ロシアにもいた、働く猫
先日、猫の日に、働く猫の事を書いたら、
Twitterで、親愛なるおねーさま、ビー玉さんからこんなリクエストが。
働くニャンコかっこいい〜💕
ロシアのエルミタージュ美術館にもネズミから絵を守る猫の警備員さん数十匹か働いてるんだよぉ♪
機会があったら記事に書いてください🙇♀️
— ビー玉@真夜中の美術館 (@beedama_lab) August 11, 2021
そう言うわけで、ロシアの働く猫、エルミタージュの猫のお話。
![エルミタージュの猫 ロシア 美術館の猫](https://i0.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2021/08/51154f28c5ed74933826ee82a1ac5ca7.jpg?resize=450%2C588&ssl=1)
エルミタージュの猫より
エルミタージュ美術館のエルミタージュキャット
エルミタージュの猫(エルミタージュのねこ、ロシア語: Эрмитажные коты)は、
ロシア連邦サンクトペテルブルクにある
エルミタージュ美術館に住んでいるネコの総称で、
エルミタージュ美術館の猫とも呼ばれています。
美術館にはネコ専用の報道官がおり、
常時3名の職員により身の周りの世話を世話されているそうです。
ネコは美術館の地下に住んでおり、
以前は美術館のギャラリー全体を歩き回っていたいたのですが、
現在は夏の間に宮殿堤防や広場に現れるのを見ることができるのみになっています。。
2016年に公開されたエルミタージュに住む猫たちの動画です。
エルミタージュの猫の歴史
「エルミタージュの猫」はサンクトペテルブルクの
エルミタージュ美術館の地下で飼われている猫たちの
ことで現在その数は50匹ほどといわれています。
![エルミタージュの猫 ロシア 美術館の猫](https://i2.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2021/08/eb22bf7a906b7f73af3d68cd620dade7-3.jpg?resize=500%2C294&ssl=1)
エルミタージュの猫より
エルミタージュの猫の歴史は長く、
猫たちは18世紀から、もともとは宮殿であったこの美術館にいた。
サンクトペテルブルクの創始者ピョートル一世が
ねずみ駆除のためにオランダから
宮殿に猫を連れてきたことから始まり、
1945年、エリザベータ女帝によって、
ネズミを捕ることが上手な猫がたくさんいることで知られるカザンから30匹の猫が
「ねずみ捕り軍隊」として送られたのが今のエルミタージュの猫の原点となっています。
このように「エルミタージュの猫」は長い間
エルミタージュ美術館の約300万点にのぼる美術品を
ねずみから守る役割を果たしてきました。
![エルミタージュの猫 ロシア 美術館の猫](https://i0.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2021/08/87e29c5e9ca901d7e81b8063e98f1b1e.jpg?resize=500%2C335&ssl=1)
エルミタージュの猫より
エルミタージュの猫たちの受難
第二次世界大戦時にはナチスによる、
900日に及ぶレニングラード包囲戦により
市民たちは激しい兵糧攻めにあった事によって、
エルミタージュの猫たちは食糧として殺されてしまったのです。
ソ連政府の発表では市民の死者は約63万人だったが
実数は100万人を超えるとも言われ、そのうちの97%は餓死と言われています。
この時、エルミタージュの猫のみならず、多くの猫たちが命を落としていて、
それによって、ネズミが増加すると、
ネズミ取り要員として、海外から猫の新しいグループが迎え入れられました。。
ネズミが減った現代のエルミタージュの猫たち
街が清潔になり、ネズミが激減した現代。
1990年代後半には、ソビエト連崩壊後の
厳しい環境に置かれていた猫たちを保護する活動が始まった。
2007年には、美術館は美術館、その他に住む、
家を必要とする猫たちをペットとして引き取れる里親制度を始めています 。
![エルミタージュの猫 ロシア 美術館の猫](https://i2.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2021/08/66c19942ab4ba346fdb64ccc04cde373-12.jpg?resize=500%2C339&ssl=1)
エルミタージュの猫より
2011年、美術館は猫たちを祝うために「猫祭り」を始めました。
「エルミタージュの猫の日」は、
この小さな番人たちのために開催される1年に1度のお祝いの日です。
この日は子供たちが作成した猫のオブジェや絵画が
エルミタージュ美術館の中庭や地下に飾られ
普段立ち入ることのできない、
猫が暮らしている地下スペースも一般開放されますので
実際に猫の住まいを見たり、猫に触れ合ったりすることができます。
![エルミタージュの猫 ロシア 美術館の猫](https://i2.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2021/08/44d29d2792be3bad9a9ed98c7bbb20d6-3.jpg?resize=500%2C348&ssl=1)
エルミタージュの猫より
2015年、美術館を訪れる観光客数増加に伴い、
猫の里親制度に興味を持ってもらえるように、
美術館はウェブサイトの運営を始めました。
「エルミタージュの猫の里親になれることを光栄に思う」と、
エルミタージュの猫たちの譲渡は
エルミタージュの猫たちの悲しい歴史を乗り越え、
うまくいっているようです。
日本にもいた!美術館猫
ロシアのみならず、
日本にも美術館猫になりたいと志願する猫がいます。
![尾道市立美術館 美術館猫 警備員との攻防](https://i1.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2021/08/dda9bb331e5adc2b5a3ca1088fa71280-2.jpg?resize=500%2C329&ssl=1)
尾道市立美術館公式Twitterより
![尾道市立美術館 美術館猫 警備員との攻防](https://i2.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2021/08/080047c41d77c58d97cf85ec35d0e15b-2.jpg?resize=500%2C311&ssl=1)
尾道市立美術館公式Twitterより
「猫と警備員の攻防」が最初に話題になったのは2017年3月。
近くのレストランで飼われている黒猫のケンちゃんが、
開催中だった「猫まみれ展」の会場に入ろうとして、
警備員の馬屋原定雄さんに阻止される様子がツイッターで紹介され、注目を集めました。
それから約1年半後の18年10月。
今度は茶トラのゴッちゃんが入ろうとして
馬屋原さんに抱きかかえられ、優しく外に出される姿が話題になりました。
二人とも、ロシア、エルミタージュの猫に憧れていたかどうかは…
本人のみぞ知る、と言ったところでしょうか。
今日のヒメちー
ワールドワイドな猫の活躍は、同じ猫族として嬉しい限りです。
あいにくヒメは家の中の警備で手一杯です。
きりっ
まだ中身入ってた…。
ヒメちーの場合、
箱が開いたら入ってやろうと狙っていただけでは…。
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