1901年に予測された「100年後の世界」、どれだけ現実になったか。

 

 

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「21世紀の予言」100年前に予想した100年後の未来

 

わたしが大好きな漫画、動物のお医者さん。

その動物のお医者さんのコミックス版8巻の巻末に、

「21世紀の予言」と言うお話が載っていました。

動物のお医者さんより

 

当時はスルーしてしまったのですが、これ、調べたら、本当にあったお話でした。

現行の教科書には掲載されなくなってしまいましたが、

数年前まで小6の国語の教科書に「百年前の未来予測」という文章が載っていたそうです。

調べてみると、報知新聞(現読売新聞)の本格的な未来予測記事で、

23の項目について、1901年(明治34年)に、

これからの2001年までの100年間にどんなことが起こるか、

どんなことができるようになるかを予測した物でした。

 

 

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100年前に予測された未来

 

以下、報知新聞「21世紀の予言」より。

①無線電信および電信
無線電信はいっそう進歩して、世界各国に連絡して、東京にいる人が、ロンドンやニューヨークにいる友人と自由に話をすることができる。

②遠距離の写真
数十年後、ヨーロッパで戦争が起きたとき、東京の新聞記者は、編集局にいながら電気の力によってその状況を写真として手に入れることができる。その写真は、カラーで現像できる。

③野獣の滅亡
アフリカの野原でさえ、ライオンやトラなどの野獣を見ることはできなくなる。その動物たちは、わずかに大都会の博物館でほそぼそと暮らしている。

④サハラ砂漠
サハラ砂漠はだんだん野原になっていき、文明は日本や中国やアフリカで発達する。

⑤七日間世界一周
十九世紀の終わりごろには、少なくとも八十日はかかった世界一周は、二十世紀の終わりごろには、七日間かければ実行できる。世界各国の人々は、男女を問わず、一回以上は海外への旅行を楽しむことになる。

⑥空中軍艦・空中砲台
船はおおいに発達して、空中に軍艦がただようこととなる。よって、空中での戦闘や、空中に砲台が浮かぶという奇怪な現象をながめることができる。

⑦蚊およびノミの滅亡
衛生事業が進歩した結果、蚊やノミなどの害虫はしだいに滅亡する。

⑧暑さ寒さ知らず
新機械が発明されて、暑さや寒さを調整するためのちょうどよい空気を送り出すことができるようになる。

⑨植物と電気
電気の力で野菜を育てることができるようになり、そらまめはだいだい色となり、菊・ぼたん・バラは緑色や黒色などの花を開くこともあり、寒い地方のグリーンランドで熱帯の植物を育てることもできる。

⑩人の声、十里に達す
船の中で使われていたような伝声管の改良があって、十里も遠いところにいる男女が恋愛の話などをすることができる。

⑪写真電話
電話に話し相手の姿が見える装置がつく。

⑫買い物便法
写真電話によって、遠いところにある品物を鑑定し、さらに売買の契約をできる。その品物は地中の鉄管を通って一瞬で手に入れることができる。

⑬電気の世界
まき、炭、石炭はすべてなくなり、電気がかわって燃料となる。

⑭鉄道の速力
十九世紀の終わりごろに発明された機関車は大改良され、列車は小さな家ほどの大きさで、あらゆるものをととのえているため、乗客は旅の途中であるという実感すらわかなくなる。冬に室内を暖めるだけではなく、暑いときには室内に冷気を送る装置まである。速力は通常1分で3.2km走る速さで、急行ならば1時間で240km以上を走り、東京・神戸間は2時間半で行ける。動力は石炭ではないので煙の汚染はなく、また給水のために停車することもなくなる。

⑮市街鉄道
馬車などの存在は、老人の昔話の中だけになり、電気車などが大改良を加えられて、車輪はゴム製となるものもあり、さらに、文明国の大都会では街の路上からは姿を消し、空中や地中を走るようになる。

