行列店・わかばのたい焼き
四谷のわかばのたい焼きと言えば、言わずと知れた行列店。
麻布十番の「浪花家総本店」、日本橋の「柳家」と並んで、
東京で「たい焼き御三家」の一角に数えられる、1953年創業の老舗たい焼き店です。
あんこも生地も自家製にこだわり、一匹ずつ丁寧に焼く、
いわゆる「天然」の炭火焼。
演劇評論家安藤鶴氏より戴いた
「鯛焼きのしっぽにはいつもあんこがありますやうに」を社訓とし、
四谷で昭和28年より営業を続けています。
社訓の通り、薄い生地の皮の中は頭からしっぽまでつぶしあんがぎっしり。
オリジナルの型によって1つ1つ丹念に焼かれた「たいやき」は、
パリッと香ばしく、しっぽには「わかば」と店名が入っています。
わかばのたいやき、一番おいしい食べ方は、
受け取ったその場で食べること。
あっつあつのパリッパリで美味しーい。
この美味しさのためなら、お行儀悪いなんて言ってられないわ。
もちろんおみやげも。
冷めてしまったら、あらかじめ予熱したトースターで2分ほど焼く。
パリパリが蘇る。
わかばのたい焼きの最大の特徴、うすーい皮。
あんこと皮の比率、間違ってない?と言うほどにあんこびっしり。
ちょっと甘めの餡に多めのお塩が癖になる美味しさなのです。
このわかばのたい焼き、行列に並ばずして買える方法があるのです。
わかばのたいやき、並ばずに買う方法とは?
なんとシンプルに電話予約。
電話で「今日の何時ころ何匹」と言うことを伝え、
後は時間になったら取りに行くだけ。
予約すると冷めたたい焼きになっちゃうんじゃないの?と言う心配はご無用。
あっつあつを包んでくれます。
他に、あんこだけ購入の場合にも並ぶことなく買うことができます。
混み具合によっては、すぐに、と言う訳には行かないこともありますが、
並ばないで済むのはありがたい。
間違い電話には注意してくださいね。
たい焼きの天然、養殖ってどういう意味？
たい焼きはよく「天然もの」「養殖もの」と言う言われかたをします。
海のお魚ならばわかりますが、たい焼きに?
実はこれ、焼き型の種類で分けられているのです。
「天然もの」は、たい焼きの金型にそれぞれ取っ手が付いていて、
一匹ずつ焼くタイプのたい焼きで、昔ながらの手法です。
それに対して、「養殖もの」はひとつの大きな鉄板に
5～6匹のたい焼きの型が彫ってあり、
二枚の鉄板を合わせてまとめて焼き上げる方法で焼かれたものです。
魚の釣り方の「一本釣り」のイメージからついた呼び名のようですが、
元々は一丁焼きの「天然もの」しかなかったのが、
量産ができる「養殖もの」に押されて数が減り、
貴重なものになっていることも、この比喩がしっくりくるところです。
実は「天然もの」はかなり新しい表現で、
2002年に発刊された宮嶋康彦さんの著作『たい焼の魚拓』の中で
宮嶋さんがたい焼きを分類するのに使われたのが最初だと言われています。
天然ものが秀でているのかと言うと、
「天然もの＝美味しい」という訳ではなく、
ましてや「養殖もの＝不味い」ということはありません。
天然ものは、火力が強いため、カリッとパリッと焼ける、
と言う、皮が薄いタイプのたい焼きに向いた特徴があります。
養殖はふわっと焼いたたい焼きと言う感じでしょうか。
「天然もの」のたい焼き店は少なく、貴重であることは間違いありません。
それでも、美味しさは店によって違います。
食べ歩くと、一丁焼きの良さをまったく活かせてない「天然もの」もあれば、
独自の焼き方を研究され、量産タイプの「養殖もの」でも本当に美味しい店もあります。
養殖ものは美味しくない、などの先入観にとらわれず、
自分の好みに合ったたい焼きを楽しみたいですね。
今日のヒメちー
ままちゃんは…何やら忙しそうですね。
クンクンクン。
これはコロコロです。
う～ん。
今日は何しましょうかねー。
きょろきょろ。
クンクンクン。
こういう時は…。
寝るに限りますね。
ヒメちー、それじゃあブログ撮れ高が…。
なにかちょっとやってくれないかしら。
なにせヒメは「天然もの」ですからね。
型にはまらない自由さがよいのですよ。
あら、ヒメちー、うまい事言うわね。
本当はがりがりだけど、
たっぷり詰まってるように見えるおちり、いただき。
先日、会社の人にヒメちーの写真見せたら、
「デブ猫」って言われちゃったわ。
失礼よね。
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