【ペットは命か荷物か】飛行機へのペット搭乗。ペットは貨物ではなく手荷物が正しいのか。 | ヒメとまいにち

【ペットは命か荷物か】飛行機へのペット搭乗。ペットは貨物ではなく手荷物が正しいのか。

 

飛行機 ペット 手荷物 貨物室 ペットと一緒に飛行機

 

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笠井信輔アナの「ペットを客室同乗」提案が物議

 

成田空港での日本航空と海上保安庁の航空機が2日に炎上した事故で、

フリーアナウンサーの笠井信輔(60)が自身のSNSで発した意見を発端に、

ネット上で議論が広げられている。

笠井氏がしたのはペットを貨物室ではなく、機内持ち込みに、という提案だ。

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2日に起きた事故では日航機の乗客、乗員379人全員が脱出。

ただ、手荷物として貨物室に預けられたペットは救出できなかった。

笠井氏はインスタグラムやブログで、

今回の事故で貨物室に預けられた2匹のペットが救出できなかったため、

海外の航空会社を例に出し「始発便の最後列・数列のみ」など

限定的な条件を定めた上で、日本でも検討できないかと訴えた。

JALでは、国内線 ペットとおでかけサービス(ご搭乗サポート)と言うサービスがある。

今回の事故機に搭乗した方もこのサービスを利用したものと思われる。

 

ANAでも同じようにペットサポートサービスがある。

搭乗に関する手続きや、条件などが細かく定められ、

『私は、貴社航空便によるペットの手荷物輸送に当たり、
当該輸送中に発生したペットの死傷及び疾患等について、
貴社に一切の責任を問わないことに同意致します。』

と言う同意書にサインをしてペットを預ける。

クリックで大きくなります。ぜひご覧になってください。

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ANA公式HPより

 

ペットが預けられる貨物室内は客室内と同じ温度・湿度ではあるが、

気温や反射熱の影響を受けて高温になることもある。

また気圧に関しては0.8気圧(2,000mの山頂と同程度)となるため

上昇中、下降中の気圧の変化で耳の機能などに悪影響が出る場合がある。

パグ、チン、ボストンテリア、ブルドッグ・フレンチブルドッグなど

いわゆる短鼻犬・短頭犬は持ち込めないことから言っても

劣悪な環境であることは分かる。

このことに梅宮アンナさんは

「恐ろしい誓約書を書かされてしまう…人間と同じ扱いを」

「生き物が人間と同じ扱いになってくれる事をずーと望んでいるひとりです。」と

発言し、さらに物議は加速。

愛猫家のメンタリストDaiGo氏はX(旧ツイッター)で

「そもそもペットを貨物室に預けなければいけない決まりにしている

日本の航空会社が終わってる」と指摘。

こういう時に絶対出てくるのが、「海外では」と言う意見。

海外では多くの航空会社がペットを客室同乗できるが、

いずれも緊急時については明記していないことが多いのだそう。

訴訟社会なのに不意儀。

これは飼い主の側が、一定の常識をもって、

ペットを飛行機にのせているからではないか。

 

 

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ペットは搭乗者?手荷物?

 

国内では初、今月15日から、

全路線で客室にペットを同伴できるサービス、「FLY WITH PET !」を始める

北九州の航空会社「スターフライヤー」も、

「脱出の際にはペットは機内に置いて行けなくてはなりません」と定めている。

航空機での緊急脱出時は、手荷物だけでなく、

ヒールなどのとがったものも脱出シューターを傷つけないため、

脱ぐことを指示される。

今回の事故の映像では、

「手荷物を持たないでください」と言うアナウンスもされている。

猫を飼う身としては、助けられなかった命を残念には思うのだけれど、

手荷物が持ち出せない状況で、

ペットを持ち出すことは不可能だったと思える。

もしもケージに入れたペットを同伴同乗したとしても、

「手荷物」は置いておくように指示される。

ケージの大きさも様々だろう。

もし、飼い主が無理にケージを持って避難しようとしたら、

ケージが避難路を塞いで人が逃げ遅れるかもしれない。

ではケージは置いて、抱いて逃げるのだとしたら、

脱出シューターが爪や牙で破れるかもしれない。

パニックになった飼い主がパニックになったペットを

速やかにケージから出せるものだろうか。

機内に持ち込んだところで緊急時には共に脱出はできないのではないだろうか。

オンライン署名サイト「change.org」では

「飛行機のペット貨物室積み込みを禁止しましょう」と言う

趣旨の署名に22000人の署名が集まっている。

多くの芸能人、有識者もこれに賛同しているが、

「手荷物を持ち出せない状況」で、

たとえ客室に同乗していたとしても「手荷物のペットを持ち出せる」のか。

救出対象にペットが入るとペットを置いていけないとか

私は残るとか言う人が出始めて救える命が救えなくなる。

一分一秒を争う避難の際、

パニックになったペットを連れて冷静に行動できるか。

そのため人の搬出に時間がかかったらどうするのか。

ペット連れ乗客の避難は一番最後でもいいと、言えるのだろうか。

人間にもトリアージ(優先順位付け)があるのに、

ペットが人間よりも優先されるべきではない。

家族かどうかは今回の問題に関係ない。

感情で議論するべき問題ではない。

 

