プリンの発祥は?蒸し料理からプディングになるまでの歴史 | ヒメとまいにち

プリンの発祥は?蒸し料理からプディングになるまでの歴史

 

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プリンの歴史を知ったら、きっともっとプリンが好きになる

 

甘くて柔らかく、とろけるようなおいしさのプリン。

プリンの発祥は?蒸し料理からプディングになるまでの歴史

プリンはわたしたちが口に運ぶ形に進化するまでに

古く長い歴史を歩んできました。

その始まりは5世紀以前に遡ると言われています。

元祖カスタードプリンであるプディングですが、

プリンの起源と呼ばれるものは「パンプディング(Bread Pudding)」が

それではないかと言われています。

クリスマスプディング

富澤商店公式HPより

 

パンプディングは、現在でも食べられていますが、

現在のように甘いお菓子ではなくパン屑や小麦粉に

ラード・レーズン・卵・果実などのあり合わせの材料を混ぜて塩とスパイスで味付けをし、

ナプキンで包んで蒸し煮にしたものでした。

スコットランドの伝統料理となっている「ハギス」のような物と言われています。

ハギス

世界食べ物辞典より

 

現代のパンプディングは新鮮なグルメパンを利用し、

卵と牛乳のカスタードベースにいろんな食材、

例えば肉、野菜、チーズ、また、バニラやシナモンなどのスパイス、

チョコレート、ナッツ、ドライフルーツなど豪華な食材を混ぜて、

蒸したり焼いたりして、デザートや食事として提供されています。

パンプディング

趣味どきっ!「幸せのプリン」

 

これに対し、起源となるパンプディングは、

イギリスのお母さんたちがパン屑を捨てるのが勿体無いと

考え出したものだという説が有力と言われています。

また、起源となるパンプディングは

船乗りたちが考え出した、とも言われています。

食料の保存の難しい船の上で、

限られた食材を無駄にしないように生まれた、と。

この時はまだ、わたしたちが知るプリンとは程遠い物でした。

その後、12世紀になるとヨークシャー・プディングが誕生しました。

ローストビーフを作る時に、肉から滴り落ちる肉汁や脂が出てきますが、

この熱々の肉汁の中に卵、小麦粉、牛乳、塩を混ぜた生地(Batter:バター)を入れ、

火にかけて焼いていくとふっくら膨らんでパンのような

「ヨークシャー・プディング」が出来上がります。

ヨークシャープディング

Wikipediaより

 

Batter(バター)は、同じ名前ですが、わたしたちの良く知る、

お菓子にも用いられる butter(バター)とは別の物。

butter(バター)だったら美味しそうなのに…と思ってしまいますよね。

イギリスでは現在でもプリンと言えば「ヨークシャー・プディング」。

ローストビーフに添えていたり、パンのような役割を果たしています。

16世紀後半になると、ヘイスティ・プディングという

甘くないカスタードクリームを煮詰めたプリンが登場します。

そして、18世紀頃になるとフランスに伝わり、

現在のように牛乳・卵・砂糖・バニラエッセンスなどで作られるようになりました。

お菓子という意味合いでのプディングは、

イギリスではパンを入れたサマープディングのように進化し、

フランスでは、“カスタードプディング”

いわゆる現在の“プリン”が誕生します。

最初は、脂身の残りやフルーツ、ナッツ、パン屑等を寄せ集めたものからはじまり、

次に、パンや米「だけ」を入れたものが作られるようになった。

やがて、具を入れない卵液だけを固めたものが作られるようになる。

これが日本人にも馴染み深いカスタードプディングになっていく。

このように、カスタードプディングは引き算で生まれたお菓子なのですね。

 

 プリンにカラメルがついてる理由。

ちょっぴり苦いカラメルが、甘いプリンのいいアクセントになっていますね。

これは美味しいから発明されたのではないそうです。

フランス語の「クレーム・ランヴェルセ」は、

“ひっくり返した”という意味です。

出来上がったものを逆さにして、

お皿に盛り付けるところからこの名前が付いたそうです。

当時のプリンは、まだカラメルを使わずに作られていました。

ところが蒸したプリンを型から取り出す時にプリンと型の底がくっつき、

形が崩れてしまうという問題が浮上します。

そこでヨーロッパの職人たちは、解決策として“カラメル”を使うアイデアを考案。

つまり型から綺麗に取り出すために、“カラメル”が用いられるようになったのです。

 

 日本でプリンが食べられるようになったのはいつ頃?

日本では平安時代に春和良定家という人が書いた元紀という古文書で

「婦凛(ぷりん)」という形で登場しています。

この元紀には最古のプリンの食法・食べ方が載っています。

そして、戦国から江戸時代初期に活躍した伊達正宗や、

鬼の副長と称されて隊士達から恐れられる存在であった

あの新選組の土方歳三もプリンが好きだったそうです。

土方歳三の歌集・豊玉集には、「梅雨明の 天の下たる 尾根の婦凛」という、

プリンにまつわる歌が収められていることから、

プリンが大好きだったことがうかがえますね。

そして、現在のように一般家庭に普及していったのは、

1964年にハウスからプリンミクスが発売されてからです。

プリンが現在の形に進化するまで、1500年以上も時を経ているのは歴史を感じます。

普段の生活に溶け込んでいて当たり前のように

色々な場所で味わうことのできるプリン。

食べる時に歴史の深さを思い出してみると

いつもと違った楽しみ方が味わえるのではないでしょうか。

 

 

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今日のヒメちー

 

ねぇやんは食べ物記事を書いてる時は生き生きしてますね。

プリンの発祥は?蒸し料理からプディングになるまでの歴史

そう、どんな時よりも…。

プリンの発祥は?蒸し料理からプディングになるまでの歴史

プリンの発祥は?蒸し料理からプディングになるまでの歴史

ヒメは寝てる時が一番楽しいですけど。

だって寝子だもの。

プリンの発祥は?蒸し料理からプディングになるまでの歴史

そ、そうかな…。

いや、ヒメちー、ねぇやんはヒメちーと遊んでる時が一番楽しい時間よ。

ヒメちーはなかなか遊んでくれないけど。

 

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