英国史に残る猫たちと現在でも愛されてる姿。

 

 

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英国史に残る猫たち

 

イギリスで愛され、公務員として働く猫を紹介させていただきましたが、

 

 

官邸猫のみならず、英国の著名な人々に愛されたことで、

現代にも様々な形でその名を残す猫たちがいます。

 

 チャーチルのジョック

“歴史上で最も偉大なイギリス人”と国民から愛されてきた、ウィンストン・チャーチル。

第二次世界大戦でイギリスを勝利に導いた首相ですが、

熱烈な愛猫家としても知られています。

晩年まで暮らしていたチャートウェル・ハウスは政府に寄付され、

一般公開されていますが、彼がその家を譲り渡すときにある条件を付けました。

彼が残した条件は「常にマーマレード・キャット(オレンジ色の猫)を住民として飼い、

必ずジョックと言う名前を付けること」でした。

1940~45年、1951~55年に英国首相として活躍したウィンストン・チャーチルは、

首相官邸にネルソンと呼ばれる愛猫を住まわせており、

官邸別館にはスモーキーという猫もいた。

だが、チャーチルと家族にとりわけ愛されたのが、

チャーチルが88歳の誕生日に、秘書官の一人ジョン・ジョック・コルビルからもらった猫。

送り主の名を取ってジョックと名付けられたその猫は、

マーマレードやジンジャーなどと呼ばれる茶トラ系で、胸と足元は白かった。

日本で言うと、茶白猫と呼ばれますね。

ジョックはチャーチルが1924年から住んでいた

ケント州のカントリー・ハウス、チャートウェル・ハウスで暮らすようになる。

チャーチルが1965年に死去し、

チャートウェル・ハウスは歴史的建築物の保護団体「ナショナル・トラスト」が管理することになった。

ジョックがこれからもずっとチャートウェルで暮らせるよう

チャーチルと遺族の希望があったことから、

ジャックはトラストのスタッフの世話を受けながら、

その後も10年間この邸宅に住んだと言う事です。

更にジョックの死後、チャーチルの遺族の希望で2代目ジョックが邸宅に住むことに。

この慣習は今も続けられ、現在のジョックは6代目。

ジョック ナショナルトラスト出典

ロンドン南部の動物保護施設「クロイドン・アニマル・サマリタンズ」出身で、

代々のジョック同様、胸元と足の白い茶トラのいたずらっ子だという。

チャートウェル・ハウスの入り口で日向ぼっこをする6代目ジョック

出典:ナショナルトラスト

 

 サミュエル・ジョンソンのホッジ

猫を愛するのは、政治家ばかりとは限らない。

ロンドンの中心部、フリート・ストリートに近い小さなスクエアの一角に、

黒い猫の銅像が建っています。

ドクター・ジョンソンズ・ハウス

これは 「ロンドンに飽きた者は人生に飽きた者だ」の言葉で知られる、

「英語辞典」の編集者サミュエル・ジョンソンの愛猫ホッジ。

銅像が見つめるのはかつてのジョンソンの自宅で、

現在「ドクター・ジョンソンズ・ハウス」という博物館になり、

一般公開されている建物。

ジョンソンは独力では無理と言われながらも、9年で辞書を完成させたが、

その傍らには常に忠実な愛猫ホッジがいたという。

伝記作家ジェームズ・ボズウェルの「サミュエル・ジョンソン伝」には、

ジョンソンは何匹も飼っていた猫の中でも特にホッジを愛し、

ホッジが死の間際に苦しんでいたとき、

痛み止めの薬であるセイヨウカノコソウを買いに走ったと記されているそうです。

 

 ディック・ウィッティントンの猫

最後に紹介するのは、

英国人なら誰もが知っている童話に出てくる架空の猫。

グロスタシャーの商人から、ロンドン市長になった

リチャード・ウィッティントンをモデルにした17世紀の童話、

「ディック・ウィッティントンとねこ」は、

今でも家族向けの芝居などで人気の高い、

立身出世の物語ですが、この話の中にも、猫が登場します。

「ディック・ウィッティントンとねこ」は、

ロンドンで一旗揚げようと地方から出て来たウィッティントンが、

困難にくじけて故郷へ帰ろうとすると、

ロンドン東部ボウ教会の鐘の音が

「ディック・ウィッティントン、ロンドンの市長さん」と鳴ったように聞こえ、気を取り直す。

一文無しのウィッティントンには相棒の猫しかいなかったが、

この猫の見事なネズミの捕りっぷりを偶然見ていた外国の王様が、

自分の宮殿でネズミを捕らせようと大金を払って猫を買い取ったことから、

ウィッティントンは政界へ進むきっかけをつかむ。

wikipedhiaより

童話にはいくつか展開の異なるパターンがあります。

猫を売っちゃうとか、どうなの?とも思えなくはないのですが、

ウィッティントンがボウ教会の鐘の音を聞いたと言われる場所には、

猫の像が載ったウィッティントン・ストーンが設置されています。

イギリス人の猫愛っぷりはすごいものがありますね。

これは世界各国の猫好きは見習わなくては。

 

 

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今日のヒメちー。

 

ねぇやんも、イギリスの人を見習って、

ヒメを大事にしてはいかがですか?

えー、十分大事にしてると思うけどなー。

まだ足りない?

じゃあ、これでどう?

…大事の方向が違う気がします…。

人と密接な関係である、猫たち。

どんな形であれ、大事にして行かなくては。

銅像は…建てられないかもしれないけど。

 

  

 

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