【神だけではなく妖精にも!】黒猫の妖精、ケット・シ―。 | ヒメとまいにち

【神だけではなく妖精にも!】黒猫の妖精、ケット・シ―。

 

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黒猫の妖精、ケット・シ-とは。

 

以前、黒猫の受難のお話をさせていただきました。

 

ひとの都合で神にも悪魔にもなってしまう黒猫。

 

黒猫だって、ただ虐げられていたわけではありません。

アイルランドには古くからケット・シ—と呼ばれる、猫の妖精がいるのです。

日本では黒猫は商売繁盛のお守りであったりと、

猫の妖精 ケットシ―

古くから活躍してきましたが、

海外でも古くから黒猫の存在は確認されており、ケルト神話や北欧神話にも登場します。

ケット・シー (Cait Sith)は、アイルランドの伝説に登場する妖精猫のこと。

ケット=猫、シー=妖精。

ケット・シーとはどのような妖精なのでしょうか。

【ケット・シーの特徴】
・黒猫
・犬ほどの大きさ
・胸に白い斑点
・人語が話せる
・時には衣服を着ている
・時には二本足で立ち上がる
・独自のネットワークと王国を持っている

ファイナルファンタジーにもケットシーが出てきます。

猫の妖精 ケットシ―

ファイナルファンタジー7より

 

伝承に見るケット・シー は、

いわゆる一般的な猫と変わらない姿で人間の家庭に入り込んでいるといいます。

猫の妖精 ケットシ―

そしてその正体を悟らせることはしません。

しかし王族のケット・シーであれば、

耳をすこし傷つけると、人語で罵倒を浴びせ、

それまでに散々見てきた飼い主たちの秘密や悪事を上げ連ねるといいます。

さらにそれ以上怒らせると、確実に復讐をされてしまいます。

命さえ取られてしまいますから、

絶対に機嫌を損ねるようなことをしてはいけません。

これだけを聞くと現代の飼い猫と変わらないのでは…。

いつだって私たち猫飼いは、

猫の機嫌を損ねないよう、細心の注意を払って生活しています。

なんてったって、猫ファーストですから。

 

 

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ケット・シーによる猫集会の内容はさまざま

 

まずはいくつかある伝説のなかで、ケット・シーの集会の様子と、

彼らの恐ろしさがわかる物語をご紹介します。

 

 猫の王の会議

嫉みによりいとこの商人に目をくりぬかれたある商人が、

果樹園の木に登って一夜を過ごしていたところ、たくさんの猫たちの声が聞こえてきた。

それは猫の王が主催する会議で、王は部下たちから、

眼病に効く井戸、病気の王女に効く薬草、

よい井戸が掘れる場所などの報告を受けていた。

これを聞いた商人は、猫たちの情報を生かして人々を救い、その地方の市長になった。

一方、それを羨んだいとこの商人は果樹園に向かったものの、

猫の王に見つかり殺されてしまう。

これは、世界中に流布する「2人の旅人」という物語のバリエーションのひとつです。

ちなみにこの猫の会議の日は、5月1日に行われる誕生祭の前夜でした。

ケルトでは夏の始まりを告げるベルテネ祭が行われる日の前後は、

古来より怪異が起こる時期とされていたようです。

猫の妖精 ケットシ―

猫の妖精 ケットシ―

 

 猫の王の裁定

ある牧夫 が、家畜の餌を茹でる仕事をしていたが、

餌の入った鍋をあさる猫 を見つけ、棒きれで殴りつけた。

しばらくすると、その猫がたくさんの猫を引きつれて戻り、輪になって話しはじめた。

そこにひときわ大きな猫がやってきて、中央に陣取ると殴られた猫の話を聞いた。

すると大きな猫は、殴られた猫をぽんと叩いて、

そのまま他の猫たちを連れて出ていった。

牧夫に復讐に行ったのかと思いきや、そこで解散。

これは、アメリカの民俗学者、

ヘンリー・グラッシーの著書『アイルランドの民話』に掲載されているお話です。

この猫の王様は、男の仕事の邪魔をしたことに対して、

部下の猫が殴られてもしょうがないと判断したのでしょう。

おそらく理不尽な理由で殴られていたら、

王は男を引き裂いていたに違いありませんね。

 

