ネズミの国を守るネコ?アメリカのディズニーランドには野良猫が住んでいる

 

 

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猫のネズミ捕り能力、ネズミの国ディズニーランドにも認められる。

 

猫がネズミ捕りとして多くの功績をあげているのは

古代から続く周知の事実。

古代エジプトでは農耕が発展し、

穀物を荒らすネズミを退治するため、猫が家畜化され、

最終的には神の座にまで上り詰めている。

 

現代でもイギリス首相官邸には「ネズミ捕獲長」がおり、

 

スコットランドでは特産のウイスキー作りには、

猫は欠かせない存在。

 

ミッキーマウスという「ネズミ」がメインの家主であるディズニーランドにも

我らが猫が大活躍する場があるのです。

 

 

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200匹の猫がネズミから来客者を守る。ディズニーランドの英断

 

アメリカ・カリフォルニアのディズニーランドには

約200匹の野良猫が住んでいて、

園内のネズミの駆除に役立っていると言います。

これはただの野良猫が勝手に住み着き、

占拠したのではなく、

すべて避妊去勢手術を施されており、スタッフが面倒を見ているのです。

ミッキーマウスというネズミが主役であるディズニーランドに

猫がいるというのは面白い話です。

 

 ネズミの国に猫がいる理由

1955年の開園以来、米カリフォルニア州アナハイムにある

ディズニーランドには野良猫が住み着いていました。

中には園内で食事をするお客のおこぼれを狙って

住み着いた猫もいることでしょう。

自然と融合したテーマの園内には隠れる場所がそこかしこにあり、

餌となるネズミにもこと欠かない。

いくらネズミの国とは言えど、

本物のネズミに寛大でいるわけにはいかない。

ネズミは、嘔吐や下痢、急性胃腸炎を引き起こすサルモネラ菌や、

風邪のような症状から出血まで起こすレプトスピラ菌、

出血や腎不全、ハンタウイルス肺症候群をもたらすハンタウイルスなどの病原体を媒介します。

これらの病原体は、ネズミの排泄物や尿に触れたり、

それらが含まれるほこりを吸い込んだりすることで

感染する可能性があり、非常に危険です。

ネズミが持つ菌が、噛まれた傷口から入ることによって発症する鼠咬症は、

肺炎や肝炎、胃潰瘍を引き起こす危険性があります。

また、ネズミは食べ物に噛み跡や唾液を残したり、食べ物を汚染したりします。

また、鋭い歯でコードなどを噛み切ることによる電気災害、

電線ケーブルやガス管を噛み切ることによる停電や火災、爆発事故など、

ネズミの国自体の運営に支障をきたすこともあります。

このため、ディズニー側が積極的に猫を受け入れ、保護していたのです。

ディズニーランド側が「ネズミの国だけど、野良猫いるから」。などということを、

公に語ることはありませんが、

実は野良猫たちはディズニーランドのスタッフらによって保護されており、

その栄養管理やワクチン接種などの内部規定まで存在しているのです。

言わば行動自由な飼い猫と変わりがないのです。

 

 

ネズミの国の猫、なぜ公になってしまったか。

 

2001年、ディズニーランドは秘密裏に

動物保護団体ベスト・フレンズ・キャットニッパーズと契約を交わし、

TNRと呼ばれる園内の猫たちを去勢後、

放し飼いにする管理方法をとることにしました。

これによって、猫たちは殺処分を受けることなく、

園内で「堂々と」暮らすことが許されたのです。

ディズニー側もキャットニッパーズも具体的な管理内容については

明らかにしていませんが、

多い時にはおよそ200匹の猫たちが園内に住み着いていたようです。

2007年に動物保護団体との契約が終了すると、

今度は地元の獣医たちの協力を仰ぎながら、

園のスタッフが猫たちの世話をすることになったのです。

現在、園内には餌場やねぐらが設置されており、

ここで猫たちは獣医から蚤の駆除やワクチン接種など、定期的な検診を受けています。

ディズニーランド内に猫がいることが初めて公となったのは、

2010年に『ロサンゼルス・タイムズ』が

この、ネズミの国での取り組みに関する記事を掲載したときのこと。

この記事は猫を世話するディズニースタッフの奮闘振りを紹介した、

非常に愉快な記事だったのですが、

やはりディズニー側は非常に不満だったそうです。

記事の執筆者は、ディズニー側から、

いくつかの動物保護団体から高い評価を得たとしながらも、

できればことを公にはしたくなかったと伝えられた、ということです。

いずれにせよ、それ以来ディズニーランドは猫好きから支持を得ることになるのです。

実際、ネズミの国には、

マリー、ベルリオーズとトゥルーズと言う猫のキャラクターがいます。

なお、現在、アナハイムは 猫が原因とみられる皮膚疾患が確認されたため、

TNR(野良猫を捕獲して去勢・避妊ご元の場所に戻す)と

市民による餌やりは禁止されているそうです。

 

ネズミの国に住む猫。

なんともシュールな出来事ですが、

ここでも猫のネズミ捕りの手腕は発揮されたのですね。

 

 

今日のヒメちー

 

遠い異国のこととは言え、

同胞の活躍を聞くのは喜ばしいことです。

やはり猫の能力は世界中が欲しているということですね。

これはヒメもうかうかしていられません。

日本の猫として、アメリカの猫に負けるわけにはいきません。

ネズミと言うのは、こういうところに潜んでいるもの…。

数千年の猫の歴史がそう感じさせています。

…。

いません。

これはヒメと言う、猫の存在にネズミもおじけづいたということでしょう。

戦わずして勝つ。

完全勝利です。

ネズミって押し入れにいるものなのかなあ…とは思うけれど、

やはり猫の存在は、

ネズミにとっては脅威なのだと思う。

ヒメちーのおかげよね。

 



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