⑯鉄道の連絡
航海が不便になるとともに、鉄道は五大陸(アメリカ大陸・ヨーロッパ大陸・アジア大陸・アフリカ大陸・オセアニア)を貫通して、自由に通行できるようになる。

⑰台風を防ぐ
気象の観測術が進歩して、天災がくることは一ヶ月以上前から予測することができるようになる。天災の中でもっとも恐ろしい台風が起ころうとすれば、大砲を空中に放ち、台風を撃破して雨に変えることができる。二十世紀の後半では、地震の不安はあるものの、天災によって家屋や道路にはそれほど損害を与えないものとなる。

⑱人のからだ
運動や外科手術の効果によって、成人のからだは平均で180cm以上になる。

⑲医術の進歩
薬を口から飲まなくても電気針を使って、苦痛なく病気の部分に薬液を注射する。顕微鏡とレントゲンの発達によって、病気の原因を発見して適切な手術をすることができる。また、内科は八~九割が外科に移って、その後は、肺結核も肺を取り出して腐敗をふせぎ、細菌を殺すことができる。あらゆる手術は電気で行うので苦痛を与えることはない。

⑳自動車の世
馬車はなくなり、これにかわった自動車は、とても安く買うことができる。また、軍用にも自動車が使われるようになる。したがって、馬というものはわずかに馬好きな人によって飼育されていく程度になる。

㉑人と獣との会話自在
獣の言葉の研究が進歩して、小学校に「獣語科」があり、人と犬・猫・猿とは自由に会話ができるようになる。したがって、「お手伝いさん」の仕事は多数が犬によって占められ、犬が人のおつかいに出かけるようになる。

㉒幼稚園の廃止
人間の能力は遺伝によっておおいに発達する。また、家庭に教育ができない人がいなくなるので、幼稚園が必要なくなる。男女ともに大学を卒業できなければ一人前と見なされなくなる。

㉓電気の輸送
日本は琵琶湖の水などを使い、アフリカはナイアガラの滝などによって水力発電を起こして、それが全国内に輸送できるようになる。

改めて見てみると、驚きです。

何項目かは現実のものとなっています。

携帯電話、インターネットの発達で、①と②、⑩、⑪はすでに現実に。

⑦はぜひ実現してほしい。

世は電気で動くものとなり、飛行機で世界一周は現実的な話。

③は起こしてはならない。

⑧は熱望したい。

動物のお医者さんでは「㉑人と獣との会話自在」に触れています。

 

 

動物と自由に話せる世になったか、って?

 

獣の言葉の研究が進歩して、小学校に「獣語科」があり、
人と犬・猫・猿とは自由に会話ができるようになる。
したがって、「お手伝いさん」の仕事は多数が犬によって占められ、
犬が人のおつかいに出かけるようになる。

動物のお医者さんより

動物のお医者さんより

動物のお医者さんより

動物のお医者さんより

 

獣語科は実現できなかったけれど、

お仕事をするわんちゃんの存在は欠かせない。

すでに、医療、福祉、災害現場では大活躍。

残念ながら、人と犬、猫たちは自由に会話をすることはできませんが、

こんな未来があったら、と想像するのも楽しいですね。

デロリアンの飛ぶ未来は来ず、空飛ぶスケボーも生まれなかった。

きっと、青い猫型ロボットも出現しないけど、

「未来」と言う言葉がワクワクできるものであってほしいですね。

 

 

今日のヒメちー

 

もしも獣語科があったら。

ねぇやん、結構いける自信あるのよね。

え。

 

…それは無理だと思いますけど…。

ねぇやんほど、ヒメの気持ちがわからない人はそういないのじゃ…。

あ、我が家ではぱぱちゃんもですが。

試しに今、ヒメが何を考えてるか、わかりますか?

えー。

「ねぇやんに抱っこされたいー!」かな。

ぶぶー!

これでは獣語科は赤点ですね…。

ぐぬぬ…。

じゃあ、ヒメちー、ねぇやんの考えてること、わかる?

「踏み台使いたいから退いてー」よ。

…猫と人にはまだまだ溝があるわね…。

 

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