【飼い猫、飼い犬が飼い主を助けてくれるかも?】犬と猫の行動学 | ヒメとまいにち

【飼い猫、飼い犬が飼い主を助けてくれるかも?】犬と猫の行動学

 

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飼い犬、飼い猫に助けられてみたいという衝動

飼い主を窮地から救いだしたり

命を守ったりというようなヒーロー犬のニュースが

世界中から発信されているのを、目にすることがあります。

特別に訓練を受けた救助犬などではなく、

ごくごく普通の家庭で暮らす犬たちがなぜそのような行動をとるのか、

不思議に思ったことはありませんか?

そしてウチの犬、猫だったらどうなのだろう?と。

猫の向社会的行動 飼い主を助ける

 

先日、猫に助けてもらいたい、と言う記事を書いたのですが、

果たして飼い猫は、飼い主の窮地を助けてくれるのでしょうか。

 

 向社会的行動

人間社会においてそのような行動は「向社会的行動」といわれています。

向社会的行動とは「外的報酬を期待することなしに

他人や他の人々の集団を助けようとしたり、

こうした人々のためになることをしようとする行動である」と定義され、

人間関係や協力を形成する基盤になると考えられています。

自発的かつ、無償で行われるボランティア活動や寄付、

思いやり行動などがそれに含まれます。

そして向社会的行動が生ずる主な要因のひとつに

共感性の影響があると考えられています。

自然界では見返りなしに他者を助けることは

あまり一般的ではありません。

母親の動物が身を挺して子を助けるのは

遺伝子が受け継がれるという見返りがあるためと言われ、

家族間の救助は多くの動物で見られます。

猫 飼い主を助ける

 

 家族間以外では、向社会的行動は見られないのか。

アルゼンチンのブエノスアイレス大学および

犬行動研究グループによる研究の結果が発表されました。

犬は飼い主が困難な状況におかれているときに

助け出してくれるだろうか?助けてくれるなら、その動機や理由は何なのか?

犬が飼い主を救出した理由として考えられるのは次のような事のようです

  • 犬が単純に離れていた飼い主との接触を望んだ
  • 犬が従順だったので、呼ばれたから来た
  • 飼い主のストレスが伝染して、自分自身のストレスを緩和するために飼い主を助けた

この研究では、犬が飼い主を助けるのは

自分をストレスから救うためであると結論づけられていて、

ちょっとドライな感じを受けます。

 

 ストレスが大きなカギ?

この研究によく似た研究が、2018年に

アメリカの研究者によって発表されています。

飼い主は1度に1人ずつ、透明なドアの向こうに座るよう指示されます。

ドアはマグネットで閉まるようになっていて

外側から押せば中に入ることができます。

犬には飼い主が見えており、声も聞くことができる状態です。

その状態でドアの向こうに座った人は、

童謡のきらきら星をハミングする、または叫び声をあげるように指示されました。

研究チームは、飼い主が叫び声をあげたときの方が、

犬がドアを押して開ける回数が多いだろうと予想していました。

結果は、ドアを開ける回数は、ハミングと叫び声には、

大きな違いはなかったのだそうです。

しかし飼い主が叫ぶ声を聞いた犬は、

ハミングを聞いたときの3倍の速さで駆け寄って、ドアを開けたのだそうです。

犬はそのように素早く駆けつけた者と、

叫び声を聞いても駆けつけなかった者がいました。

飼い主が叫んでいるのを聞いて飛んできた犬は、絆が強く忠実で、

駆け寄ってこなかった犬は薄情だったのでしょうか?

リサーチの結果からは、決してそんなことはないということが分かりました。

研究チームは、この実験の間の犬の様子を録画して、

犬のボディランゲージからストレスレベルを分析していました。

飼い主を助けようとドアを開けた犬たちは、

ストレスレベルが低かったそうです。

叫ぶ声を聞いて動揺はしたものの、

そのために行動が妨げられるということはありませんでした。

一方、駆け寄ってドアを開けることをしなかった犬たちは、

ストレスレベルが高かったことが見て取れました。

これは、駆け寄って行かなかった犬は、

飼い主が叫んでいることで、次の行動が起こせないほど

強く動揺していたことを示しているそうです。

このアメリカの研究では、犬は飼い主の感情を感じ取るだけでなく、

飼い主が助けを求めていれば障害を乗り越えてでも助けに行く、

助けに行けない犬の多くは飼い主の状況に動揺して

動けなくなるためである、と研究者が述べています。

 

 

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研究結果からわかる事

犬における他者(対犬や対人)への共感や向社会的行動については

見返りではなく、信頼関係に基づいて行われている、

と言う事のようですね。

たとえ叫び声をあげなくとも、

他者(対犬や対人)の変化を感じ取ることが出来るようです。

 

 猫の場合。

残念ながら猫の場合、向社会的行動の研究は、

盛んには行われてはいないようです。

これは猫の持つ特性のため、統計が取りづらいから、です。

猫の向社会的行動は、猫同士の行動の延長線上にあるようです。

つまりは、猫が猫に接する態度と、

猫が人に接する態度には大きな違いはないと言う事ですね。

先日、ままちゃんが寝込んだ時に、

ヒメちーがずっとままちゃんと一緒に寝ていたのは、

「家族間の救助」、に当たるのかもしれません。

 

 

猫の行動を深く考えてはいけない

猫を研究することが難しい、って、すっごくよくわかるわ。

猫は飼い主を助けてくれるか

猫は飼い主を助けてくれるか

猫は飼い主を助けてくれるか

猫の行動って深く考えちゃいけないのよね。

 

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