「犬にかまれる事故」は年5000件発生の怖さ。飼い主は「うちの子は大丈夫」という過信は捨てること | ヒメとまいにち

「犬にかまれる事故」は年5000件発生の怖さ。飼い主は「うちの子は大丈夫」という過信は捨てること

 

犬が人を噛む事故は年間5千件 賠償金 殺処分

 

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12人ケガ「犬にかまれる事故」は年5000件発生の怖さ

 

2月7日、群馬県伊勢崎市の公園で、

子どもから大人まで合わせて12人が次々に犬に襲われ、

ケガをするという咬傷(こうしょう)事故が起こりました。

犬が人を噛む事故は年間5千件 賠償金 殺処分

報道によると、咬んだ犬は2歳の四国犬で、

体高約60センチ、体長約130センチのオス。

「事故を起こした犬は、四国犬の標準的な大きさよりもかなり大きく

襲われた人はかなりの恐怖を感じたのではないか」と言います。

あたりかまわず襲いまわっていたと見られ、

人ばかりでなく小型犬も襲われたとされています。

この四国犬は人だけでなく、散歩中のトイプードルも襲い、

かまれたトイプードルは、残念なことに

噛まれたことが原因で亡くなったと言います。

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犬は、駆けつけた動物愛護センターの職員に路上で確保されました。

 

 取材を受けた飼い主の言い分

報道では、取材を受けた飼い主は

「(自宅の)塀も高いし、絶対逃げ出せない状態だと思っていた」

「なつっこい犬で、人間に対して咬むということはありえない」と話しています。

しかし、飼っている7匹のうち3匹の狂犬病予防接種・登録は10年前、

あとの4匹は接種も登録もなされていない状態だったと言い、

飼育管理がずさんだった可能性も否めません。

 

 

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過信が産んだ事故。犬による咬傷(こうしょう)事故は年5000件

 

犬は、約1万2000年前から人間とともに暮らしてきた素晴らしいパートナーです。

しかし、残念ながら犬による咬傷事故もたびたび起こっており、

今回の事故のように飼い主の過信から起きた事故も少なくありません。

環境省の統計資料「動物愛護管理行政事務提要(令和5年度版)」によると、

2022年度の犬による咬傷事故は年間4923件あり、

そのうち公共の場での発生が3019件でした。

実際にはもっと多くの事故が起きていることが予想されます。

犬にかまれたことがトラウマで、

何年たっても犬が怖い、と言う方も少なからずおいでのことでしょう。

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実はうちのままちゃんも子供の頃に、

犬に追いかけられ、噛まれたことがあり、大きな犬は苦手です。

わたしは「飼い主のいないワンちゃんには近づかないように」と言われ、育ちました。

 

 「四国犬」とはどんな犬か?

四国犬は、四国地方に古くからいる歴史のある犬で、

日本の土着犬として1937年に国の天然記念物に指定されています。

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主に猟犬として使われることが多く、

ニホンオオカミと交配させ、猟犬としての資質を高めた、

との伝承もあり、非常に攻撃的な性格だと言われています。

「オオカミによく似ている野性味あふれる犬。

飼い主に忠実で、勇敢な性格。

群れ(飼い主)やテリトリーを守る傾向が強く、知らない人は苦手」。

警戒心や闘争心から攻撃的になることがあるため、

散歩の際には、他の人や犬との接触に十分注意し、

飼い主がしっかりとコントロールしなければなりません。

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現在、日本では県や市の条例で、

人に危害を加える恐れがある犬や、

咬傷事故を起こすと重大な問題になる可能性がある犬などを

「特定犬」と定めています。

札幌市、茨城県、水戸市、佐賀県が「特定犬」制度を導入していて、

飼育には遵守事項が設けられています。

例えば、茨城県の遵守事項には、

犬が脱走しないように上下四方が囲まれている・十分な強度を持っている・

人に危害を加えられない構造になっている檻の中で飼育することや、

見やすい場所に特定犬の標識を貼ることなどが明記されています。

「特定犬」の飼い主は、

一般的な小型犬や中型犬よりも高い管理能力や危機意識が求められます。

今回の事故でも犬の大きさや犬種の特性、

必要な飼育環境を考慮し、脱走しないように

しっかりと飼育管理する必要があったといえるでしょう。

 

 「うちの子は大丈夫」と過信しない

被害者が、犬に攻撃を加えたなど、

被害者に過失がない限り「自分の責任ではない。犬が勝手にしたことだ」は通用しません。

飼い主は「逃げ出す可能性」「襲ってしまう可能性」を考えて、

できる限りの対策をしておく必要があります。

 

 犬が脱走する理由はさまざま

犬が脱走する理由には、獲物を見つけると追いかける習性、

好奇心、運動不足などによるストレス、大きな音によるパニックなどが考えられ、

「よじ登る」「飛び越える」「掘る」「かじる」など、

さまざまな方法を駆使して、脱走を試みる可能性があります。

まずは、飼育環境を見直して、脱走のリスクを減らさなければなりません。

また、散歩中も首輪が抜けないように、

ハーネスと併用するなど注意が必要です。

飼い主に求められるのは「うちの子にも起こりうること」という危機意識を持ちながら、

しっかりと飼育管理する。

それができて初めて愛犬家といえるのではないでしょうか。

 

 

ペットの犬が人を噛んだ。賠償は?

 

民法第718条によると、ペットが第三者に損害を負わせた場合、

原則として飼い主がその損害を賠償する責任を負います。

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「相当の注意」をもってペットの管理をしていたことを飼い主が証明できなければ、

飼い主はペットの管理に関しての厳しい責任を問われます。

当事者間で円満に解決することはかなり難しく、

訴訟で激しく争われる場合も少なくありません。

数千万円の賠償が求められる重大事故では、

被害者だけでなく、飼い主の人生も変わってしまうのです。

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事故の大きさによっては、

愛犬を殺処分せざるを得ない状況になることもあります。

咬傷事故は皆が不幸になることを、肝に銘じる必要があります。

 

こういう事故が起きて、いつも思うことは、

「犬は悪くない。飼い主が悪い」ですが、

事故が報道されても、飼い方を改めることができない飼い主が多くいます。

ひとの社会で、犬が暮らすには、

ひとの社会のルールが適用されます。

犬の幸せのためにも人が気をつけなければならないと思います。

 

 

今日のヒメちー

 

ひとを噛むのは犬だけではありません。

犬が人を噛む事故は年間5千件 賠償金 殺処分

こうして…猫も…

がぶがぶがぶ

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ガッツリ噛んでますよー。

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ままちゃんの手は噛み心地がよいのです。

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うがー。

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ヒメちーはよく噛む猫。

家族間だから、噛まれた、痛い、で済みますが、

これがよその人であれば、猫とは言え重大な問題でしょう。

わたしたちペット飼いは

小さいけれど、「強靭な牙を持つ動物」を飼っているのだ、と

常に心に止めておかねばならないのです。

 

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コメント

  1. 本当にその通りですよね。
    犬の運動能力を甘く見てはいけない。
    絶対なんてない。そして犬は大事な家族であると同時に人間ではない。人間の型にははまらないということも強く認識しないと。

    報道も危険だと煽るばかりでなくこういったことをもっとしっかり伝えていくべき。

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