神社にもいた!狛犬ならぬ狛猫
神社にいる動物の像と言えば狛犬。
犬以外のものがいるなんて思ってもみなかった。
狛犬(こまいぬ)とは、獅子や犬に似た日本の獣で、想像上の生物とされる。
像として神社や寺院の入口の両脇、あるいは本殿・本堂の正面左右などに一対で向き合う形、または守るべき寺社に背を向け、参拝者と正対する形で置かれる事が多く、
またその際には無角の獅子と有角の狛犬とが一対とされる。飛鳥時代に日本に伝わった当初は獅子で、左右の姿に差異はなかったが、
平安時代になってそれぞれ異なる外見を持つ獅子と狛犬の像が対で置かれるようになり、
狭義には後者のみを「狛犬」と称すが、現在では両者を併せて狛犬と呼ぶのが一般化している。wikipediaより
wikipediaには、想像上の生き物、とされているけれど、
「犬」と付いてるし、犬よね。
時々険しい顔の子がいるけど。
ところが、京都にお住いの坂田さんから、
「京都には狛猫が居る」との情報が。
京都府・金刀比羅神社(こんぴらじんじゃ)
調べてみると、京都府京丹後市峰山町の金刀比羅神社の境内社にある
木島神社・猿田彦神社に鎮座している一対の猫の石像があると言う。
「金刀比羅神社石造狛猫」の名称で、
丹後ちりめんの主要産地として繁栄した峰山町では、
蚕や繭、種紙を食い荒らすネズミを追い散らし
農民と共に戦う猫を大事にしていたそうです。
2020年9月1日には、京丹後市の文化財指定を受けています。
狛猫を擁する金刀比羅神社は、
日本遺産『300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊』の
構成文化財のひとつにも認定されていて、
イギリスの働く猫にも負けないほどの、「働く猫」だったわけですね。
![木島神社の狛猫(阿と吽)](https://i0.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2021/09/9a046efd877e40523e68783b2a664035.jpg?resize=500%2C332&ssl=1)
wikipediaより
阿形の親子猫の石像は1832年に、
吽形の猫は少し遅れて1846年に奉納されたそうです。
新潟県・南部神社(なんぶじんじゃ)
また、新潟、長岡市にも同じように、
養蚕が盛んだったため、ネズミを捕る猫をあがめた神社があります。
この子も働く猫。
しかも猫又。
猫又と言えば、日本の民間伝承や怪談などに登場する猫の妖怪のことで、
「人を食い殺す化け猫」とか、
「猫が長生きすると尻尾が二股になって猫又になる」などの言い伝えも。
南部神社にある石像の名は「新田猫」と言い、
「猫又権現」と言われているが、
決して、猫の妖怪をまつる神社ではなかった…。
猫又と言っても、妖怪じゃない子もいるのかしらね…。
この神社には県内外から猫好きさんが参拝に訪れるそうです。
熊本県・生善院(しょうぜんいん)
生善院は、 寺に残る伝説から、「猫寺」の通称で知られ、
山門脇には、狛犬ならぬ「狛猫」が置かれています。
![千光山生善院と化け猫騒動](https://i2.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2021/09/eb22bf7a906b7f73af3d68cd620dade7-3.jpg?resize=500%2C328&ssl=1)
熊本県観光連盟HPより
1625年建立の観音堂は、国の重要文化財に指定されています。
観音堂内の須弥壇嵌板にも猫が彫刻されています。
![千光山生善院と化け猫騒動](https://i1.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2021/09/66c19942ab4ba346fdb64ccc04cde373-10.jpg?resize=500%2C331&ssl=1)
熊本県観光連盟HPより
京都、新潟の働く猫とは違って、
こちらは化け猫となった猫を鎮魂させるために作られたもの。
![千光山生善院と化け猫騒動](https://i2.wp.com/mainichihime.com/wp-content/uploads/2021/09/44d29d2792be3bad9a9ed98c7bbb20d6-4.jpg?resize=500%2C354&ssl=1)
熊本県観光連盟HPより
かつてこの地にあった普門寺の住持・盛誉法印は、
天正10年(1582年)3月16日、
相良氏より無実の罪によって殺され、寺にも火をかけられた。
息子の死を恨んだ法印の母・玖月善女は、相良氏を呪い、
断食して市房神社で37日間の咀呪を成し、
自身の指を噛み切って神像に血を塗り、
愛猫の黒猫「玉垂」にも因果を含めて自分の生血をすすらせ復讐を誓い、
猫とともに淵に身を投げて死んだ。
その後、相良氏が化け猫に悩まされるようになり、
盛誉親子らの霊を鎮めるため、普門寺跡に建てられたのが生善院だという。
藩では盛誉法印の命日3月16日に藩民に寺への参詣を命じ、
藩主自らも参詣したので、祟りは止んだと伝えられています。
今日のヒメちー
ヒメちー、何してるの?
狛猫のモデルです。
このくらいの向きですかね?
ヒメは横顔には自信があります。
えーっと…。
うん、いつかモデルのお話が来るといいね。
怖い顔なら得意だから、魔よけとか、向いてるかもよ。
コメント
神の使いに失礼ですが、どこか愛嬌があって可愛いと感じてしまいました(*´ω`*)
狛猫が鎮座している事情も守護、鎮魂と、本当にそれぞれですね(*´ω`*)
ウサギとかもあるみたいですね(^^♪
うさぎと、鳥、牛などがあるとコメントで教えていただきました。
猫の場合は理由があって建造されてますね、人が猫を敬う言い姿勢です(*´ω`*)
だって狛犬ってちょっと怖くって(^^;)