【殺処分ゼロの定義とは】長崎市、猫の「殺処分」ゼロに。ミルクボランティアなどが功を奏す。 | ヒメとまいにち

【殺処分ゼロの定義とは】長崎市、猫の「殺処分」ゼロに。ミルクボランティアなどが功を奏す。

殺処分ゼロ 定義 からくり 本当の意味での殺処分ゼロ

 

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殺処分ゼロの定義とは

 

犬、猫の「殺処分ゼロ」とは、動物愛護センターに持ち込まれる犬のうち、

愛護センターの獣医師の診断でもう助からないと判断され、

安楽死させられたり、センター内で病死してしまったりした犬、猫を除く

殺処分対象の犬、猫をすべて引き取り、

いわゆるガス室を使った無差別的な処分を止めることと定義されています。

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東京都、熊本市、横浜市、札幌市、旭川市、神奈川県動物愛護センター、

奈良市、兵庫県尼崎市などが、殺処分ゼロを実現している自治体です。

長崎市は2024年度の市動物愛護管理センターによる猫の殺処分数が、

初めてゼロになるとの見通しを発表しました。

猫にとって「住みやすい町」とされる長崎市。

気候が温暖で斜面地が多く車の通らない路地が多いことが一因と考えられており、

野良猫への無責任なエサやりによる繁殖で猫の殺処分が多い状態が続いていました。

市の発表によりますと、長崎市動物愛護センターで殺処分された猫は2003年には4047匹。

2009年〜2017年までは9年連続で全国ワースト1位となり、

その後もワースト3位以内が続いていました。

センターでの殺処分の多くが離乳前の子猫で、

2〜3時間おきの授乳や排泄ケアなどが必要なため公的な施設では対応できず

殺処分の対象となっていました。

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この現状に対応するため、市では民間と連携し

自宅などで一定期間預かってミルクや健康管理などを担い、

センターに返す「ミルクボランティア制度」を始めました。

この制度が殺処分数の減少につながった、とのことですが、

同センターはけがをして自力で生活できないなどの猫を収容し、

収容可能数を超えた場合などは、殺処分している、と公表しています。

え?殺処分、ゼロじゃないの?

 

 

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殺処分ゼロのからくり

 

殺処分ゼロを掲げている自治体も増えてきましたが、

「殺処分ゼロ」には実はからくりがあって、

「引取り拒否」+「譲渡促進」=「殺処分ゼロ」という方程式を用います。

譲渡が難しい犬、猫は引き取り拒否で、殺処分ゼロって、これは当たり前。

キレイ事だけをならべた机上の空論なのです。

引き取りを拒否された犬、猫はどこに行ってしまうのでしょう。

また、この「殺処分」には、病気やけがなどの治癒が期待できず、

安楽死させたものは含みません。

「動物福祉の観点から行ったもの及び引取り収容後死亡したものを除く」。

この現状で「殺処分ゼロ達成!」というのはズルい感じはしますが、

この区別はすべきだと思います。

何が何でも生かすといった政策は反対です。

大病等で安楽殺が最善の選択になる動物もいます。

生きることがただ苦しみである場合もそれを安楽殺しないことは

動物福祉に反することだと思います。

「もっと生きてたい」と、犬や猫が望んでいるかどうか、

わたしたち人間にはわかりません。

「生」と言うものの意味を考えたとき、

体の自由は一切利かず、絶えず苦痛にさいなまれてる状況が最善だとは思えないのです。

 

 

野良犬、野良猫はどこからやってくるか。

 

犬も猫も元は野生下で暮らし、ひとに飼われているものではありませんでした。

長い歴史の中でひとと暮らすことを選択し、

飼い犬、飼い猫、ペットと言う称号を得たのです。

 

犬は、狂犬病蔓延防止策の観点から

野に住む野生の犬はいなくなりましたが、

猫は一度もひとに飼われたことのない個体の子孫がおり、

「ノネコ」と呼ばれ「野良猫」とは区分されています。

 

では、野良猫等はどこから来ているのでしょうか。

無責任に野良猫にエサを与えている人、

避妊、去勢手術もせず、野良か飼い猫か判断が難しいような飼育をしている人が

野良猫を生み出しているのです。

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野良猫を増やさないため室内飼養を推奨、努力義務化しています。

無責任なエサやりを辞め、TNRや地域猫活動を進めています。

不妊化されていない状態が続けば毎年何回も子猫を生み、

その子猫たちが可哀想な運命になります。

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過去、日本の野良犬、野良猫に対する福祉は殺処分でした。

殺処分された猫のほとんどが、野良猫等であることは想像できますよね。

また、不適切な飼育により、飼い猫が望まぬ妊娠、

出産をした場合の、飼い主による持ち込みも。

行政の目に触れず、殺処分数にカウントされることなく亡くなっている猫も多いでしょう。

それはその猫が存在していたという事実もなくすことです。

ちなみに殺処分数断トツの国はアメリカです。

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ペット産業が活発ということは、つまりそういうことです。

アメリカでは保護活動も盛んにおこなわれていますが、

望まぬ妊娠による子猫の持ち込みや、遺棄も数多く行われているのです。

TNR、適切な飼育の仕方は未来の失われる命を抑えることができるのです。

 

 

今日のヒメちー

 

本当の意味での殺処分ゼロ。

これは難しい問題だということは分かっています。

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ヒメとて元は野良猫。

もしかしたら殺処分の対象になっていたかもしれません。

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保健所にすら持ち込まれず、

人知れずこの世を去り、「猫」と言うのはもちろん、

「野良猫」としてすらカウントされなかったのかもしれないのです。

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引き取りを拒否しての「殺処分ゼロ」を掲げ

なにが動物福祉でしょうかね。

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本当は、ひとに飼われず、ただそこにいたい同胞もいるでしょう。

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野良猫が自由を手に入れる日は来ないのでしょうか。

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自由って何でしょうね。

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正直ねぇやんも、何が猫にとっての自由かわからない。

外にいたい、一人で生きたいという自由もあるし、

誰かに飼われたいという自由もあるよね。

でもこれだけは言える。

TNRを進めることで、不幸な死に方をする猫が、

少しでも減る。そう信じてる。

 

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