 

義理堅いケット・シーの恩返し

 

もちろん彼らは恐いばかりではありません。

ほんとうは、心を許した主人や、親切な人には恩に報いる、義理堅い猫たちなのです。

 ファザー・ガッドの屋敷

人語を喋る猫、ファザー・ガッドとその一族は、

ある地方に深刻な被害を与えていた鼠の大群を駆除したことから、

大きな屋敷を与えられて幸せな暮らしをしていた。

そこの使用人になったリジーナという少女の働きっぷりは素晴らしく、

どんな猫たちにも優しくしたことから、彼女は猫たちに気に入られた。

しばらくして、人のいない生活に淋しくなったリジーナは暇を貰うことになり

ファザー・ガッドは淋しがりながらも褒美を与える。

その褒美とは、まばゆく輝く肌と服、額に美しく輝く星、

そしてポケットからは毎日12枚の金貨が湧き出るというものだった。

やがてリジーナの美しさは評判になり、王子との結婚の日取りまで決まる。

だがリジーナは嫉妬した母と姉によって納屋に閉じ込められてしまった。

姉はリジーナになりすまして王子と結婚しようと目論んだが、

しかしファザー・ガッドたちによって偽物であることが曝かれ、

リジーナは無事に王子と結婚ができた。

この話はイタリア語圏に伝わるもので、

アンドリュー・ラング(1844~1912年)の『べにいろの童話集』に掲載されています。

そして、どことなくイソップ寓話の「金の斧」や、

グリムなどの「シンデレラ」に似た要素を含んでいます。

他にも義理堅い猫の話は、

お腹を空かせた3匹の猫を救った糸を紡ぐおばあさんが、

猫から銀貨を貰うといった、日本の「鶴の恩返し」を思わせる物語などがあります。

 

 

ケット・シー伝説がアイルランドに広まった理由は?

 

これまで紹介してきたように、ケット・シーや

それに類する猫の伝説は数多く残っています。

猫の妖精 ケットシ―

天野こずえ『ARIA』より

 

アイルランドのロスコモン州やミース州には、

神聖な塚に住む猫の王の伝説が存在していますし、

また同国出身の作家、オスカー・ワイルドの母、ジェーン・ワイルドが

「詩人と猫の王イルサン」という物語を伝えているなど、

その伝説と継承はさまざまです。

アイルランドやスコットランドを中心に広まった理由としては、

以下のようなことが考えられています。

・猫の流入が比較的早かった
・猫が神的、魔的な存在として扱われていた

これらの地域で勢力を誇ったケルト人、

あるいはそれに類する人々は万物すべてに神性を認めていた。

当然猫も神秘的な力を持つものとされ、さまざまな伝承が残されている。

万物すべてに神聖を認めるというのは、

日本の「八百万の神」の文化と似ていますね。

犬の妖精クー・シーが妖精の家畜として

外見以外は通常の犬に近い性質を持つのに対して、

ケット・シーは人語をしゃべり二本足で歩く上

どうやら王制を布いて生活しているらしいことがわかる。

また二カ国の言葉を操る者も居て高等な教育水準だということがうかがえる。

そこには、ねこへの尊敬の念と、

深い愛が感じられます。

 

その容貌から、不吉だ、と忌み嫌われる黒猫。

ところ変われば、妖精として扱われる。

黒猫の妖精「ケット・シー」についての簡単なご紹介でした。

なんだか猫たちにはこれまで以上に、優しく接したくなりますね。

 

 

今日のヒメちー

 

我は猫王・ヒメちーなり。

よきに計らえ。

猫の妖精 ケットシ―

ねぇやん
ねぇやん

きゃー。

王様、素敵ー!

握手してください。

え…。

王様って握手するんですかね…。

猫の妖精 ケットシ―

えっと、えっと…。

よきに計らってもらえないでしょうか…。

猫の妖精 ケットシ―

ヒメちー、王様業も大変ねー。

 

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