 

自分で自分の首を絞める議論。

 

ペットを貨物室に乗せるな。

では各航空会社が、ペットを貨物室で輸送することをやめたらどうするのか。

ペットの機内同伴同乗には問題点が多く、解決には労力とコストがかかる。

ペットの貨物室へ積み込み禁止にしたら、

航空会社はそもそもペットの輸送を全面禁止にしてしまう可能性がある。

まず動物アレルギーの問題。

アレルギーには大小あるが、

ひどい動物アレルギーの人は密閉された機内ではアレルギーを起こすだろう。

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動物が一旦乗ったら徹底的に機内を掃除しなければならない。

座席シートは勿論、床、天井、壁。動物の毛、羽は想像以上に飛散します。

その毛や羽を吸ってアナフィラキシーを起こした場合、誰が責任を負うのか?

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その清掃にかかる費用はだれが負担するのか。

動物アレルギーを持つ乗客が上空でアナフィラキシーショックを起こせば、

最悪飛行機は緊急着陸もやむを得ない事態となる。

騒音の問題。

普段はおとなしくいられる犬や猫も航空機と言う異質な空間で

おとなしくしていられることは可能だろうか。

ずっと吠え続けるかもしれない。

ずっと悲痛な鳴き声を上げるかもしれない。

この声を聴くことが負担であるという乗客もいる。

ひとの赤子の鳴き声ですらいやだという人はいるのだから。

さらに、客室内に動物を持ち込んだ客がケージを抱えて

脱出用スライドを使うのは危険であり、

その際もペットは機内に置いて逃げなければならないが、

それを嫌がる客が抵抗すれば他の乗客の脱出が遅れて危険な状況に陥る可能性もある。

ペットを客室に同伴し、非常時も一緒に行動したいと主張する方は、

もっと非常時の状況を想像したうえで発言した方がいい。

この次は「障碍者へのフォローと同様に乗務員や周囲の人

がケージに入ったペットの避難を助けるべきだ」と主張するのでしょうか。

 

 

ペットは家族。けれど家族の在り方には個人差がある。

 

ペットを家族として迎えるには、

自身の生活に一定の制約が生じることを理解しなければならない。

家族の一員である大切なペットのためなら

行動の自由が制約されてもかまわないと考えられないのはどうか。

自らはペットのために何の犠牲も払わずに、

公共交通機関や他の乗客には当たり前のように

犠牲や制約を強要するというのはあまりにも自分勝手だ。

わたしも猫飼っていて、大切な家族です。

でも、他人からしたら単なる猫でしかない。

いくら自分にとって家族で、命は私達と同等だと思っていても、

その価値観や気持ちを他人にも受け入れろ、

そういう環境を許容しろっていうのは違うと思う。

やむを得ない事情以外の、旅行などの人の楽しみのために

動物を帯同させるのは違うと思う。

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どうしても一緒に飛行機に乗りたいのなら、飼い主も貨物室に乗ればいい。

客室内と温度や湿度、気圧が同じらしいから。

かわいいペットの為ならそれくらいできるはず。

人がいるところに連れてこようとするから問題になるわけで、

飼い主がペットの方に行けば誰にも迷惑はかからない。

今回のような緊急事態にはもちろん客室のお客さん優先だけど。

どうしても動物を移動させなきゃいけない人以外は人間の方が我慢しなきゃと思います。

ペットを飼うという事はそれくらいの覚悟が必要なのでは。

現状の「モノ扱いしますよ」の誓約書にサインしてる時点で

飼い主もモノだと認めてるのに実際の災害があった後に文句を言うのはどうか。

ペットは家族だ、と思うなら乗らない選択肢もある。

乗務員達だって動物達まで救いたかっただろうが人命最優先。

このことを責めてはいけない。

 

 感情論でない解決。

まずは、ペットはモノ扱いが妥当かどうか。

次にモノではないとしたら人と同じく扱うべきかどうか(人と同じ待遇や料金)。

その次に緊急時の扱いをどうすべきか。

また別で、同空間にペットがいる事の問題点(アレルギー騒音など)の解決。

その他にもクリアする問題が多くあります。

ただペットと一緒に搭乗したい。

それだけの気持ちで、その他の人に我慢を強いるのは違うと思う。

 

 

今日のヒメちー

 

ヒメが飛行機に乗ることはないと思いますが、

できればままちゃんと一緒がいいと思います。

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失われた同胞の命は取り戻せるものではありませんが、

飛行機に乗らない、と言う選択はなかったのかと…。

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いえ、これも過ぎたことです。

それぞれの事情と言うものもあるのでしょう。

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ただただ、残念です。

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事故さえ起きなければ、

小さな命が失われることもなかった。

乗せたい人と、乗せたくない人。

この感情が交わる場所はあるのでしょうか。

 

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