チーズの値上げの理由を考えてみた。
チーズ大好き。
チーズは料理にも、おつまみにも、お菓子にも美味しい、
万能食材だと思ってる。
クラシルHPより
ただシンプルにカリカリに焼いたり、
しそと合わせるとこの暑い季節にもさっぱり美味しい。
でもお子様舌だからちょっと匂いのきついのは苦手。
普通にスーパーで売ってる安いチーズでいいの。
パスタにふんだんにかけた粉チーズ。
もう至福じゃないですか。
けれど、この粉チーズを含めたチーズ類、
ここのところ、値上げが厳しい。
うちで使っていたクラフトの粉チーズは
２７８円から３９８円位まで値上がりし、
シュレッドチーズは３５０グラム４００円前後だったものが
今や６９８円にまで値上がりしている。
値段と、味と。
天秤にかけつつ、安いものを探して購入している。
サイゼリア、粉チーズの無料提供を中止
サイゼリアと言えばこの物価高でも安価に食べられる
庶民派イタリアンファミレス。
サイゼリアHPより
わたしも学生の頃よくお世話になったわ。
何がいいって、粉チーズたっぷりかけてパスタを食べられるのがいいのよね。
気取ったお店だと、ちょびっとしかかかってないでしょ。
このミラノ風ドリアなんて、当時２８０円くらいだった。
サイゼリアHPより
で、このサイゼリアの粉チーズ、7月12日から、
無料での提供を中止します。
理由は、原料高騰のためと、
「かけ放題」にすると馬鹿みたいに使うお客がいるから。
採算が取れなくなっちゃうのね。
これについてはきょうさんが詳しく書いておいでなので、
ぜひ、読んでください。
「かけ放題」とか「盛り放題」とか「使い放題」にすると
常識的な範疇の想定を超えた使い方をする人が出てくる。
それによって、他の良識的な利用者の不利益にもなる、と言ういい例だ。
粉チーズ、値上がりしてるものね。
むしろここまでよくやってきたと思う。
チーズの値上げの理由
チーズが値上げされる主な理由としては以下のようなものがあります。
・輸入原料の高騰
・燃料価格の上昇
・輸送コストの上昇
チーズの原材料である乳製品は国内でも生産されていますが、
多くは輸入に依存しているのが実情です。
国産ナチュラルチーズの２０２１年度の生産量が約４・５万トンと
過去最高量になりましたが
輸入量は２８万５７６０トン。
これは世界最高輸入量なのだそうです。
４年 連続で世界最大のチーズ輸入国となった日本。
どれだけチーズが好きかよくわかりますね。
近年、世界的に牛乳や乳製品の需要が増加し、
その結果、原材料の価格が高騰しています。
チーズは主に牛・水牛・羊・山羊などの乳を原料として作られているのですが、
当然ながら生き物である以上、餌を与えなければ乳を搾ることはできません。
しかし、餌代の高騰により酪農経営が圧迫され、乳牛の数自体が減っています。
また、当然ですがチーズを製造するためには、
原料となる牛や山羊などの乳を加熱殺菌し、
凝固・型詰・加塩・熟成など、作るチーズの種類に応じた手順で行う必要があります。
燃料も高騰していることから採算が取れない状況になっていると言われています。
また、中国で乳製品の消費が高まり、
牛や山羊などの餌となる穀物を大量に輸入し始めたことや
輸送コストの上昇、さらに、日本の場合は円安の影響もうけています。
いろいろな要因が絡まり合って、
チーズの値段は高騰の一途をたどっています。
国産チーズの生産量が少ないわけ。
日本では、口当たりが良く生乳の風味が楽しめるチーズや
比較的クセのないチーズが好まれる傾向にあり、
多くの生産者がフレッシュタイプやハードタイプ、
白カビタイプを中心にさまざまな種類のチーズを製造しています。
チーズを製造する上で重要なのは、
加温などの温度管理や時間、乳酸発酵の見極め方。
また、チーズを作る際には、分離した後にホエイと言う液体ができます。
このホエイは工業用排水に該当するため、
そのまま廃棄することができない。処理には浄化槽を使用しているが、
処理能力に限界があり、コストもかさんでしまうという。
外国産のチーズの関税は３５パーセントにもかかわらず、
国産チーズよりも安価で売られている。
農水省HPより
これは単純に「消費量が少ない」から。
消費量が少ないと、作る量が少なくなり、作る量が少なくなれば、製品の単価が上ります。
人件費や設備費は、製品を１００個作る場合と、
１０万個作る場合とではさほど大きくは変わりません。
製造量に比例して上昇するのは「原料費だけ」です。
なので「生産量が少ない」と「１個当たりの製造コスト」が高くなります。
じゃあ、たくさん作ればいいのでは?消費量も多いのだし、と思いますよね。
ところがここに資本主義の大きな問題が。
日本で生産されているチーズの多くは「小規模工房」のものが多いのです。
大手メーカーはそのほとんどを輸入原料に頼っています。
これはなぜか。
先ほどの「１個当たりの製造コスト」の問題が降りかかってきます。
つまりは大手が参入して、採算がとれる見込みがない、と言うことになってしまうんですね。
ここら辺は、チーズの消費量が少ない過去のデータではなく、
現在の消費量と合わせて検討してもらいたいところです。
需要と供給の温度差。
チーズの原材料は牛乳が多くを占めています。
牛乳は、地域の農協が各農家から買い取って、
それを必要とする乳業メーカーに販売しています。
その買い取り価格が、飲用向け（いわゆる牛乳になる）が110円/1kgなのに対して、
なぜか、バターやチーズ向けの加工用は80円/1kg。
これは地域により多少の差はあるものの、
加工用乳が安く買い取られることは変わりがありません。
しかも、チーズを作るにはできあがりの量の10倍の牛乳が必要になります。
自分が農家だったら、と考えたら…。
当然飲用向けとして農協に牛乳を売ります。
これがチーズが値上がりした主な理由です。
わたしは家計はになっていませんが、
あまりにも大きく値上げした、とあっては、
そうお気軽に食べたい、と言えなくなってしまいます。
安定した供給を国が後押ししてくれないものかしら…。
牛乳自体は余っているのだし。
今日のヒメちー
ヒメは牛乳もチーズもいただきませんが、
値上げ幅は深刻だと、ままちゃんも言っています。
…。
値上がりした分、食べる量を減らせばいいのでは…とも思いますが。
そんなこと考えてるなんて、
ねぇやんに知れたら大変です。
何も考えてないふりをするのも大変ですよ。
ふう。
あ。
まずいです、誰か来たようです。
もしも日本中の人が食べる量を減らしたら、
生産者さんだって困るじゃないのー、と言ってみる。
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