いたちごっこが「イタチ」でないとならない理由ってあるの?
いたちごっことは
終わりの見えない状況や、解決が難しい問題、
また、お互いが同じようなことを繰り返して、いつまでたっても埒が明かない不毛な様子を
「いたちごっこ」と呼びます。
これってなんでイタチなのかしら。
これって「タヌキごっこ」とか「キツネごっこ」じゃダメだったのかしらね。
イタチは食肉目ジャコウネコ科マングース亜科およびマラガシーマングース亜科の哺乳類の総称。
タヌキは、哺乳綱食肉目イヌ科タヌキ属
キツネは、哺乳綱食肉目イヌ科イヌ亜科の一部。
イタチとは遠いと言うのならば、
イタチ目のオコジョとかツメナシカワウソでもいいんじゃないのかしら。
割とどうでもいい、全く役に立たない疑問がとっても気になる性質のねぇやん。
今回は「いたちごっこ」はなぜイタチなのかを深堀りしていきます。
いたちごっこの語源は?
「いたち」は細長い体を持つ夜行性の動物ですが、
なぜこのいたちが堂々巡りである様子を表す慣用句につながるのでしょうか。
実はいたちごっことは、いたちが直接の由来ではなく、
江戸時代後期に流行した子どもの遊びが由来となっている言葉です。
このいたちごっことは、2人で向かい合って
「いたちごっこ、ねずみごっこ」と唱えながら、
互いに相手の手の甲をつねって自分の手をその上にのせ、
それを交互に繰り返す際限のない遊びです。
この手遊びには、勝ち負けなどの終わりが定められていないという恐ろしいもの。
これが転じて
「お互いに同じようなことを繰り返して決着がつかないこと」
という意味で使われるようになり、堂々巡りの状態、無益な状態を表す慣用句となりました。
なぜこの遊びに「いたちごっこ、ねずみごっこ」という掛け声が使われているかというと、
素早くつまみ合う様子が、いたちやねずみの素早さや、
かみつく様に似ているからといわれています。
なるほど。語源は「イタチ」そのものではなくて、
「イタチのように素早く」と言う事だったんですね。
あら。じゃあなんでネズミは生き残らなかったのかしら。
江戸時代であれば、イタチよりもネズミのほうが身近だったはず。
イタチが主に、平野部の草地や、川沿いなどの水辺、
低地の田畑や人家の周辺、山岳地帯などに生息するのに対し、
ネズミは都市部、人の居住区などに生息しています。
身近な存在のネズミよりも、イタチが生き残った理由ってなに?
これは全くのわたしの偏見によるイメージですが、
ネズミは家屋に被害を与える。
出くわしたら嫌なやつ。
これに対してイタチは、こちらのほうからイタチの生息地に近づかなければ何の被害もない。
農作物は荒らすでしょうが、それはネズミも同じこと。
しかもイタチは生えてる農作物、ネズミは収穫した後の農作物と、
どちらかと言うとネズミのほうが悪事を働く生き物。
良くないものごとの例えならば、ネズミのほうがふさわしくはないだろうか。
かわいい動物として描かれている“weasel(イタチ)”ですが、
ネットスラングではあまり良い意味ではなくなり、
「ずる賢い人」「密告者」などを指すのに使われます。
また、イタチは窮地に追いこまれたとき、
敵に追われたときに悪臭を放ち、相手をひるませて逃げることから
鼬の最後屁(いたちのさいごっぺ)という言葉もあります。あら、まるでスカンクみたい。
そういったことからも、
「いたちごっこ」のようなネガティブな表現に使われたのですね。
なお、類義語として、
・「堂々巡り」
・「水掛け論」
・「千日手」
・「埒が明かない」などがあります。
やっぱりあまりイメージは良くないですね。
「いたちごっこ」は英語で表現するととっても可愛くなってしまった。
「いたちごっこ」を英語で表すと「a cat‐and‐mouse game」。
文字通り猫とネズミの永遠の追いかけっこを表現したもので、
動物は違えど日本語の言い回しに似ています。
「いたちごっこをする」と言う使い方をする場合には、
動詞「play」を用い、「between A and B」でAとBの間の問題であることを表現します。
例えば、「警察と泥棒がいたちごっこをする」だと、
「play a cat‐and‐mouse game with police and thief」となります。
なんだかちょっとかわいくなってしまいますね。
もしかしてトムとジェリーってここから来たのかしら。
トムとジェリーも
一見争っているライバル関係の様だけれど、
なんとなく仲良しっぽい。
追いかけっこはまるで様式美のよう。
捕まえる気がないトムと捕まっても大丈夫だと知ってるジェリー。
永遠に決着がつかないところがよく似ていますね。
今日のヒメちー
すう…すう…。
さあ、ヒメちー、すやすや寝てるところ申し訳ないけど、
ねぇやん、WEB会議だから出てってー。
会議が終わるまで、向こうでままちゃんといてちょうだい。
これはあれですか?
部屋にいたいヒメと部屋から出てほしいねぇやん。
連れ戻してもまたねぇやんの部屋に行く。
まるでいたちごっこのようだと言いたいだけですね。
どきっ。
ま、まあそれもあるのだけれど…。
ふっ。
そのような策略には負けませんよ。
ヒメはもう少し、こうしていたいのです。
ねぇやんとヒメちーの攻防はまさにいたちごっこ。
WEB会議中でもヒメちーは鳴いたり、カメラを独占したりはしないのだけれど、
それでも気にはなっちゃうのよね。
ヒメちーはわたしがいるときはわたしの部屋にめったに来ないのだけれど、
ヒメちーが先にいて、わたしが後から来る分にはいいらしい。
どういうこと―?
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