猫のライフワーク、爪とぎ。
猫は爪をとぎます。
家具だろうと柱だろうと、床だろうと。
爪とぎのしつけは子ねこのうちに、と言われますが、
猫にしつけは暖簾に腕押し糠に釘…。
爪とぎを設置しておこうが、
爪をとがれたくない場所に保護をしようが、
いつでもどこでも好きな時に爪をとぎます。
爪とぎスタイルにも個性があって、
床でとぐ派
立ち上がって柱などをとぐ派
またそのハイブリッド型など様々。
つまりは自由形なんですね。
ヒメちーはいつでもどこでも爪をとぐことができる四つん這い派だそうです。
なのでこういうキッチンマットや…
ラグも標的になります。
うちではファブリックは爪を研ぐもの、とあきらめているので
しまむらなどで安いものを購入し、
頻繁に取り換えています。
高いものを買って敷いた日に爪を研がれた日には…。
目も当てられませんものね。
猫はなぜ爪を研ぐのか。
猫だってただ、家人に嫌がらせをするために、
日々爪をといでいるわけではありません。
猫に直接聞いたわけではありませんが、
主に４つの理由があると考えられています。
爪は狩りに使う大事な道具
狩りをする動物である猫にとって、爪は獲物をとらえたり、
自分の身を守ったりするための大切なもの。
爪とぎをすることで、表面の古い爪のさやをはがし、
するどい爪に仕上げるのです。
匂いを付けてマーキング
猫の肉球には、強いニオイを放つ臭腺があります。
爪とぎをすることで臭腺のニオイをつけ、
自分の縄張りを主張しているのです。
また野生下においては、
跡に残った爪跡にも縄張りを主張する意味があります。
そのため、壁や柱など垂直なもので爪とぎをするときは、
できるだけ背伸びをして高い位置にマーキングし
「自分は大きいんだぞ。ケンカだって強いんだぞ」とアピールします。
これはクマと一緒ですねー。
十勝毎日新聞より
クマの爪痕。
これは爪を研ぐ、と言うよりも
樹に爪痕を残すことで、自分は大きいクマなのだ、と見せつけるために行います。
ストレスのサイン？
来客などでストレスを感じたときや、寝起きなどに、
気分を切り替えるために爪とぎをすることも。
遊んでいてうまくいかないときなどに、突然爪とぎを始めるのも、
気分を変えて気持ちを落ち着かせるために行っていると考えられます。
猫は意外とかまってちゃん。
かまってほしいときに、関心を引くために爪とぎをすることがあります。
わざと飼い主さんの近くで爪とぎをしているのは、
「かまって」「遊んで」というサインかもしれません。
そんなときは、好きなおもちゃでたっぷり遊んであげることで、
むやみやたらと爪を研ぐことを防げるかもしれません。
猫の爪の話。
ワンちゃんの爪は常に肉球から出ていて、
お散歩をすることで少しづつ削れていきます。
それでもお手入れの為に、月に一回ほど爪を切るようです。
これは外など固い所を歩く頻度によって変わります。
では、猫はどうでしょう。
猫の爪は普段は肉球に収納されています。
自由自在に爪を出したり引っ込めたりすることができます。
ただ、気合を入れて伸びをすると自然に出てしまう事も…。
爪を研ぐことによって適正な長さを保てるかと言うと、そうではありません。
伸びすぎた爪は、割れてしまう原因になったり、
自らの肉球を傷つける事にもなります。
外敵に襲われる危険のないイエネコの場合は、
適宜切ってケアしましょう。
猫の爪の中には血管が通っているので、
切りすぎないように。
一度に大きく切るのではなく、こめまに切ってあげましょう。
余談ですが、キャットタワーについてる柱。
これはただ上の板を支えるだけの物で、
なぜ麻ひもが巻かれているか、ずっとわからなかったのです。
おしゃれ？見栄え？
実はこれは爪を研ぐためにあったのですね。
ヒメちーは四つん這いスタイルで、
先代もーちゃんとちゃーこさんの時には
キャットタワーなんてなかったので知りませんでした。
キャットタワーの支柱で爪を研ぐ子もいるのですね。
今日のヒメちー
ヒメはこの四つん這いスタイルを維持します。
この研ぎ方がさいこーなんですよね。
用意された爪とぎにはない
良さがあるのです。
段ボールとかはいくらでも献上するけれど、
やっぱり買ったばかりのマットとかはやめて欲しいなあ…。
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