ことわざ「閑古鳥が鳴く」の閑古鳥は閑古鳥ではなかった。
「閑古鳥が鳴く」という慣用句は、一度は聞いたことがあるかと思います。
意味は『人が集まらずものさびしい様子。
特に商売などがはやらず、さびれている様子』です。
お店などにお客さんがいない様子を見た時に、使うことわざ・慣用句です。
閑古鳥と言うのはそれほどに悲しげな鳴き声をする鳥なのか…。
と思われることでしょう。
実は閑古鳥と言う名の鳥はいません。この閑古鳥、カッコウの事なんです。
ではなぜ暇なお店など商売がうまくいってない様子を
「閑古鳥が鳴く」というのでしょう。
由来は、カッコウの鳴き声がもの寂しい印象だったこと、
また人里離れた静かな山間にその鳴き声が寂しげに響くさまから
このように言われるようになったそうです。
カッコウはなぜカッコウと言う名なのか。
サカイケイさんのブログで、
カッコウの名のいわれが描かれていて、これがとても面白かった。
ある時、年老いた母が息子に「背中を書いておくれ」と頼みます。
が、忙しい息子はそれを断ります。
背中がかゆい事が我慢できない母は、
崖のでっぱりに背中をこすりつけて、背を掻きます。
ところがバランスを崩し、がけから転落し、帰らぬ人となりました。
「あの時、背中を掻いてあげたら」と嘆き悲しむ息子。
「掻こう」「掻こう」と泣き暮らし、それがカッコウとなく鳥に姿を変えてしまった、というもの。
カッコウがなぜカッコウと言う名前なのか、なんて考えたこともなかった。
猫がなぜ猫なのかとか、犬がなぜ犬なのかとか、
きっと云われはあるのだろうけれど。
また、別の地域ではこのような伝承もあるようです。
むかし、ずっと昔のことやでー。
お母さんが、子供たちに「背中、かいてんかー。」と言ったけれど、泥だらけ、汗だらけの背中なんで、とてもイヤだったのだろう。子供たちは「イヤやあ」と言ったそうな。「たのむ、たのむさかいに、かいてよ。しんぼうでけへんのや。」ともう一回たのんだけれど、子供たちは知らんふりして「わあっ」と遊びに行ってしもうた。困り果てたお母さんが見渡したら、一枚の「むしろ」が目についたと。「これや、これでええのや。」と、地べたに「むしろ」をひろげて、その上に寝っ転がって、ゴシゴシと背中をかいたそうな。
なんと気持ちのいいことだろう。何回もゴシゴシやっていたからだろうか。ふと気がついて、背中に手を伸ばしてみると、”ぬるっ”と血がにじんでいた。
こすり合ってめくりあがった背中の皮のすき間から「バイキン」が入ったのだろう、見る見るうちに、背中がふうせんのようにふくれあがってしもうた。
やがてそのふうせんがつぶれると同時に、お母さんは亡くなってしもうた。あまりにも悲しい出来事ではないか、子供たちはワンワンと泣きじゃくったそうな。夕方になると、毎日お母さんのことを思いだしては、「お母さん、ごめんね、背中かくよう」
「かくよ、かこう、かこ、かこ・・・」「かっこ、かっこ、カッコウ、カッコウ」
澄みきった秋の夕暮れ、子供たちの叫びのように、カッコウ鳥が鳴くんやてー・・・。奈良県山添村のカッコウにまつわる言い伝え
ラストはほぼ同じですね。ますます面白い。
日本ではカッコウは托卵するちょっと悪いやつ、ではほかの国では?
カッコウの単調な鳴き声や、他の鳥の巣に卵を産む変わった習性から、
間抜け、変人、正気でない人など不名誉な呼ばれ方をするカッコウ。
ドイツでは、「春の使者」とよばれ、春を告げる鳥だから幸運の鳥とされ、
その初音を聞いたら財布をたたくと、お金に不自由しないなどの俗信がある。
反面、雨を降らせる鳥として16世紀頃からは魔鳥とされている。
フランスの一部地域でも、初鳴きを聞いた時にポケットにお金があれば、
その一年お金に困らないといわれているのだそう。
また、カッコウは生者と死者の世界の間を行き来できる鳥であり、
メッセンジャーという位置づけもあった。
ノルウェーでは、作物や天気などの予言を行う鳥と呼ばれ、、
カッコウの鳴く木の下にいると願い事が3つ叶うとされる。
また鳴き声の方向から、北側から聞こえると死者がでると言われ、
カッコウ時計を家の北側に置かないなどとされています。
ローマではその名を「不貞な夫」の意味とした。
ケルトでは、Gowkと呼ばれ、妖精憑きの愚者(フール)とも関連付けられた。
と、良いやつなんだか悪いやつなんだかわからないカッコウ。
![ことわざ・慣用句「閑古鳥が鳴く」の閑古鳥とは?「閑古鳥が鳴く」の意味や由来とちょっと面白い話。](https://i0.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2022/07/66c19942ab4ba346fdb64ccc04cde373-3.jpg?resize=500%2C338&ssl=1)
Wikipediaより
日本ではさびれてる様子などに用いられることから、
やはり印象はよくありません。
黒い猫は不吉だと言う人の勝手な思い込みのように、
カッコウもまた、人によって、悪い印象をつけられてしまったのかもしれません。
今日のヒメちー
ヒメ、カッコウさんって見たことないんですよねー。
カッコウさんこないかなー。
そう言えばねぇやんもカッコウって見たことないかも。
声は…聞いたことがあるような無いような…。
ん?
んん?
カッコウさんきましたかね。
ヒメちー、あれはトラックがバックしてる音よ。
カッコウって、歌にもなってるけれど、静かな湖畔にしかいないのかしら。
コメント
カッコウの鳴き声は、確かに鶯とかとは違って、ちょっと寂しい感じがした利しますもんね(*´ω`*)
ひめちーちゃんに財布を貸してあげるねえやんさんのやさしさがにじみ出てますな(^^♪
(ノ∀`)タハー
わたしだってたまには姉らしい事もするのですよ(`・∀・´)エッヘン!!
カッコウって、横断歩道のあれ?で聞くくらいで、実は聞いたことないんです(^^;)