「ボブという名の猫」のボブ 交通事故死か?
「ボブという名のストリート・キャット」という本で世界的に有名になり、
映画にも出演したロンドンのオス猫「ボブ」が15日に死亡した。
飼い主で作家のジェイムズ・ボウエンさんと出版社が16日、
フェイスブックの公式ページで発表した。
ジェイムズさん自身は正式には発表していないが、
イギリスタブロイド紙などによると、
ボブの死因は交通事故死であったと言う。
車に轢かれたであろう、損傷したボブの遺体を
通りかかった住人が通報したのだと言う。
ボブは毎日、外へ散歩に出かけるのが日課だったと言う。
ボブは「少なくとも14歳」だった。
少なくとも、と言うのは、ボブは野良猫出身のため、あくまで推定年齢だから。
野良状態でけがをしていた茶トラの雄猫と出会い、面倒を見始めた。
この時、ボブはすでに成猫。
なけなしのお金で動物病院に連れて行き、治療をし、
何度かは追い出してみたものの、
ボブは、アパートの玄関の前で、ジェイムズさんの帰りを待つようになった。
初めは仕方なしに家にいれた元野良猫だったが、
「ボブ」と名づけたその猫は、
ジェイムズさんに「毎朝起き上がる理由」を与えてくれたという。
ホームレス支援雑誌「ビッグ・イシュー」を道端で売ったり、
ロンドン中心部のコヴェント・ガーデンなどで
ギターの弾き語りをしたりして生活していたジェイムズさんは、
どこにでもボブを連れて行くようになった。
物おじせず、ジェイムズさんの肩に乗り、道行く人に愛嬌を振りまくボブ。
1人と1匹のコンビは人気者になった。
ジェイムズさんは自分とボブの経験について、2012年に
「A Street Cat Named Bob: And How He Saved My Life」
(ボブという名のストリートキャット 彼がどうやって僕の命を助けてくれたか)を発表。
さらに続編など5作を出版した。
「ボブ」のシリーズは40以上の言葉に翻訳されて、世界中で愛されている。
ボブという名のストリート・キャット / ジェームズ・ボーエン 【本】
ボブがくれた世界 ぼくらの小さな冒険 ・ボブがくれた世界 ぼくらの小さな冒険
2016年に映画「ボブという名の猫」にもなり、ボブとしてボブ自身が出演した。
★BD/ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(Blu-ray) (通常版)/洋画/PCXE-50801
わたし、本や映画より先に、
「世界仰天ニュース」で取り上げられて知ったのね。
再現ドラマも、「ボブ」本人が演じていたそうなんだけれど、
フレンドリーで、ものすごく頭のいい猫だった。
もしも日本での出来事だったら、絶対に会いに行って、
ボブとツーショットを取らせてもらったに違いない。
第2作「A Gift from Bob」(邦題「ボブがくれた世界」)も映画化され、
2020年後半に公開予定。これにもボブ自身が出演している。
ジェイムズさんはフェイスブックで、ボブが自分の回復を助けてくれたと感謝する。
「相棒でいてくれた以上に、はるかにたくさんのものを僕にくれた。
ボブがそばにいてくれたおかげで、自分が見失っていた方向性や目的を再発見できた」
とジェイムズさんは書いた。
「ボブは本当に大勢の人に会って、何百万人もの人生にかかわった。
ボブみたいな猫は今までいなかったし、これからもいない。
自分の人生の光が消えてしまったみたいだ。ボブのことは決して忘れない」
猫は、生きてたくさんの幸せをわたしたちにくれる。
いなくなってからも、ずっと、心の中にいて、
たくさんの幸せをわたしたちにくれる。
ボブが虹の橋を渡って、いつかまた、
ジェイムズさんの下に、やってくることを願っています。
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