運動が盛り上がりを見せ、

ペンバートン氏が作ったアルコール飲料も非難対象となってしまいました。

当時コカインは麻薬とは考えられておらず、

コカインより酒の方が問題視されていたわけです。

コーラは実は薬だった フランスでは風邪の時にコーラを飲む

ペンバートン氏は禁酒中でも飲めるコカを使った飲み物を模索し続け、

1886年にコカ・コーラを完成させました。

このとき、コーラ原液を水と間違えて炭酸水で割るという

ラッキーな偶然が重なったともいわれています。

コカインが入ったコカ・コーラは発売直後から大ヒット商品に。

戦争で傷ついた兵士や学者、医師、弁護士など上流階級からも支持され、

まさに国民的飲料になりました。

その後、コカイン自体の中毒性が問題視され、

誰にでも手に入る飲料にコカインが入っていることへの

国民の不安感が徐々に高まったため、

1903年コカ・コーラからコカインが除去されました。

この当時、法律上コカインは合法で、

アメリカでコカインが正式に禁止となったのは1922年のことでした。

もちろん現在のコーラには、コカインは含まれていません。

現在のコカ・コーラは

カフェインで成分を代用された商品となっています。

 

 ペプシコーラは消化器疾患改善薬?

また、コカ・コーラとともに日本でも知られているペプシコーラも

当初は薬として販売されていました。

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発明したのはキャレブ・ブラッドハム氏で、この方も薬剤師でした。

主にコーラナッツ、バニラビーンズ等を原材料にした

「消化不良の治療薬」として考案され、

当初は“Brad’s Drink”(ブラッドの飲み物)と呼ばれたそうです。

のちに、消化酵素のペプシンを含んでいることに由来して

「ペプシコーラ」という商品名になりました。

こちらも現在はペプシンは含まれていません。

ちなみにコーラの種子は、コーラ・ナッツと呼ばれ

噛むと強い渋味を感じるものの一時的に空腹感を紛らわせることが出来るため

少しずつ噛み砕いて楽しむ嗜好品としてアフリカ西部で用いられたそうです。

コーラは実は薬だった フランスでは風邪の時にコーラを飲む

こちらのコーラ種子も現在のコーラには含まれていません。

 

 

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フランスではコーラは風邪薬?

 

当初の原材料からは大きく変わり、

目的も変わってしまったコーラ。

フランスをはじめ欧米諸国では「風邪にコーラが効く」と言われています。

コーラは実は薬だった フランスでは風邪の時にコーラを飲む

なぜコーラが風邪にいいのか……。

気になるその根拠ですが、

糖分の含まれた水分を多く摂ることで脱水症状を防ぎ、

炭酸は胃の働きを活性化させてくれるため、

体調を崩したときは糖分たっぷりのコーラがピッタリである、

という理由づけがされているようです。

欧米諸国ではコーラには主に下記のような効能がある、といわれているそうです。

「消化不良の効果」

胃酸を中和し、消化を早めてくれる効果。

「頭痛を和らげる効果」

コーラに含まれるカフェインとスパイスが頭痛を緩和。

「のどの炎症を和らげる効果」

コーラを常温もしくは温めて飲むと、のどの炎症が和らぐ。

「気管を拡張してくれる効果」

コーラに含まれるカフェインやサン酸が狭くなった気管を拡張する効果。

日本では風邪の症状に対するコーラの効能に対して、

医学的根拠は立証されていませんが、

風邪を引いたとき、体調がすぐれないとき、

はだまされたと思って、試しにコーラを飲んでみる価値があるかも…知れませんね。

 

 

ファンタは戦争により開発された。

 

コカ・コーラha戦争で傷ついた兵士のために作られたもの。

コカ・コーラ社は1929年にドイツに現地法人を設立して

ドイツでのコカ・コーラ生産を開始しました。

日本にコカ・コーラが入って来たのは

第二次大戦後、米軍の駐留とともに、

コーラ飲料が軍納品として国内に入ってきたのが始まりで、

1956年ごろには日本での生産も開始されました。

ファンタは、第二次世界大戦の勃発により、

アメリカからコーラ原液の輸入ができなくなったドイツのコカ・コーラ社で、

コカ・コーラの代替商品となる清涼飲料を求め

1940年にコカ・コーラの代替品として誕生しました。

コーラは実は薬だった フランスでは風邪の時にコーラを飲む

第二次世界大戦後、1955年にイタリアのボトラーで、

ファンタの名を冠したオレンジフレーバーの炭酸飲料が発売されました。

このように、最初のファンタは

物資不足の中で作られた代用品飲料ではありましたが、

戦時中のドイツでは相当に受け入れられ、現在でも親しまれています。

戦争がきっかけで生まれた二つの飲料。

どうしても飲みたい。と言う執念が産んだようにも思います。

人は「甘味」の支配からは逃れられないのですね。

 

 

今日のヒメちー

 

ひとの探求心とはすごいものですね。

コーラは実は薬だった フランスでは風邪の時にコーラを飲む

まあ、ヒメとて、寒さから逃れようとする探求心で

このスタイルを編み出したわけですが。

コーラは実は薬だった フランスでは風邪の時にコーラを飲む

もしも砂糖やバターが毒であるから、

ひとは摂取してはならないとなったら…。

コーラは実は薬だった フランスでは風邪の時にコーラを飲む

ねぇやんはどうするのでしょうね。

コーラは実は薬だった フランスでは風邪の時にコーラを飲む

まあ、ヒメにはあまり関係がありませんが。

コーラは実は薬だった フランスでは風邪の時にコーラを飲む

大丈夫、砂糖はもう、もともと毒だと言われてるのよー。

毒もまた薬となる。

薬も時に毒となる。

人はそうやって、ぎりぎりのところを

楽しんで生きているのかも。

 

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